2017年11月01日

10月に読んだ本

読後感のいい作品が多かったせいか「本読むのって楽しいなぁ」としみじみ思った10月でした。
13冊。
佐川光晴率高し!!

やがて、警官は微睡る 日明恩
最後のおでん ああ無情の泥酔日記 北大路公子
消えずの行灯 本所七不思議捕物帖 誉田龍一
おれのおばさん 佐川光晴
おれたちの青空(おれのおばさん2) 佐川光晴
校長、お電話です! 佐川光晴
おれたちの約束(おれのおばさん3) 佐川光晴
おれたちの故郷(おれのおばさん4) 佐川光晴
気まぐれ食堂 神様のくれた休日(なつやすみ) 有間カオル
神様のカルテ0 夏川草介
海の稜線 黒川博行
アンと青春 坂木司
山あり 愛あり 佐川光晴

図書館で、呼ばれた気がして手に取ったのが『おれのおばさん』でした。
これだから図書館は面白いよね

17110101.jpg

関東の名門私立進学校に在学中(中二)の陽介くんでしたが、ある日突然運命が変わります。

福岡単身赴任中の父親が勤務先の銀行のお金を横領し逮捕されます。
逃げるように母に連れられ着いたのが札幌の私設養護施設。
運営しているのは母親の姉、恵子だった。
母とおばは不仲でずっと音信不通だったのだけれど、やむにやまれず頼り、母は陽介を託した後、夫が横領したお金を返済するため病院に住み込みで働き始めます。

なに不自由なく育った陽介が突然養護施設で暮らすようになり、苦労はするものの、今まで見えなかった世界が見えて新しい友だちもでき、どんどん大人になっていきます。
気持ちのいい青春物語です。
舞台が札幌なので、なお楽しいです。
途中で、陽介が旅する場面が出てくるのですが、停車駅が「柳井」でビックリ!
柳井は山口県にあるのですが、私にとっては思いのある土地です。
行ったこともありますよん。

『おれたちの青空』『おれたちの約束』『おれたちの故郷』とシリーズが続きます。
『おれの』から『おれたちの』とタイトルが変わったように、主人公も陽介個人から養護施設の仲間、高校の仲間へと広がります。

まだまだ読みたいエピソードがあるので続編期待です!!

『神様のカルテ0』は『神様のカルテ』の前日譚。

17110102.jpg

一止が本庄病院で働くことになったいきさつなどが描かれます。
結婚前のお付き合いしてるっぽい頃の榛名も出てくるけれど、二人がどうやって出会ったかは描かれず。
本編では榛名はよく山へ出かけて(山岳写真家だから当たり前ですが)留守番の一止が寂しそうな様子は出てくるけれど、山での榛名を見たのは(見た、っていうのは違うか、でもそう感じたのですよ)初めてだったので新鮮でした。

一止の患者、國枝さんの言葉がとてもよかったです。
國枝さんは一止が初めて胃カメラを実施して、初めてなのに胃がんを発見してしまった患者さんです。
72歳の國枝さんは、年を取ってから生まれた娘の結婚式が控えているので、参列するまでは抗ガン治療を行わないと言います。
気になる一止は通勤途中にある國枝さんのお宅にしばしばお邪魔します。
國枝さんは読書家で家にはたくさんの蔵書がありました。

國枝さんは言います。
「ヒトは一生のうちで一個の人生しか生きられない。しかし、本はまた別の人生があることを教えてくれる。たくさんの小説を読めばたくさんの人の気持ちもわかるようになる。」
「困っている人の人生、怒っている人の人生、悲しんでいる人の人生、喜んでいる人の人生、そういう話をいっぱい読む。そうすると、少しずつだがそういう人の気持ちがわかるようになる。」

一止が尋ねます。
「わかると良いことがあるのですか?」
すると國枝さんが答えます。
「優しい人間になれる。」
「優しさは弱さではない。相手が何を考えているか考える力を「優しさ」というのです。」

少しだけわかるような気がしました。
たくさんの物語を読むと、想像力が育つのかもしれないと。
美輪明宏さんも想像力が大切とおっしゃってたっけね。

ま、私の読書はヒマつぶしかもしれないけど、それでもちょっとだけでも心が豊かになれば儲けものです(ってゲスですなぁ)
posted by 元女将 at 21:16| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月11日

誉田間違い

先日図書館に行った時に
「お、誉田哲也の時代ものだ、読んでないや。借りよう!」
と借りてきて読み始めると、なんだか雰囲気が違う。
よく見ると、
誉田哲也ではなく「誉田龍一」という作家さんのものでした。
誉田という苗字が珍しいのと先入観で全く疑問に思わず借りたのでした。

17101101.jpg
江戸は本所で起こる七不思議に関係する事件を解決するのは、御家人の次男坊仁杉潤之助、同じく御家人の次男坊の榎本釜次郎、釜次郎の剣術仲間今井君、噺家の卵の次郎吉です。

釜次郎は実は後の榎本武揚、今井君は今井信郎、次郎吉は三遊亭圓朝です。
それを明かした後「ただ、潤之助のその後については定かではない」と続きます。
章ごとにゲストが登場し、すべて上記のパターンで終わります。
ゲストは、前島密だったり、佐久間象山だったりと幕末の大物です。
頭の中で「ただ、〇〇のその後については定かではない」が芥川隆行か馬場雅夫の声で聞こえてきます。

誉田龍一さんはこれがデビュー作で、この後、バリバリ書いていらっしゃいます。
全く存じ上げず失礼いたしました
シリーズ化されているものも多いようなので、他のも読んでみたいです。

図書館で本を借りるとこういう出会いがあるから楽しいのです。
未知の作家さんと出会えるのはこの上ない喜びです

それはそうと、
収穫の秋、ということで、農家の友だちからキタアカリ届きました

17101102.jpg
早速、肉じゃがに
ホックホクで美味しかった〜〜〜

もう羊蹄山の半分まで雪が来ているとかで、大急ぎでジャガイモの収穫をしているそうです。
ありがとうございます
明日はシンプルに塩茹でにバターだな
posted by 元女将 at 22:42| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月06日

サザエでございまぁす

いやはや。
版画展を見に来てくれた友人とご飯を食べに行ったのですが、
なんとお財布がないーーーーーー
家に忘れてきたーーーーー
昨日買い物に行ったエコバッグに入れっぱなしーーーーー
というわけで、
ご飯をご馳走になり、そのうえ車で家まで送ってもらちゃったよ
とほほほ
近所のスーパーに買い物に行ったんじゃないんだよ。
大通に出て、お茶かランチができたら嬉しいな、なんて思いつつ出かけたんだよ。
サザエさんもビックリだよ

17100601.jpg
こんなご馳走プラス二の膳(お寿司、茶碗蒸し、味噌汁)とデザート、コーヒーまで美味しく頂いていた時はまさか自分が財布を持ってないヒトとは知らなかったのであります
知らないって素晴らしい…
ふぅ。
気を取り直して、昨日の続きをば。

日明恩さんのデビュー作が『それでも、警官は微笑う』
17100501.jpg
日明さん、大学病院で外科教授の秘書を務めながら作品を書き上げたとか。
す、すごいな。
そしてこれ、デビュー作と思えないくらい達者です。

主人公は、池袋署刑事部武本巡査部長31歳と潮崎警部補28歳。
武本は母が幼い頃に亡くなり、父に男手ひとつで育てられました。
いいこと言うんだよ、このパパが!
長身、木彫りの仏像のような武骨な顔、短髪、無駄なことは一切話さない。
あだ名は「キチク」です(ひどい)
実はこの武本のお父さんは武本工務店の経営者
つまり、消防士シリーズの雄大の親友裕二の勤め先です。
世界が繋がっています

潮崎は、すらりとした身体つき、柔らかそうな栗色の髪に嫌味なく爽やかに整った顔、常にオーダーメイドのスーツを着用。
茶道の家元の家の次男坊です。
お金持ちです。
あだ名は「坊ちゃん」(それ以外ないよね)
家は政治家や各方面のエライ人と茶道を通して繋がっているらしく、いろいろと無理がききます。
屈託のない性格でよくしゃべり、知識が豊富ですが、同僚には煙たがられています。
武本の上司に当たるのに、年齢や警察官歴の長さから武本を「先輩」と呼んでいます。

二人が密造拳銃所持の容疑で逮捕した石島は麻薬取締官から内偵されていた。
そして同じ密造拳銃が5年前、覚せい剤乱用防止推進員で獣医師の泉の自殺に使われていた。
泉は石島を更生させようとしていた。
泉は自殺した時、大量の覚せい剤を使用していたため、その妻と娘までが世間から非難を浴びた。
妻は精神を病み、娘は離婚されてしまう。
それを知った娘の元恋人宮田は真相を探るために麻薬取締官になる。

武本、潮崎と宮田がぶつかったり協力したりしつつ核心に迫る。
最後は激しい銃撃戦に!
映像が頭に浮かびます。
映像化したら武本と潮崎は誰がいいかなぁ〜
と、年齢を考えてTOKIO長瀬と千葉雄大くんにしたけど、読んでるうちにどうしても、阿部寛と小泉孝太郎になってしまうのよ。
老け過ぎだよ

『そして、警官は奔る』
17100503.jpg
「奔る」で「はしる」なんですね。

前作で武本は異動、潮崎は「上から警察を変えるために」退職します。
試験を受け直してキャリアとして戻ってくるそうです。

武本は蒲田署刑事課強行犯係に所属。
相方は和田警部補。
やる気がなさそうに見える刑事で、武本に反発しています(実は悲しい過去あり)

ある日「隣の家からいるはずのない女の子の声が聞こえる」と通報が入ります。
調べると少女が監禁されていました。
その少女は不法入国者の子どもでした。
生活安全課の小菅の協力を得て、今は民間人の潮崎の活躍もあり事件は解決しますが、小菅さん…お気の毒です…

『やがて、警官は微睡る』
17100502.jpg
「微睡る」で「ねむる」です。

潮崎は見事キャリアとなって警察に復帰。
神奈川県警の警視殿です。

事件はなんと、武本の見合い会場のホテルで起こります。
武本が巻き込まれ、まるで和製ダイハードです
新人ホテルマン西島君がどんどん成長していく姿が清々しい。
潮崎は担当外なのにスルスルと捜査本部に入り込んで武本と交信することで事件を解決へと導きます。
とはいえ、今回は武本のひとり舞台って感じでした。
で、ラストは武本のロマンスも匂わせて

それはそうと、
たまに出るマンガっぽいっていうか、ファンタジーっていうのか、ラノベっぽいっていうのか、そんなキャラクターが今回も出てきました。
そもそも潮崎がそんなキャラクターではありますね。
そこがこの作家さんの好きと嫌いの分かれ目になるのかな?
私は好きですぜ
だって楽しいもん

まだまだ二人の活躍を見たいけど、本のタイトルからするとこれがラストなのかな?
ちゃんとした武本と潮崎のバディは1作目だけ。
もっともっと読みたいです
で、消防士シリーズとのコラボも読みたいです
posted by 元女将 at 22:22| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月05日

日明恩さん

スカッと晴れたのに寒いですわ〜〜
遠くのスーパーに行こうと家を出たけれど、郵便局で振り込みを終えたら気持ちが折れてUターンして近くのスーパーで買い物済ませちゃった。
寒さは私の気力を奪うよ。
それはそうと、
ついに日明恩さんの消防士シリーズ3冊プラススピンオフ
警官シリーズ3冊読み終わりました。

あ〜〜〜面白かった
アンソロジーを読んだおかげで日明恩さんという作家さんを知ることができました。
そうじゃなかったら、ずっと知らないままだったかも。
でも、巡り会えた

ちょっと不運だったのが、最初に読んだのが消防士シリーズのスピンオフだったこと。
17100504.jpg
シリーズの中の脇役の機関員(運転専門)生田の兄貴が主人公。
もちろん独立した作品としてワクワクしながら読んだのですが、順番通りに読めたらお得感があったのになぁ〜〜

気を取り直して、消防士シリーズの1作目『鎮火報』を読みました。

17100506.jpg
「鎮火報」っていうのは、火事が無事に収まりましたよ〜と知らせるために消防車が鳴らす「かんかんかん」っていう音のことです。

主人公は大山雄大20歳。
お父さんは誇りある消防士でそれがゆえに殉職してしまう。
父が殉職してから後見役のような存在だった仁藤に挑発され、勉強嫌いだったが一念発起して一発合格。
「オヤジみたいに絶対に殉職しない。楽して給料ガッチリもらいたい」と内勤になることを夢見る日々。
雄大はやる気はないが、仕事はキチンとする。
できちゃうから内勤の道はどんどん遠ざかる、それをグチグチと言うのがクセ。
それを聞いてくれるのは、幼馴染の(工務店のホープ)裕二、偶然知り合った中年引きこもり(金持ち)の守。

ある日、木造アパートで火災が起き、不法入国者が焼死する。
なぜか警察が不法入国者を摘発しようとすると火災が起きる事件が続く。
東京入国管理局の小坂、警察の生活安全課もからみ、思いがけない展開へ!

お仕事物語であり、雄大の成長物語であり、守が探偵役のミステリーでもあります。
ただ、守の存在があまりにも非現実的でちょっと物語の中で浮いてる感があり。

2作目は『埋み火』
17100505.jpg
前作から半年後のお話。
全焼した家で高齢者が焼死。
周りの家は留守だったり空き地だったりして被害は広がらなかった。
しかし、同じような火災が次々と起きる。
事故として処理されるが、納得のいかない雄大が調べ始めると、陰に中学生くらいの少年の存在が見えてくる。
前作で死にたがっていた守がついに…?
なんてのをプンプンにおわせて、守は登場せず。
その分ミステリー度は低く、お仕事度アップで、私はこういう方が好きですな。

そして『啓火心』
17100507.jpg
啓火心とは、消防士はただ火を恐れ憎むだけでなく、尊敬の念を持って接し、火について学ばなければいけない。その気持ちがあれば、出場現場がどんな状況であろうとも平常心を保って火に立ち向かえる、ということだそうですよ。

物語は『ロードアンドゴー』後の世界。
1作目で20歳だった雄大は26歳になっていて、転勤して特別消火中隊というところに配属されています。
つまり念願の内勤からまた一歩遠ざかった!
今回は火災に違法薬物が絡みます。

まだまだお話は続きそう。
っていうか、続けてください
守のヒミツが全然解明されてない。欲求不満。

そして、消防士シリーズより前に書かれていた警察シリーズへ!
豚バラ肉と大根を煮なくちゃいけないので、続きは明日にしよう。
posted by 元女将 at 17:32| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月01日

9月に読んだ本

今読んでいるのが待機本のラストなので、おばさんぽがてら図書館へ。
行きは地下鉄、帰りは歩き、なんだけど、スタート地点でこんなことに!!

17100101.jpg
この後、いつもの八百屋さん、遠くのスーパー、近くのスーパーと寄ったので、またもや重い荷物を抱えてのヨタヨタおばさんぽでありました。

というわけで、
これから読む本を確保した私が9月に読んだのは10冊。
とても濃いメンツであります。

埋み火 Fire's Out 日明恩
啓火心 Fire's Out 日明恩
天晴れアヒルバス 山本幸久
気仙沼ミラクルガール 五十嵐貴久
祈りの幕が下りる時 東野圭吾
武士道ジェネレーション 誉田哲也
忘れ物が届きます 大崎梢
刑罰0号 西條奈加
それでも、警官は微笑う 日明恩
そして、警官は奔る 日明恩

とにかく日明恩が良いのです。
今読んでいるのが警官シリーズの最後みたいなので、読み終わってからまとめて感想なんか書きたいと思います。

「アヒルバス」と「武士道」はシリーズものです。
「武士道」シリーズは、スタートが「武士道シックスティーン」だったから16歳。
「セブンティーン」「エイティーン」ときて、今回です。

17100102a.jpg
宮本武蔵を心の師とする剣道エリートの香織と日本舞踊から剣道に転向した女子力の高い早苗の成長物語。
語り手も交互になります。
この「武士道ジェネレーション」では、香織、早苗それぞれが大学を卒業してからの生き方が描かれるシリーズ完結編です。

「本当の強さとは、圧倒的な強さと暴走しない冷静な力」
戦争にまで話は広がるけれど、自然な流れですんなりと読めました。
香織は最後まで香織らしくてカッコいい

17100103.jpg
『ある日、アヒルバス』の続編で、主人公のバスガイドのデコこと高松秀子は入社12年目の30歳。
これは『ある日』の7年後のお話です。
『凸凹デイズ』の凪海がすっかりおばちゃんぽくなって登場します。山本幸久作品ファンへのサービスですね。
なんだか本当にどこかにいる人たちのような気分になります。
デコはいつでも一生懸命でとても愛おしいです。
気持ちのいい一冊!!

『気仙沼ミラクルガール』はまずは出版社による紹介文を。

17100104.jpg
人間はな、諦めなきゃ負けねえんだ。
引きこもりの高三女子・詩織、ミュージシャンの夢破れた三十男・リュー、ヤクザまがいのおっさん・サトケン。震災の爪痕も生々しい気仙沼に、素人ばかりで結成されたアイドルグループ「KJH49」。ほぼ一カ月の猛特訓でデビューステージに立ったはいいけど、「震災の被害者ヅラしたインチキアイドル」とネットは大炎上、早くも暗雲たれ込めて……。
東日本大震災後、気仙沼に誕生したアイドルグループの実話をもとにした、笑いと涙の感動エンターテインメント。


サトケンかっこよすぎるでしょうよ〜〜と思ったけど、モデルとなる人がちゃんといらっしゃるそうです。
すごいなぁ。
素直に感動しました。
ご当地アイドルをバカにしていて申し訳なかった!!
読み終わった後、「KJH49」のモデルになった「SCK GIRLS」のサイトまで見ちゃったわ。

『刑罰0号』も出版社の紹介文から
17100105.jpg

罪を犯した者に、被害者が体験した記憶を追体験させることができる機械、「0号」。
死刑に代わるシステムとして開発されるが、被験者たち自身の精神状態が影響して、なかなか成果が上がらない。
その最中、開発者、佐田博士が私的な目的で使ったために研究所から放逐される事態に。研究は、部下の江波はるかが密かに引き継ぐことになったが……。
人の心の機微を描くことに定評のある著者が、近未来を舞台に描く、渾身のヒューマン・ドラマ。


当初想像していたのとは全く違う内容だったのだけど、楽しく読了。
読みながら、宮部みゆきの『レベル7』を思い出しました。
現実と仮想世界の境はどこに?ってところからかなぁ
それにしても、
『レベル7』ってもう27年前の作品なんだよ。
改めてすごいな、宮部みゆき。
posted by 元女将 at 23:04| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月17日

『祈りの幕が下りる時』

ミッチーが何かの役で出演すると知り、映画を観てから本を読むか、読んでから観るか、観て読まない、はあるけど、読んで観ない、はない!と先日の私は言っておりました

図書館で検索してみるとすぐに貸出できそうだったので予約。
到着して一気読みでした。

17091701.jpg

映画化を踏まえて、加賀は阿部ちゃん、松宮は溝端淳平くんをイメージして読みました。
女性演出家は映画では松嶋菜々子なんだけど、最後までどうしてもイメージが違ったなーーー

ちなみに講談社のHPから
極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。夢見た舞台を実現させた女性演出家。彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが――
第48回吉川英治文学賞受賞作品! 1000万人が感動した加賀シリーズ10作目にして、加賀恭一郎の最後の謎が解き明かされる。


加賀の過去も明らかになり、シリーズ最終作なんだろうなと寂しく思います。
んで!!
結局、一番「ない」と言ってた「読んだけど観ない」になりそう

キャストは発表になってないんだけど、ミッチーは明らかにあの人をやるんだろうし、そんな粘着質役のミッチー見たくないし(違ったりして)、どっちにしてもやっぱり救いのない悲しい話だし(WOWOWとかで放送したら観るよ)

明日から台風が来るというのでなぜかテンションが上がり(被害を受けた地方の方には申し訳なさすぎです)1時間くらいおばさんぽしました。
図書館で分厚い本を3冊も借りたので、負荷のかかったハードなおばさんぽとなりました。
風が強くなってきました。
あまり荒れませんように
posted by 元女将 at 21:57| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月01日

8月に読んだ本

今日から9月ですってよ。
どうりで、風が冷たいわけだ。
過ごしやすかった8月に読んだ本です。
15冊。

つむじダブル 小路幸也・宮下奈都
札幌アンダーソング 小路幸也
札幌アンダーソング 間奏曲 小路幸也
札幌アンダーソング ラスト・ソング 小路幸也
1981年のスワンソング 五十嵐貴久
楽園(上)(再読) 宮部みゆき
楽園(下)(再読) 宮部みゆき
いつかの少年 吉祥寺探偵物語 五十嵐貴久
春を嫌いになった理由 誉田哲也
ロードアンドゴー 日明恩
鎮火報 Fire's Out 日月恩
一流の客 立場茶屋おりき22 今井絵美子
すみれ野 立場茶屋おりき23 今井絵美子
幸せのかたち 立場茶屋おりき24 今井絵美子
永遠に 立場茶屋おりき25 今井絵美子

アンソロジーを読んだおかげで知り合えた作家さん二人
名前だけは知っていた宮下奈都さんと始めましての日明恩(たちもりめぐみ)さん。
日明恩さんはアンソロジーを読まなければたぶんずっと読まなかったんだろうなあ。
よかったです。巡り合えて!
最初に読んだのが『ロードアンドゴー』
救急車の運転をする機関員さんの話です。
(運転する人を機関員というのも初めて知りました)
とても面白かったのだけど、実はこれは『Fire's Out』のスピンオフなのだと読んでいる途中で判明。
というわけで、あわてて本編を借りて読み始めています。
今、『Fire's Out』シリーズの2作目を読んでいるのですが、本当に面白い。
あ〜〜あ〜〜〜
本編読んでからのスピンオフだと面白さも倍増だったのにな。ちょっと残念です。

宮下奈都さんは小路幸也さんとのコラボ小説を読みました。
『つむじダブル』
小学4年生の柔道少女まどかちゃんと高校2年生のバンドをやっているお兄ちゃん由一がかわりばんこに語り部になるスタイルです。
宮下奈都さんと小路幸也さんがそれぞれを担当していて、あとがきでその担当がわかるしくみです。
実は読んでいる時は逆だと思っていました。

これは強くて優しい一家の物語です。
そしたまどかの子どもから少女への成長物語です。
17090101.jpg
宮下奈都さんの本はもっともっと読んでみたい。

小路幸也さんの『札幌アンダーソング』シリーズは札幌に住んでいる人には面白い作品です。
道庁の地下通路を知っている私はとても楽しめました!
posted by 元女将 at 21:51| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月26日

立場茶屋おりき完結

全25巻無事読了です。

17082601.jpg

「立場茶屋おりき」とはどんな世界かと申しますと
っていうか、そもそも「立場茶屋」とは、宿場にある茶屋(食堂)のようなものです。
おりきは品川にある立場茶屋と旅籠の女将。
(のちに蕎麦屋や養護施設も運営するすご腕!)

元々は立木雪乃という武家の娘だった主人公が先代のおりきと出合い、二代目女将となります。
旅籠の客や立場茶屋や旅籠で働く人々、町の住人との細々としたできごとが綴られています。

四季の描写が美しく、また江戸言葉が楽しいの。
胸がきやりとしたり
目をまじくじさせたり
初めて知る言葉の数々でした。

巻が進むうちにおりきがパーフェクトウーマンになっていってしまったので、安心して読める一方ハラハラ感はなくなりました。

もし映像化するなら仲間由紀恵かなと思いつつ読みました。
NHKBSあたりでどうでしょう?
posted by 元女将 at 16:26| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月20日

多幸感

私は読みたい本を選ぶ時の一番の基準が「ハッピーエンドであること」です。
お話に多少の矛盾点があろうともハッピーエンドがいいです。
読んで楽しい気分になりたいのです。

そのハッピーエンドにもいろいろなタイプがあります。
心が揺さぶられるように感動するもの
自然と涙が出てくるもの
登場人物と一緒に躍動するもの
キレイに事件が解決するもの
そして
心の底から「よかった、よかった」と思えるもの

先月完結した『真夜中のパン屋さん』はまさにこのタイプ
イヤな人、悪い人が一人も出てこない
みんな心優しい人ばかりです
だから、これはおとぎ話なのかもしれません。

この物語の舞台のパン屋さんが夜の11時から朝の5時までの営業なので、本のサブタイトルもその時間に掛けていて、前巻が『午前4時の共犯者』
だから次巻が完結巻なんだろうなと覚悟はしていました。
『真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥』を購入後、最高の気分で完結を迎えるべく、4巻から読み直します!
4巻5巻と読み、さあいよいよ最終巻!
17082001.jpg
とはいうものの、実は物語は前巻で収束していました。
だからこの最終巻はファンへのサービスって感じが強いなぁ〜〜
長い長いエンディングというかカーテンコールです。

『まよパン』と同じように私に多幸感をもたらしてくれるのは『猫弁』シリーズです。
これも読んでいて、もうずう〜〜〜っと幸せな気分になります。
ホント、ずっとニヤニヤしてると思う。

17082002.jpg

『猫弁』は全部図書館で借りていたので手元にはないのです。
古本で買っちゃおうかな。
古本で買うのは著者に印税が入らないからダメだよ!と作家の友人が多い息子には怒られるけど、安さに目がくらむわなーーーー
posted by 元女将 at 21:07| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月12日

宮部みゆき『楽園』

お盆休み二日目
一日中雨降り

日中ひとりの時間ができたので、
返却期限の迫った本を読むことに。

実は読み始めるのに、なんていうか勇気がいる本で、グズグズしているうちに返却期限が迫ったのです。
宮部みゆきの『楽園』上下
枚数多いし、宮部みゆきって読後感重いのが多いんだよなぁ〜

17081201.jpg

あらすじ、というか「出版社の担当編集者より」より
宮部みゆきさんの『楽園』がいよいよ刊行です。この物語には、あの『模倣犯』の中で大活躍したフリーライター・前畑滋子が再び登場。現在はフリーペーパーのライターをしている滋子のもとに、萩谷敏子という女性が現れます。事故で死んだ12歳の息子が、実は予知能力を持つ超能力者だったかも知れないので、その真偽を調べて欲しいという依頼でした。彼は16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、自分が描いた「絵」で予言したというのです。敏子の亡き息子への強い思いを感じた滋子は調査に乗り出しますが−−。宮部ミステリーを存分に楽しめる上下巻です。

『模倣犯』から9年の月日がたっています。
あの物語は本当に気が重く、長いお話でした。
実はこの『楽園』は7年前に読んでいました。(という記録があります)
さらにそのだいぶ前に『模倣犯』は読んでいて、『楽園』が『模倣犯』のその後の物語とわかり、その時に『模倣犯』を再読。

だから、私は『模倣犯』も『楽園』も2度ずつ読んでいるのです。
信じられないくらいストーリーは覚えていませんでした。

グイグイ物語の世界に引き込まれて一気に読み終わりました。
宮部みゆきにしては(失礼発言)読後感もよかったです。

今年の初めにWOWOWでドラマ化されたことを覚えていて、そのドラマを見る前に原作を読み返そうと思ったのがキッカケ。
(結局ドラマは見ないかも。小説で満足した場合はドラマは見ない方がいいという経験)

この物語は宮部みゆきが見た夢がヒントになって書き始めたそうです。
うむむむ
夢のキテレツさでは宮部みゆきに勝つ自信があるんだけどなあ
先日も「ペルー人にぬるくて味のない杏仁豆腐をご馳走になる」って夢を見たわたしです。
そのうちすげー小説書いちゃうかもよ。
posted by 元女将 at 23:46| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月01日

7月に読んだ本

今日から8月です。
え!!
って感じです。

7月はよく本を読みました。

所轄魂 笹本稜平
真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 大沼紀子
真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者 大沼紀子
真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 大沼紀子
挑発 越境捜査 笹本稜平
時効廃止 署長刑事 姉小路祐
ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由 小林せかい
総選挙ホテル 桂望実
眩 くらら 朝井まかて
道具屋殺人事件 神田紅梅本寄席物帳 愛川晶
月下天誅 浅草機動捜査隊 鳴海章
農ガール、農ライフ 垣谷美雨
残り者 朝井まかて
グリーン・グリーン あさのあつこ
14冊
『真夜中のパン屋さん』が完結ということで、前々巻から読み直したり
予約していた本が続けて借りられたり
図書館にも何度か行ったりもしました。

『真夜中のパン屋さん』についてはたくさん語りたいので別日に書くことにして、朝井まかてに唸った7月でした。
もともと大好きな作家さんです。
なにせ読後感がよい。
私にとって「読後感」は本を選ぶ第一位の条件!

『眩』と『残り者』どちらも舞台は江戸時代

17080101.jpg

紹介文は「新潮社」のHPより
あたしはただ、絵を描いていたいだけ。愚かな夫への軽蔑、兄弟子への叶わぬ恋、北斎の名を利用し悪事を重ねる甥――人生にまつわる面倒も、ひとたび絵筆を握ればすべて消え去る。北斎に「美人画では敵わない」と言わせ、西洋の陰影表現を体得し、全身全霊を絵に投じた絵師の生涯を圧倒的リアリティで描き出す、朝井まかて堂々の代表作!

主人公は葛飾北斎の娘お栄
自分自身(葛飾大為)の名の作品は少ないけれど、その時代は弟子たちが合作して師匠の名で発表するというのが当たり前だったようで、北斎の名で出ている作品のたくさんの部分を職人として担っていたようです。
朝井まかてさんは美術館で「吉原格子先之図」を見たことがこの作品を生むきっかけになったそう。
作中に出てくる版画はネットで見られます。
実際に見ると物語が、登場人物がリアリティを増し、今、ここに生きている私と地続きの世界なんだ、なんて思えます。

それにしても、残された作品から、生没年不詳のほとんど何もわかっていない女の一生を紡ぎあげた朝井まかては天才!
これはすでにドラマ化が決まっているそうです。
主人公は宮崎あおい。うううん。私は尾野真千子のイメージで読んでました。

そして『残り者』
17080102.jpg

双葉社のHPから(いろんな出版社から引く手あまたなのね)
時は幕末、徳川家に江戸城の明け渡しが命じられる。官軍の襲来を恐れ、女中たちが我先にと脱出を試みる中、大奥に留まった五人の「残り者」がいた。なにゆえ残らねばならなかったのか。それぞれ胸の内を明かした彼女らが起こした思いがけない行動とは――直木賞受賞作『恋歌』と対をなす、激動の時代を生きぬいた女たちの熱い物語。

江戸城明け渡しの前日、天璋院のカッコいいお言葉の後、大奥の女たちは我先にと城から出ていく。
針の始末が気になり戻ったりつ(りつは天璋院の衣装を縫うお役目=呉服之間)は天璋院の飼い猫を探すお蛸(御前所)と出会う。
すると天璋院が戻ってくると信じてそれまで大奥を守ると言い張る御三之間のちか、御中臈ふき、静寛院(和宮)付の呉服之間のもみぢなどとも合流し、明け渡しを隠れて見守ることに。

とにかくとにかくふきがカッコいい!!
天璋院もカッコいい!
登場人物の書き分けも見事で、物語を楽しみながら大奥のしくみもわかっちゃうのです。
最後の将軍慶喜夫婦は江戸城に住んだことがないとか知らなかった〜〜

ドキドキハラハラして、でも肩に力を入れることなくスイスイと読みました。
ラストには16年後の再会もあり、ホントに朝井まかて天才!!
posted by 元女将 at 23:17| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月16日

集中豪雨

毎日のようにニュースで見ていましたが、まさか自分の住んでいるところでもこんなに急に雨が降るなんて驚きました。
雨水が流れ込むマンホールのふたがパコパコと水の力で浮き上がっています。
まさに集中豪雨で、20分くらいで普通の雨降りになり、数時間後には青空が出ていました。
今日は涼しく眠れそうです。

あまりの天気なので、今日は読書三昧で過ごしました。
ノンフィクションと小説を1冊ずつ

『ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由』小林せかい
17071601.jpg
まずは出版社の「書籍の説明」より
「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)著者出演!
日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017受賞!
いま話題の「未来食堂」店主、初の書き下ろし!
メニューは1日1種だけ。
決算、事業書は公開。
ちょっとしたおかずのリクエストができる「あつらえ」。
一度来た人なら誰でも店を手伝える「まかない」。
etc,etc.
店主1人、客席12席の小さな定食屋から、未来の"ふつう"が生まれている。
その超・合理的な運営システムと、ちょっとした非常識。
削ぎ落とした果てに見えてきた、業種を超えて注目される"起業"の形。
"誰もやったことのないアイデアを形にするということは、
誰もやっていないゆえに普通とは違うわけで、
イコールそれは弱点にも成り得ます。
だからきっと、「やらない」理由はいくらでも思いつくでしょう。
でも「やらない」と決めるのはぎりぎりまで待ってみませんか。
あなたのアイデアを形にできるのは、あなたしかいないのです。" (本文より)


HPを見ると本当に月次の決算書が公開になっていました。
さらに驚いたのが、「出産後営業再開となりました」との報告!
お子さんが二人いらっしゃるんですね。
すごいパワーです。

「まかない」(50分店の手伝い)をすると1食分タダで食べる権利が得られます・
その権利を誰かに譲ることもできます。(食事券をボードに貼っておく→誰でもそれを使ってよい)
それが「ただめし」
飲み物の持ち込みは自由だけれど、半分はお店に寄付する決まりが「さしいれ」
お店はそれをカウンターに置いておきお客さんに飲んでもらったり、料理に使ったりします。

それを「恩送り」「螺旋型コミュニケーション」と書いています。

それらのシステムのすばらしさなどはもちろんなのだけど、私が一番いいなあと思ったのは、小林せかいさんが「道徳的に正しい」ことに対して危険性を感じていること
「ふつう」に対する感覚
それにとても共感しました。
それと「言葉を尽くしてやっとわかってもらえるのであれば、まだまだ練り方が足りない」ということば。

「まかない」の人は半分お客さんでいろんな人がやってきます。
だから厨房内はわかりやすく、見られて困るような材料などは使えません。
どんなに仕事ができない人が来ても受け入れる覚悟(包丁が使えなければ床を磨いてもらえばいいなど)「まかない」がお客さんから叱られるようなことをしてしまったら、その責任も自分で引き受ける覚悟
というように、この本には「覚悟」ということばがたくさん出てきます。

「ただめし」のところで、ある時期毎日「ただめし券」を使う人が来たそうです。この制度はお金に困っている人が今日の一食を得るために、と始めたものなので、同じ人が毎日使うのを見ていらだつ気持ちが湧いてきたそうなのです。当たり前です!
ここから少しだけ本文を引用させてもらいます。

本当に困っている人であれば、毎日だって使っていいはずです。そして(ここが大事なところなのですが)本当に困っていなくても、毎日だって使っていいはずです。なぜなら、その方が本当に困って使っているかを問うことは本質ではないからです。
「本質?」と疑問に思われたかもしれません。「ただめし」の本質とは何なのでしょうか。私は「あなたを救います」というメッセージを送り続けることだと考えています。
「あなたは困っている」「あなたは困っていない」と人をふるいにかけるのではなく、ただただ来た人を受け入れる、それこそが「ただめし」の本質だと考えています。そう考えた時「本当に困っていない人」が数日使ったとして、そこで気持ちが揺らいでしまうのはまだまだ覚悟が足りません。


実は先日私も「覚悟」について自問自答をした出来事がありました。
「覚悟」って口で言ったり頭でイメージする1万倍の重さがあることを身に染みたところだったので、何度も出てくる「覚悟」がずしーーーんときたのだと思います。

「強い客を作らない」(お酒をたくさん頼むと客単価は上がるが、そういうのは必要ない、お酒をたくさん飲みたい人には「さしいれ」の制度を説明)とか、常連さんでも馴れ馴れしくしないとか(「毎日が記憶喪失」の接客と書いています)、もしも私が一人暮らしでこのお店が近所にあったら通っちゃうよなぁ、まかないもしちゃうよなぁとか妄想しました。
自分はかまってほしくないくせに、常連さんとイチャイチャするお店の空気は苦手なんだよなぁ〜〜〜

『総選挙ホテル』桂望実
17071602.jpg
あらすじは出版社の㏋より
いまいちやる気のない従業員で売り上げが落ちこむ中堅ホテル・フィデルホテル。
支配人の永野は悩みながらも改善策を打ち出せないでいた。
そんなある日、大学で社会心理学を教えていた変人教授が社長職に就くことに。
彼が打ち出した案は「従業員総選挙」。
落選すれば解雇もやむなしという崖っぷちの投票制度。
ざわつく従業員を尻目に、さらに管理職の投票も行われた。
混乱しつつもなんとか新体制が整い、徐々にそれぞれが新たなやりがいを見いだしていき……。


『県庁の星』始め桂望実さんの作品は大好きなので安心して読めました。
面白いのが、変人社長が次々とアイディアを思いつき、社員たちが驚いたりしている次のシーンが違うアイディアを社長が思いつくところ。
つまりそのアイディアが具体的にどうなって結果はどうだったのかが説明されていないところです。
だから社員たちと一緒にうろうろおろおろしちゃう。

印象的なベーカリースタッフの人のセリフがあります(このベーカリースタッフはこの場のみの出演)
「遣り甲斐だとか自己表現とか若い子はそういう難しいことを言うが、朝起きて、飯食って、仕事して、寝るんだよ。それでいいんじゃないかと思うよ。そういう毎日の中に時たま笑ったり旨いものがあったりしたら最高だろ。そんなもんだよ、人生なんて」
ほんとにそう!
posted by 元女将 at 20:14| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月01日

6月に読んだ本

2回も旅行があったのに5冊しか読んでない。
そうだったかなぁという感じです。なんでかな。

第一級殺人弁護 中嶋博行
二千七百の夏と冬(上) 荻原浩
二千七百の夏と冬(下) 荻原浩
腕貫探偵残業中 西澤保彦
指名手配 署長刑事 姉小路祐

ずっと普通の警察モノ(事件を地道に解決するような話)を読みたかったので、『指名手配 署長刑事』は面白かったけど、読み終わってシリーズの3作目だったことを知りました。
どうせなら1作目から読みたかったな。シリーズは4作で完結のようなので遡って読もう!
この署長さん、古今堂さんという若干29歳のキャリア署長なのだけど、とてもキュートなキャラです。
小泉孝太郎をイメージして読んでいたけど、彼はもう38歳なんだねぇ
ということで、29歳の俳優を検索して、高良健吾くんに決定しました
いいと思います!!(勝手に…)

時間がかかったのが『二千七百の夏と冬』です。
17070101.jpg

物語は2011、ダム建設工事の掘削作業中に、縄文人男性と弥生人女性の人骨が同時に発見されたところから始まります。二体は手を重ね、顔を向け合った姿でした。
3千年近く前、この二人にいったいどんなドラマがあったのか?
入社3年目の新聞記者佐藤香椰は次第にこの謎にのめりこんでいきます。

場面は一転し、紀元前7世紀へ。
ピナイの村に住むウルクは15歳。5年前に父を亡くし、母と弟の生活を支える働き頭。だけど猟ではまだまだ半人前扱い。
ウルクの生活を軸に、集落の長や狩人たちとの関係、初恋の相手との淡い思い、「魚喰い」との交易などが綴られます。
ある日ウルクの弟が病にかかり、それを治すことができるというクムゥの肝を獲るためウルクは禁断の南の森へ行き、そこで不思議な少女カヒィと出会います。
ちなみにクムゥはツキノワグマのことね。
南の森に入ったことが発覚し、ウルクは集落のおきてに従い村を追放されることに。

と、ここまでが上巻。
とにかく、人名地名動物名、すべてがカタカナで何が何やら…
途中からメモしながら読みました
上巻は下巻へと続く壮大なプロローグのようです。

そして下巻
17070102.jpg
村を追放されたウルクは弥生人の集落に迷い込みます。
そこで南の森で出会ったカヒィと運命的な再会。

弥生人の集落ではコメが栽培されていました。
最初、ウルクの目にはコメが宝石のように感じられます。
でも、自分の集落の人たちは猟に出る時以外はおしゃべりをしたりのんびり過ごしているのに対し、弥生人の集落はいつもいつも働いている。
狩猟で暮らしているウルクたちは自分たちの食べる分と干し肉などに保存する分以外は獲らないので周辺の集落ともうまく共存しています。
しかし、コメを作るためには土地が必要で、その集落の長は力づくで周辺の集落を自分の土地としていこうとしています。
ウルクたちが自分の集落で聞いていたコメは宝物のようだったけど、実際はなかなか苦労があることもわかりました。それでもウルクは稲を自分の集落に持って帰ろうとします。

下巻は現代と縄文時代がめまぐるしく入れ替わります。
現代の主人公香椰の報道カメラマンの恋人が戦地で死亡し、香椰は戦いの種は縄文時代から現代まで続いていることに思いを馳せます。

読み応えたっぷりの上下巻でした。
山田風太郎賞受賞作なんですね。
でもなー
やっぱりファンタジーはちょっと苦手かもな。

なんて思っていたのに、今日テレビで縄文遺跡のことをやっていたら食いついて見てました。
もう縄文時代は身近。

でも
どんなに争いのない時代だとわかっても、縄文時代に戻るのはヤだな、悪いけど。
posted by 元女将 at 19:55| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月01日

5月に読んだ本

うひーーー
もう6月です
5月は途中から洋服づくりに夢中になり、本を読むひまがありませんでした。

レイジ RAGE 誉田哲也
猫は忘れない ススキノ探偵シリーズ 東直己
2泊3日遺言ツアー 黒野伸一
本屋さんのアンソロジー 大崎梢リクエスト
和菓子のアンソロジー 坂木司リクエスト
マリアの骨 浅草機動捜査隊 鳴海章
カイシャデイズ 山本幸久
警官の貌 今野敏・誉田哲也・福田和代・貫井徳郎

映画『探偵はBARにいる3』が冬に公開ということで、久しぶりに原作のシリーズ最新刊を読んでみました。
最新刊といっても、出版は2011年
東直己さんは、ここ数年全然新作を出していないのです。
畝原シリーズは特に待ち遠しいです。

本当に久しぶりに読んだら、大学院生だった高田がレストランオーナーになっていて驚き
昔馴染みに何年かぶりに会って「みんな元気で相変わらずだな〜〜〜」とつぶやく、そんな1冊です。
17060103.jpg

アンソロジーが楽しくて『警察官の貌』も読みました。
むむむ
確かにいろいろな警察官の貌が描かれていたけれど、私が読みたい警察物とはちょっと違ったな。
単純に事件を解決し、スカッとさわやかなのがいいです。
というわけで『マリアの骨』の浅草機動捜査隊シリーズは好き
17060102.jpg
シリーズ8巻既刊、これから順番に読んでいきたいです。

『2泊3日遺言ツアー』は『限界集落株式会社』が面白かった黒野伸一さんの作品
17060101.jpg
あらすじは
イベント会社の新米社員・美月が思いつきで提案した「2泊3日遺言ツアー」。
トラブル続出のツアーを1人でまかされた美月は、個性派ぞろいの参加者たちに振り回されながらも、それぞれの人生にふれて、「遺言」を書くことの本当の意味に気づいていく。


お仕事小説でもあり、人情ものでもあり、おとぎ話のようでも。
黒野伸一さんも久しぶりに読んだけど楽しかったです。
小説も映画もハッピーエンドがいいな
posted by 元女将 at 16:28| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月27日

アンソロジー

今まで「読まず嫌い」だった分野でした。
限られた時間での読書なので、好きな作家の本だけ読んでいたいと思っていたのです。

先日図書館に行った時に目に入ったのが「本屋さんのアンソロジー」
大崎梢リクエストです。
大崎梢さんの書店モノは好きだし、参加している作家も有栖川有栖や坂木司、誉田哲也と好きな人が多く、それ以前に私も書店が大好きなので、いろいろな人の視点からの本屋さんの物語ってどんなだろう?とワクワクして借りてきました。
17052701.jpg
参加しているのは、飛鳥井千砂、有栖川有栖、乾ルカ、門井慶喜、坂木司、似鳥鶏、誉田哲也、宮下奈都、吉野万理子プラス大崎梢。
名前は知っているけど読んだことがない作家さん、初めて名前を知った作家さんもいて、そしてどの作品も短編なので楽しくあっという間に読み終わりました。

宮下奈都さんは文体もお話も優しくて好みでした。
そっかそっか、去年の本屋大賞「羊と鋼の森」の作者だったか!
ピアノの調律師の物語ということで、ちょっと読むのがめんどくさいかも、とか思ってしまっていたけど、ぜひとも読んでみようと思います。
(けど図書館では予約数1228だった!!)

名前を見たのも初めてだったけど、このアンソロジーの中で一番好きだったのは飛鳥井千砂「空の上、空の下」
舞台は空港内の小さな書店で、主人公は本好きの客がいないことに不満を感じていました。
そんなある日、男性客に上下巻の本を上巻2冊売ってしまった主人公は、それをごまかすために自分で下巻を2冊買い体裁を繕うのでした。そしてそんなことをした自分にも嫌悪感を持っていたのです。
数日後、空港内でその男性と鉢合わせしてしまった主人公は逃げ出したい気持ちを抑えて、上巻2冊売ってしまったことを謝罪。
その男性は、子どもの頃に両親が離婚して離れ離れになり、今は闘病中の母親と20年ぶりに再会する旅の前だったので不安のあまりイライラしていたこと、再会時最初はギクシャクしていたが、お土産の本を見せると上巻が2冊だったので母親が爆笑し、すっかり打ち解けることができたことを話し、お礼を言われます。
その後の二人はどうなるのかな
内容がわかると、タイトルのうまさにニンマリ。

アンソロジーの読まず嫌いが治ったので、さらにもう一冊!
17052702.jpg
リクエストしたのは「和菓子のアン」の坂木司
「和菓子のアン」は大好きなお話です。
坂木司はもちろん「和菓子のアン」の杏子ちゃんが主人公。
その他の参加作家さんは、小川一水、木地雅映子、北村薫、近藤史恵、柴田よしき、日明恩、恒川光太郎、畠中恵、牧野修。
知らない作家さんってたっくさんいるんだと自分の読書幅の狭さに愕然とします。

全部面白かったけど、好みの3つをあげるなら
北村薫「しりとり」さすがベテランの味。
牧野修「チチとクズの国」ファンタジーと厳しい状況の現実がいい塩梅です。
日明恩(たちもり めぐみと読みます!!)「トマどら」
主人公は甘いものが好きな警察官(と言っても財務捜査官)
どら焼きの美味しい店に通ううち警察官だということがバレ、女将から相談を持ち掛けられます。
それがどうやってトマどら(トマトどら焼き!)につながるのかが面白い!!

アンソロジー、楽しい
posted by 元女将 at 18:15| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月01日

4月に読んだ本

今日から5月です。
つまり1年の1/3が過ぎ去ったってことかーーーー

4月に読んだ本はこんなです。
コンビニたそがれ堂 村山早紀
コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状 村山早紀
コンビニたそがれ堂 星に願いを 村山早紀
ドリームマッチ 今野敏
ある日、アヒルバス 山本幸久
銀行総務特命 池井戸潤
希望荘 宮部みゆき
冠・婚・葬・祭 中島京子
花桃実桃 中島京子
9冊

癒し系が多いな。
その月に読んだ本を並べてみると、その時の自分の体調っていうか心調(?)が見えてくるようです。

コンビニたそがれ堂シリーズは児童文学を文庫化するにあたって漢字を多くしたり少し大人向けに直しての出版だったそうです。
こどもはこどもとして、おとなはおとなとしての読み方ができる本でした。
個展でお客様が途切れた時や移動中に読むのに最適。

今野敏というと警察ものってイメージだけど『ドリームマッチ』はまさかのプロレスものでした
びっくりしたーーー

『ある日、アヒルバス』は22歳のでこちゃんというバスガイドさんの物語。
とても面白かったのだけど、藤原紀香でドラマ化されたという情報が脳内にあり、どうしたらノリカが22歳の設定になるのだろうという邪念が邪魔をしてしまいました。
読んだ後でドラマのサイトを見たら、まったく別の人物が主人公のお話になってたよ。
でこちゃんは脇役として登場する程度でした。
先にそれを読めばよかった
『凸凹デイズ』の登場人物が客演しているのが、山本幸久ファンには嬉しいサプライズ。

んで
今月のイチオシは
中島京子の『冠・婚・葬・祭』
17050101.jpg

あらすじは出版社の㏋から拝借
成人式、結婚、葬式、お盆。日本人なら誰もが経験する儀式だが、思いがけないことが起きるのも、こういうとき。新人記者が成人式の取材に行く「冠」、引退したお見合いおばさんの縁結びの顛末を描く「婚」、社命で参列のお供をしたおばあちゃんの人生がほの見える「葬」、姉妹が両親を失った田舎の家に集まる「祭」。さまざまな人生や人間模様が、鮮やかに描かれる連作小説。

ひとつの物語の登場人物が次の物語に登場するというしかけです。
全部好きなのだけど、特に「この方と、この方」(上のあらすじでいうと「婚」)がよかった

中島京子さんにハズレなし
posted by 元女将 at 22:53| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月26日

『希望荘』

宮部みゆきの杉村三郎シリーズの最新作です。
図書館で去年の7月に予約し、やっと順番が回ってきました。
9か月待ち〜〜〜〜
けど、まだ1022人待ちですってよ

さすがの宮部みゆき。
一気読みでした。うまいんだもの。

17042601.jpg

ストーリーは出版社の㏋から
探偵・杉村三郎シリーズ、待望の第4弾!
 その部屋には、絶望が住んでいた――。
 宮部ファン待望の14か月ぶりの現代ミステリー。特に人気の「杉村三郎シリーズ」の第4弾です。
 本作品は、前作『ペテロの葬列』で、妻の不倫が原因で離婚をし、義父が経営する今多コンツェルンの仕事をも失った杉村三郎の「その後」を描きます。
 失意の杉村は私立探偵としていく決意をし、探偵事務所を開業。ある日、亡き父・武藤寛二が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。依頼人の相沢幸司によれば、父は母の不倫による離婚後、息子と再会するまで30年の空白があった。果たして、武藤は人殺しだったのか。35年前の殺人事件の関係者を調べていくと、昨年に起きた女性殺人事件を解決するカギが……!?(表題作「希望荘」)
 表題作の他に、「聖域」「砂男」「二重身(ドッペルゲンガー)」の4編を収録。


そうだったなーー
杉村三郎シリーズのテーマは「悪意」だったことを思い出しました。
三郎が飄々とした善人だからついうっかりしちゃうんだけど、このシリーズはかなりドロドロしていて読後感が悪いのだったよ。

4編の中では、離婚してから私立探偵として出発するまでを描いた『砂男』がよかったな。
悲しい物語ではあるけれど。
タイトルにもなっている『希望荘』
「相沢は人を殺した男の目を見たことがあった」
「だから気づいたのだった」
っていうところがあり、
『ソロモンの偽証』の野田君を思い出しました。
うむむ。そろそろ読み返すかな?
またみんなに逢える
posted by 元女将 at 22:04| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月03日

3月に読んだ本

その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ 吉永南央
ペンギンを愛した容疑者 警視庁総務部動植物管理係 大倉崇裕
そのときは彼によろしく 市川拓司
七人の敵がいる 加納朋子
夜の光 坂木司
桜風堂ものがたり 村山早紀
ソロモンの偽証6 宮部みゆき
床屋さんへちょっと 山本幸久
骨ん中 荒木源

『骨ん中』に苦労して9冊に終わりました。
『ちょんまげぷりん』『オケ老人!』が楽しかったので読み始めたのですが

17040301.jpg
勝手に荒木源さんをほのぼの系の作品を書く人と決めつけていた私が悪いのだけど、ギャップには驚くばかり。

出版社の㏋から拝借
バブル崩壊後の94年、日本海に面する東北の地方都市・岩館で大きな影響力を誇る川戸建設会長・川戸英太郎は、ゴルフ場開発に伴う暴力団系企業への多額の不正な債務保証での特別背任容疑の渦中にいた。さらに、逮捕直前には、息子で社長の英介が自殺するという最悪の事態を迎えたが、英太郎は表情を変えることなく、嫌疑をすべて認め、裁判は淡々と進んでいった。
 有罪判決が下り、すべてを失ってなお、心に平明を宿しているようにみえた英太郎は、やがて静かに朽ちていった。しかし――。すべてが結末を迎えたに見えた8年後の02年冬、この事件を静かに追い続けていた東日新聞社社会部記者・宮浦弘樹は、英太郎の死亡記事を地方紙の片隅に偶然見つけたことから、物語は大きな転調を迎え、重厚な三代にわたる一族の“血の物語"を呼びさます。


ありゃ〜〜〜
最初からこの紹介読んでいれば驚かなかったのにな(そもそも読まなかったかもな〜)
デビュー作がこの『骨ん中』で2作目が『ちょんまげぷりん』
1作目と2作目の間に、荒木源に何があったんでしょう?
『ちょんまげぷりん』も『オケ老人!』も映画化されました。
(『オケ老人!』は主人公が男性から女性(杏ちゃん)に変わってましたけど)
『骨ん中』は映像化されないだろうな。暗くて重いもんな。

『桜風堂ものがたり』
本屋大賞にノミネートされました。
人付き合いの苦手な書店員の主人公の成長物語と、本を売るための戦略と書店員のガンバリを描くお仕事小説の両面から楽しめます。

『床屋さんへちょっと』
山本幸久にハズレなし!です。
親の代から続くお菓子メーカーを倒産させてしまった後、繊維会社で定年まで勤めあげた宍倉勲が主人公。
8編からなる連作長編なのですが、現在から過去に遡る形で進んでいきます。
そしてどの作品にも床屋さんが登場します。
これを今月のイチオシにします
17040302.jpg
勲がしょんぼりしている娘に言うセリフが好きです。
「おい、泣くな」「笑え、笑ってくれ」
「今日、いちばんおかしかったことを思い出せ」

さてさて、これから母の個展の搬入のお手伝いに行って来ます。
個展は明日から日曜日まで。
なんだか驚くほどのスピードで日々が過ぎ去ります。
posted by 元女将 at 12:03| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月19日

また読んでる

『ソロモンの偽証』6巻
読み始めたら止まらない。
1回目読んで、返却する前に最後のクライマックスだけ読み返して、後日談を読むために6巻だけ買って、それをまた!最初から!
そして、なんと、わたしは、結局1〜5巻も買ってしまいました。
どんだけ〜〜〜〜(古)

本を一気読みして感動して、映画見たでしょ。
映画はそれなりによかったけど、違和感は強く残りました。
で、このたび読み返すとその違和感の正体がわかり、原作の出来の良さがまた再認識できたというわけです。
全6巻はかなり高いハードルだけど、ぜひとも夫にも薦めたい。

配役も決まりました。
だって映画のままだとあちこちで引っかかりスムーズに読めないんだもん。
神原君は小柄で女の子のような風貌ということで、加藤清史郎くん
野田君は神原君と似ている姿かたち(つまり少年っぽい)から前田弟
そうです。映画では前田兄がやっていた役。
柏木君はそのままでバッチリでした。

ここまで惚れ込んだ小説も久しぶりです。
映画を見て、あの年代の子どもたちを具体的にイメージできたのもとてもよかった。

それはそうと
待ちかねていたミッチーコンサートのチケット届きました。
期待していたような良席ではなかったけど、大いに楽しんで来ようと思います。
もう来週だよ!どうする?
posted by 元女将 at 21:28| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月01日

2月に読んだ本

札駅方面を歩いていたら花を持った若人がたくさん歩いていました。
そっか、今日は高校の卒業式なんですね。
若者たちよ、おめでとう
私まで晴れ晴れとした気持ちになりました。

というわけで、寒かった2月に読んだ本です。

GO!GO!アリゲーターズ 山本幸久
ハング 誉田哲也
ぼくは明日、昨日のきみとデートする 七月隆文
歌舞伎町セブン 誉田哲也
凸凹デイズ 山本幸久
歌舞伎町ダムド 誉田哲也
WE LOVE ジジイ 桂望実
楽園のカンヴァス 原田マハ
心霊特捜 今野敏
ソロモンの偽証 第T部事件 宮部みゆき
ソロモンの偽証 第U部決意 宮部みゆき
ソロモンの偽証 第V部法廷 宮部みゆき

『ソロモンの偽証』に尽きました。
圧巻です。
明日返却する前に、クライマックスのところを読み返そうと思っています。
で、今日本屋さんで文庫本のみ収録の後日談を(失礼ながら立ち読みでササッと)読もうと思ったのですが、これが思わぬボリュームでした。
なんとビックリ『誰か』シリーズの杉村三郎が登場!
たまらんのう
買ってじっくり読みますか(それが常識です)

誉田哲也の『ジウサーガ』が辛すぎて、合間合間に山本幸久などの優しい物語を挟んでみました。
山本幸久作品はどれも読後感がよくておススメです。

でも今月のいちおしは『WE LOVE ジジイ』『楽園のカンヴァス』
『ソロモンの偽証』は感動作だけど、読むのにかなり覚悟がいるからねぇ・・・

『WE LOVE ジジイ』は私の大好きな町おこしの話です。
文句なく面白い。
桂望実さんにハズレなし
17030102.jpg
あらすじは出版社の㏋から拝借
コピーライターとして活躍していた岸川は、後輩の自殺をきっかけに人間関係に倦み、仕事もやめ、田舎暮らしを提案していた雑誌に飛びついて、縁もゆかりもない川西村で1人暮らしを始めた。市町村合併により、何の取柄もないその村は町のお荷物状態。地域活性化職員が村おこしのために奔走するもののうまくいかない。そこで前の職業を活かして何か案を出してくれと岸川に依頼がくる。いい加減に答えた「輪投げで村おこし」が実際に通ってしまったからさあ大変……。

『楽園のカンヴァス』が私の友だちが母にとプレゼントしてくれた本です。
母は「行ったことのある美術館や実際に見た絵画が出てくるから本当に面白かったし、いろいろ思い出した」と大絶賛でした。
私は絵もわからないし、どこの美術館にも行ったことないし、と読むのを躊躇していたんだけど、作品に出てくる絵画を紹介したサイトがあり、そのおかげで堪能できました。
素晴らしかった!!
作家ってすごいって心から思いました。
ホントの話かと思っちゃったわよ。

17030101.jpg
あらすじはこれまた出版社の㏋から拝借
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。

いい本たちに巡り合えて幸せな2月でした。
4コマノートにメモしながら読むようにして本当によかったな。
読み飛ばす、っていうことがなくなりました。
せっかく読むんだから、どっか一ヵ所でもココロに残したいよね。
posted by 元女将 at 21:24| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする