2020年06月02日

『炎立つ』全五巻

やっと読み終わりました
長い旅じゃった…

わたしなりにざっくりとあらすじを紹介してみますね〜

平安時代後期に起きた「前九年の役」「後三年の役」って社会科の授業で教わりましたよね
それです!!

ざっくりしすぎた

最終巻は奥州藤原家滅亡までの物語です
そこにみんな大好き源義経が深く深ーーーく関わっていきます

全編において辛く悲しい物語でした
滅びの美学っていうのはあるけどさ
辛いよ(からい、じゃないから)

序盤の主人公である安倍貞任と藤原経清がかっこいいです
敵である源義家との友情(?)にも胸が熱くなりました

経清の遺児、清衡の忍耐の人生
いばりん坊の兄真衡、アホな弟の家衡、ずる賢い親戚の吉彦秀武
読んでも読んでも、ハラタツーーー!!
はぁはぁ(興奮して疲れた)

4巻読み終わって、5巻目に入った途端に時代が150年も飛んだのはビックリでした

奥州の民の平和と文化を守るために命を落とした清衡のひ孫、泰衡
ツライ…
ただ、清衡が経清の、義経が義家の生まれ変わりっていうのはどうかな…
(ドラマでは経清と清衡のどちらも渡辺謙が演じたそうです)

今の日本が奥州藤原氏の頃の東北のような国になればいいのにね
光彩楽土

全五巻読み終わっての素直な感想は「歴史はいつだって勝者のもの」です
この物語は敗者である奥州藤原氏の立場から書かれたものです
教科書の歴史もこの物語もどちらも正しいのだと思います
けどね、わたしはこの物語を信じたい気持ちになりました
東北地方よ!!
いつか再興を!!と願ってしまいますよ
posted by 元女将 at 22:02| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月01日

5月に読んだ本

突然真夏になりました

取り置き期限が明日までなので、暑かったけど図書館に行って来ました
徒歩で片道25分
煮えました…
あまりの暑さにクラクラしてきて、人がいないところではマスクを外しました
少し楽になったよ
これからマスク生活は大変になるね
ユニクロがエアリズムのマスクを作ったと聞いて納得であります

図書館はまだ予約している本を受け取るだけです
まず入り口で手指の消毒をし、カウンターで借りたら、入ってくる人とすれ違わないように順路も決まっていて厳戒態勢って感じでした
あまりの暑さにちょっとだけ休憩したかったけどそれは許されずです
そりゃそうだ

帰り道は郵便局や皮膚科など用事を足しながら、休憩を取りながら、熱中症にならないように気を付けました
日傘はさしていたんだけど風が強くて大変

5月に読んだ本は
炎立つ 壱 北の埋み火 高橋克彦
炎立つ 弐 燃える北天 高橋克彦
炎立つ 参 空への炎  高橋克彦
炎立つ 四 冥き稲妻  高橋克彦

と『炎立つ』月間

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できれば5月中に読み終えたかったのだけど、最終巻の最終章が6月に食い込みました
感想は全部読み終わってから書きます
最終巻は源義経が出てきて一層辛いです…
posted by 元女将 at 18:37| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月01日

4月に読んだ本

有り余るほど時間はあるけど、だからと言って読書が進むというのではないのだ
不安があると、集中して本も読めないってことなのだな

そんな中読んだ本は

極卵 仙川環
永遠の森 博物館惑星 菅浩江
透き通った風が吹いて あさのあつこ
ジェノサイド 高野和明
私に似た人 貫井徳郎
女たちのジハード 篠田節子
私の命はあなたの命より軽い 近藤史恵
夜また夜の深い夜 桐野夏生

8冊
すべて本箱に眠っていた本たちです

なんといっても『ジェノサイド』が良かった!!
本当に面白かったです
さすが大ベストセラーだと思ったよ

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あらすじは出版社のサイトより
創薬化学を専攻する大学院生・研人のもとに死んだ父からのメールが届く。
傭兵・イエーガーは難病を患う息子のために、コンゴ潜入の任務を引き受ける。
2人の人生が交錯するとき、驚愕の真実が明らかに――。


出た!
出版社のあっさりすぎる紹介

日本の研人、アフリカのイエーガー、アメリカでもドラマがあるので舞台は3か国に渡ります
これって2011年の大ヒット作なんだけど、今読んでも全く古さを感じません
すごいなぁ

誰かに感情移入するというよりは
映画を見ているように読みました

こんなに夢中になって読んだのは3年くらい前に読んだ『ソロモンの偽証』以来
posted by 元女将 at 21:14| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月01日

3月に読んだ本

すごい状況の中、新年度が始まりました
日々感染者は増えていきます

ドラマの撮影もストップするところが増えてきました
実は懸念しておりましたので、それはよかったと思います
推しに病気になってほしくないもの
ドラマの関係者の誰かが罹患してからでは遅いと思いました

「早く元の日常に戻ってほしい」
と思う反面
「もう、あの日常には戻れないんだ」
という諦めもあります

友達と約束し食事をする
夫とカラオケに行く
ぶらぶらとウインドウショッピングをする
映画を見に行く
好きな時に図書館に行き本を借りる
好きなアーティストのコンサートに行く

それがすべて叶えられない状況です
こんな日が来るなんてね

でもそんな中でもストレスためずに暮らしていこうと思います
インドア派でよかったわ

ということで3月に読んだ本
全部で9冊

鎌倉香房メモリーズ4 阿部暁子
鎌倉香房メモリーズ5 阿部暁子
人質 佐々木譲
まるまるの毬 西條奈加
刑事の骨 永瀬隼介
スクープのたまご 大崎梢
ヒート 堂場瞬一
蛍草 葉室麟
吸部 赤澤竜也

『鎌倉香房メモリーズ』は無事完結
最後までほんわかで和みました

今月の一押しは『まるまるの毬』

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西條奈加さんは大好きな作家さんです

あらすじは出版社のサイトより

親子三代で菓子を商う「南星屋」は、売り切れご免の繁盛店。
武家の身分を捨て、職人となった治兵衛を主に、出戻り娘のお永と一粒種の看板娘、お君が切り盛りするこの店には、他人に言えぬ秘密があった。
愛嬌があふれ、揺るぎない人の心の温かさを描いた、読み味絶品の時代小説。


お君ちゃんの恋が描かれているのですが、それがとても切ないです
治兵衛の出生の秘密や弟の五郎(今や高僧の石海和尚)とのやりとりが細やかでとてもいいです
星三つ〜〜〜〜

『スクープのたまご』も可愛くて大好き

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あらすじは出版社のサイトより

この私が週刊誌記者になって、スキャンダルを追う!?
「週刊千石」に異動した新人女子部員が恐る恐るタレントのスキャンダルや事件取材に奮闘! リアリティ満載・感動のお仕事小説。


ひゃ〜〜これで終わり?短っ!!

主人公の日向子は頑張り屋さんです
そして行儀が非常によろしい
だからみんな応援したくなるのです
登場人物たちも、読んでいるわたしたちも、です

日向子ちゃんは地味なキャラなのに終盤で啖呵を切ります
カッコいいです!!

『螢草』はドラマの評判があまりにもいいので見たいなぁと思ったらもう最終回
なのでとりあえず原作を読もうと思い、超々久しぶりに普通の書店で購入しました
ドラマの主人公は清原 果耶ちゃん
菜々にぴったりです!
とても面白かったのだけど、3巻くらいにしてゆっくり物語が進めばもっともっと面白くなったのに惜しいです
駆け足になってしまいました
絶対にドラマも見たいです!!

『人質』はちゃんとした警察小説が読みたいというわたしの願望を叶えてくれました
シリーズは全部読みたいです
でも図書館は予約の受け取りだけだし、わたしはもう上限の10冊予約済
いつになったら読めるのだろう?
posted by 元女将 at 21:47| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月02日

2月に読んだ本

なんとかデータの保存ができたので、ホッとしました
今まで読んだ本のタイトルも保存できてよかった〜〜〜〜
ひと安心して2月に読んだ本です
外出を控えていたため読書が進みました

確率捜査官 御子柴岳人 密室のゲーム 神永学
まひるまの里 紅雲町珈琲屋こよみ 吉永南央
DOWN TOWN 小路幸也
TOKAGE 特殊遊撃捜査隊 今野敏
牛姫の嫁入り 大山淳子
魔神 和田はつ子
世界のなかで自分の役割を見つけること 小松美羽
第二音楽室 佐藤多佳子
鎌倉香房メモリーズ 阿部暁子
鎌倉香房メモリーズ2 阿部暁子
鎌倉香房メモリーズ3 阿部暁子
テノヒラ幕府株式会社 安藤祐介

コロナコロナで気持ちも沈みがちだったせいか、ほんわかした物語を選びがちでした

一番好きなのは『牛姫の嫁入り』
大山淳子さんは大好きな『猫弁』の作者です

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あらすじは出版社のサイトより

江戸時代中期。忍者派遣業を営む三日月村で育った美貌の女忍び・コウは、旗本・加納家に派遣される。
コウの任務は、十万石の大名である藤代家の娘・重姫を誘拐してくること。
かつて伝説の美少女と噂された重姫は藤代家当主の溺愛により、ここ10年、人前に姿を見せずにいた。
しかし、三日月の夜に屋敷へと忍び込んだコウが見つけ出したのは、引きこもって丸々と太った重姫の、変わり果てた姿だった――。


こころが幸せでいっぱいになるような物語です
時代物もいいなあ〜大山淳子さん

『テノヒラ幕府株式会社』も面白かったです

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ブラック企業で働いていたが限界を感じ退職し就活中の拓真は、女性社長・寺井サチが切り盛りするスマホ用ゲームソフト制作会社で働くことになった。
会社は鎌倉の古民家
すぐ近くに寮がありスーパー家政婦のヨシエさんが美味しい料理を作ってくれる最高の環境
同期は一流企業から転職してきた一流企業の執行役員だった小野里。
絵師として入社したはずの拓真だが小野里の下で様々な仕事を覚えていく
しかし、夢と理想だけでは会社は続かないと説く小野里と、自分の仕事に自信のあるエンジニアたちはことごとく対立する


ドラマ化されそうな物語でした
拓真はジャニーズWESTの重岡くんでお願いします!

はじめましての作家さん阿部暁子さんの『鎌倉香房メモリーズ』

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あらすじは出版社のサイトより

人の心の動きを香りとして感じとる力を持つ、高校2年生の香乃は祖母が営む香り専門店『花月香房』に暮らしている。
香乃のよき理解者、大学生の雪弥さんと共に『花月香房』は今日もゆるり営業中。
そんなある日、店を訪れた老婦人の“消えた手紙”を一緒に探すことになって!? 
ゆったりとした時の流れる鎌倉を舞台に、あの日の匂いと、想いも……よみがえる。ほっこり、あったか香りミステリー。


全5巻のラノベです
そうです!
1巻2巻4巻5巻と借りて、慌てて3巻予約したのがコレです
休館になる前に借りられて本当によかった

ほんわか胸キュンでライトノベル最高

『テノヒラ』『鎌倉香房』と鎌倉が舞台のお話が続きました
ずっと昔に行ったな〜
のんびり散策したいけど、ま、それは物語の中で叶えることにします
posted by 元女将 at 14:03| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月03日

2019年に読んだ本

2019年に読んだ本は全部で112冊でした
たくさん本を読めて幸せな一年でした

まずは昨年12月に読んだ本から

銀の砂 柴田よしき
いつかの岸辺に跳ねていく 加納朋子
活版印刷三日月堂 庭のアルバム ほしおさなえ
活版印刷三日月堂 雲の日記帳 ほしおさなえ
鴨川食堂 柏井壽
鴨川食堂おかわり 柏井壽
贖罪の奏鳴曲 中山七里
ゆえに警官は見護る 日明恩
丹野智文 笑顔で生きる認知症とともに 丹野智文

とても楽しみにしていた日明恩の警官シリーズだったのに、読み始めると過去作の記憶が全くと言っていいほどありませんでした
これはこれで面白かったのでいいんだけど、わたしの記憶力…
というわけで年末に過去作を借りてきたので、今読んでます
とても新鮮です

活版印刷三日月堂シリーズは『雲の日記帳』をもって完結です
とっても気持ちの良い物語でした

『丹野智文 笑顔で生きる認知症とともに』は39歳で若年性アルツハイマー病と診断されたトップセールスマンが笑顔を取り戻すまでの物語です
感動モノではなく、ハウツー本として読みました
本人はもちろんなんだけど、家族が凄いです

2019年に読んだ本のベスト3を発表してみようと思います
と言ってもすぐには決められないので(記憶もないし)振り返ってみよう〜

『書店ガール』が完結を迎えたので、完結の感動を深めるために遡って読みました
7年もシリーズと付き合っていると、もう知り合い感覚です

『校閲ガール』シリーズも面白かったな
この作者の作品はシリーズを超えて人物が登場するので、次々と読みたくなります
ドラマもよかったけど、原作はもっとよかったです
女の子が元気なお話は楽しい

吉藤オリィさんやほしおさなえさんとの出会いもあって実りの多い読書生活でした

ベスト3は決まらなかったけれど、心に残ったのは

『その島の人たちは、ひとの話を聞かない』森川すいめい
『森崎書店の日々』『続・森崎書店の日々』八木沢里志

その時のわたしの気持ちにぴったり合って、自分の気持ちなのにうまく形にできなかったものを文章にして示してくれた、という感じです
それが本を読むということの良さなのかもしれない、って思えたのも2019年の実り

今年もたくさんの面白い本と出合えますように
posted by 元女将 at 23:22| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月01日

11月に読んだ本

久しぶりに12冊も読みました
『劇場版おっさんずラブ』上映が終わり、Twitterを見る時間が激減したからだよな
スマホ危険

なみだ研究所へようこそ!サイコセラピスト探偵波田煌子 鯨 統一郎
セブンズ! 五十嵐貴久
マウンドの神様(アンソロジー)
森崎書店の日々 八木沢里志
続・森崎書店の日々 八木沢里志
活版印刷三日月堂 星たちの栞 ほしおさなえ
活版印刷三日月堂 海からの手紙 ほしおさなえ
戒名探偵 卒塔婆くん 高殿円
セイレーンの懺悔 中山七里
すべての神様の十月 小路幸也
いつか響く足音 柴田よしき
ヒトイチ 警視庁人事一課監察係 濱 嘉之

11月の収穫は始めましての八木沢里志さんとほしおさなえさんとの出会い
偶然図書館で手にとったのだけど、いい出会いでした
ネット予約だけじゃなくて、たまに図書館に行かなくちゃ、です

『森崎書店の日々』

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あらすじは小学館のサイトより拝借

交際を始めて1年になる恋人から、突然、「他の女性と結婚することになった」と告げられた貴子は、深く傷ついて、ただ泣き暮らす毎日を送ることになった。
職場恋愛だったために会社も辞めることになった貴子は、恋人と仕事をいっぺんに失うことに。
そんなとき叔父のサトルから貴子に電話がかかる。
叔父は40代、奥さんの桃子さんに家出され、ひとりで神保町で「森崎書店」という古書店を経営していた。
飄々としてつかみどころがなく、親類の間では変人として通っていたサトル叔父、小さい頃は貴子も遊んでもらったこともあったものの、ここ数年は交流はなかった。
その叔父からの連絡は、「店に住んで、仕事を手伝って欲しい」というものだった。誰かの救いを求めていた貴子は、叔父の申し出を受け入れて、本の街のど真ん中に住むことになった――。


全く知らなかったけど、映画化されているのですね
サトルおじが内藤剛志
ええええええ〜〜〜
って、表紙見たらわかるよね

頭からそのイメージを追い払って読みました
わたしのサトルおじはオダギリジョーだな
飄々とした40代ってオダギリジョーしかいないでしょう
映画化されたのは9年前だから、その時なら若すぎるけど、内藤剛志は土門さんだからな
貴子は多部未華子ちゃんかな

ほのぼの〜〜としてほっこりした気持ちになれました

「桃子さんの帰還」という本編の1年半後物語が続編として収録されています
なぜ桃子さんは家出したのか、そしてなぜ急に帰ってきたのかがわかります

前作から3年後のお話
桃子は店を切り盛りしながら、近所の小料理屋にアルバイトに出てキビキビ働いています
貴子は店の客だった和田とお付き合いを始めます
すべてが上手く回りだしたと思っていたけれど、幸せな時間はそう長くは続きません

登場人物の一人が亡くなってしまい、皆が喪失感の中で暮らしています
作中の言葉
「些細などうでもいい記憶がふと何かの拍子に思い出される。そのたびに、わたしは心にぽっかり穴があいたような気持ちを味わわされるのだった。でも、悲しみや喪失感と一緒に前に進むことが生きてるってことなんだよね」

『活版印刷三日月堂』

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あらすじはポプラ社のサイトより拝借

川越の街の片隅に佇む印刷所・三日月堂。
店主が亡くなり、長らく空き家になっていた三日月堂だが、店主の孫娘・弓子が川越に帰ってきたことで営業を再開する。
三日月堂が営むのは昔ながらの活版印刷。
活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を印刷する。そんな三日月堂には色んな悩みを抱えたお客が訪れ、活字と言葉の温かみによって心が解きほぐされていくのだが、弓子もどうやら事情を抱えているようで――。


物語が進むに連れ、人と人が繋がり膨らんでいきます
わたしは和文タイプライターを使っていた経験があるので、活版印刷のイメージはすぐに湧いたのがよかったな
表紙はこどもっぽいけど、章ごとの写真がとても趣深くて素敵です
1巻2巻と読んでとてもよかったので、3巻4巻も読む予定です

『戒名探偵卒塔婆くん』はあんまりなタイトルで、なぜこの本を借りようと思ったのか謎!それも1年待ちでした
最初の方はタイトル通りのバカバカしい物語だったけど、ラストは太平洋戦争の犠牲者の鎮魂という壮大なお話になり、感動しちゃったよ

『ヒトイチ』の作者は元警察官
それもバリバリの経歴で、退官時は警視庁警視殿
リアルな警察小説でした

令和元年の最後の月も楽しい本とたくさん出会えますように
posted by 元女将 at 16:30| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月05日

『セブンズ!』

先日のラグビーワールドカップで気持ちが盛り上がって、図書館で手にとった一冊です
ワールドカップであれほど興奮しなかったら本のタイトルも素通りしただろうなぁ

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あらすじは出版社のサイトより

岩手県釜崎市。女子ラグビーチーム「ブロッサム」を率いる浩子は、来年の国体を見据えてチーム作りに奔走していた。なんとか個性豊かなメンバーが集まったものの難題は山積みで多くの壁にぶつかるが・・・・・・。

ええええーーーー
公式さん、そのあらすじは何〜〜〜?

補足しますと、浩子は市の職員でありながら女子ラグビーチームの監督です
岩手県釜崎市(モデルはもちろん釜石だよね)はラグビーの聖地なので、女子も国体優勝が期待されています
が!次々と選手が辞め、浩子はチーム作りに苦労
なんとか子育て中の主婦、俊足女子高生、重量級の双子の姉妹ら、個性豊かなメンバーが集まります
浩子と確執のある妹泉が入部することになりますが、チームメイト、監督との間に埋められない溝が!
どうする?浩子!!

ってどうかしら?

五十嵐貴久なので安心して読めます
彼の作品は基本的にハッピーエンドだから

ざっくりとだけど、ラグビーのルールや試合の激しさを知ってから読んでいるのでドキドキします
7人制女子ラグビー、ますます応援したいと思いました
もちろん男子も!!
posted by 元女将 at 20:42| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月02日

10月に読んだ本

スターダストパレード 小路幸也
さらさら流る 柚木麻子
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 高殿円
要介護探偵の事件簿 中山七里
さよならドビュッシー 中山七里
おやすみラフマニノフ 中山七里
いつまでもショパン 中山七里
風のベーコンサンド 柴田よしき
キミは知らない(再読) 大崎梢
空色の小鳥 大崎梢

『さよならドビュッシー』のシリーズはずっと読みたいと思っていたのでした
『要介護探偵の事件簿』はタイトルが面白そうだったので借りたのだけど、実は『ドビュッシー』シリーズの前日譚として絶対に読んでおくべき一冊だったのです!
偶然だけど借りてよかった!
『ドビュッシー』シリーズは岬洋介というピアニストが事件を解決していきます
でも、彼自身のことはほとんど謎に包まれたままです
シリーズが進むに従って岬さんは超人か超能力者のように事件を解決していくけれど、人物像が掴めないせいかなんかふわふわしたままです
次作も読む予定なのでどうなるかな?

『風のベーコンサンド』は夫と別居して避暑地でカフェを営む女性とその周りの人々の物語です
高原の風のように気持ちのいい一冊です
登場する料理も美味しそう〜

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それにしても柴田よしき!!
あのRIKOシリーズを書いた人と本当に同一人物なんだろうか!
ああ、この話を亡くなった彼女としたい!
喪失感は日に日に深くなります…

『キミは知らない』は実は再読でした
読み始めて少し経って「あ」と気が付き、調べてみると、たった1年前に読んでいました
夢物語のようなお話で印象に残らなかったのかな

同じ作者の『空色の小鳥』はとても面白かったです
10月のイチオシ

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あらすじは出版社のサイトから

その少女は、幸せの青い鳥なのか
大企業総帥の父が溺愛した亡き兄は内縁の妻との間に幼い娘を残していた。密かにその子を引き取った弟。彼の心を占めるのは、打算か、愛情か、それとも――

少女は、小さな手をひらひらと羽ばたくように舞わせた――
「おまえはちがうから。この家から出ていくことを考えろ」3年前に急逝した兄・雄一と最後に交わした言葉。
兄は微笑を浮かべていた。
大企業のオーナーである西尾木家に後妻の連れ子として入ったものの、疎外感の中で暮らしてきた弟の敏也は、いまだにその真意が分からずにいた。
ある日、偶然兄に内縁関係の妻子があることを知った敏也は、その妻・千秋が末期癌であることを突き止める。
千秋の死後、6歳になる娘の結希を引き取ることにした敏也。
だがなぜか、兄を溺愛したワンマン社長の父や一族には、そのことを一切知らせずに暮らし始めた……。


敏也の友だちの汐野と亜沙子がいい!
ドラマ化してもいけそうです(P目線?)
posted by 元女将 at 14:00| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月01日

9月に読んだ本

9月なんてあったかなと思っていたけど、本はそれなりに読んでいたようです

燦(1)風の刃 あさのあつこ
燦(2)光の刃 あさのあつこ
燦(3)土の刃 あさのあつこ
燦(4)炎の刃 あさのあつこ
燦(5)氷の刃 あさのあつこ
燦(6)花の刃 あさのあつこ
燦(7)天の刃 あさのあつこ
燦(8)鷹の刃 あさのあつこ
流星さがし 柴田よしき
昨日がなければ明日もない 宮部みゆき

『燦』は全8巻だけど1冊が薄いのであっという間に読み終わりました

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江戸から遠く離れた田鶴藩が物語の舞台です。
鷹狩の最中、藩主が襲われました。
刺客は自由に鷹を操り、剣も達者な謎の少年・燦(さん)。
サラサラの髪を後ろで束ねた美少年!!
筆頭家老の嫡男・伊月は、藩主の次男圭寿を守りつつも楽しく過ごしていたが、後継ぎが急逝し、藩主も死亡し、急遽新藩主となることに!

とまあ、これがプロローグでここから物語は進みます
途中から舞台は江戸に移り、新藩主となった圭寿を燦と伊月が陰日向となり守ることになります
圭寿、燦、伊月は同じ年齢なので、主従というより友情、というよりややBL風味もありつつ

時代物だけど、アニメのように映像が浮かびます
美しい燦、堅物な伊月、自由に憧れる若い殿圭寿、キャラクターもはっきりしていて読みやすいです

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先日亡くした友だちと「RIKO」シリーズで大いに盛り上がった作家さんの作品です
この方、人情物からエロティックなものまで幅広いのです

今回は京都の個人事務所から東京の大手事務所に出向中の弁護士、成瀬歌義が主人公
彼が関わる5つの事件が描かれます
どうもこの柴田よしきさんという人は「黒柴田」と「白柴田」が混在しているようで、今回のは「白柴田」でした
ちなみに「RIKO」シリーズは「黒柴田」です
あ〜〜〜〜
この本彼女にオススメしたかったな〜〜〜〜
こうやってジワジワと寂しさってやってくるんだろうな

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宮部みゆきさんの杉村シリーズの最新作
図書館で9ヶ月待ちました
主人公の杉村さんは好きなんだけど(ドラマでは小泉孝太郎くんが演じました)話がどれもこれも暗くてね
大家さんの一家が救いでした
暗くてもやっぱり新刊を心待ちにしてしまう魅力的なシリーズなのです
ドラマの新作も見てみたいです
posted by 元女将 at 21:53| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月01日

8月に読んだ本

葬儀、映画公開などがあり(並列にしないのっ!!)あっという間の1ヶ月でした
読んだ本も少なく4冊
落ち着いて本を読む、という余裕はなかった
読書って体と心の余裕がないとできないのだと初めて知りましたです

まことの華姫 畠山恵
燃えよ、あんず 藤谷治
慈雨 柚月裕子
東京観光 中島京子

『まことの華姫』はしゃばけシリーズの畠山恵著

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あらすじは出版社のサイトから

江戸は両国。暮れても提灯の明かりが灯る川沿いの茶屋は、夜も大賑わい。
通りの向こうの見世物小屋では、人形遣いの芸人、月草の名が最近売れてきている。
なんでも、木偶の姫様人形、お華を相方に、一人二役の話芸を繰り広げるのだという。
それも、話芸が目当てというより、お華に会いに来るお客が多いというのだ。
何故なら。“まことの華姫”は真実を語る――。

姉を殺したのは、実の父かもしれないと疑う、小屋一帯の地回りの娘・お夏。
七年前の大火事で幼な子を失い、諦めきれずに我が子を捜し続ける夫婦。

行方知れずとなった親友かつ義兄を捜しにはるばる西国からやってきた若旦那。
そして明らかになる語り部・月草の意外な過去……。

心のなかに、やむにやまれぬ思いを抱えた人々は、今日も真実を求めてお華の語りに耳を澄ます。
しかし、それは必ずしも耳に心地よく、人を幸せにするものばかりとは限らなくて……。

洒脱な人形語りで江戸の事件を解き明かし、
市井に生きる人々の悲喜こもごもを描き出す、新たな畠中ワールド!!


華姫がとても可愛く魅力的です(人形だけど)
お夏ちゃんの成長記でもあります

『慈雨』

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読みたい本リストに入れてあったのだけど、友だちから「読み終わったから」ともらっちゃいました。ラッキー

あらすじは出版社のサイトから

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。
旅先で知った少女誘拐事件は、16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していた。
手掛かりのない捜査状況に悩む後輩に協力しながら、神場の胸には過去の事件への悔恨があった。
場所を隔て、時を経て、世代をまたぎ、織り成される物語。事件の真相、そして明らかになる事実とは。
安易なジャンル分けを許さない、芳醇たる味わいのミステリー。


終盤のスピード感はドキドキしました
主人公神場は歩き遍路をしながら事件を推理
全然座ってないけど〈安楽椅子探偵もの〉と言えるかな
事件の推理より、お遍路さんの描写に注目してしまいます
ちょっとだけ興味があるんだよね
しかしながら、わたしには歩き遍路は絶対に無理だと確信!
2ヶ月もかかるんですってよ!!どしゃ〜〜〜〜
きっぱりスッキリ諦めることができました。よかった

『燃えよ、あんず』は読みたい本リストに入れてあって図書館で予約して借りたのだけど、何故読みたいと思ったのかが不明
読みたい本リストに記入する時はそこんとこも書かなくちゃね
この作者さんは前に『船に乗れ!』1〜3を読んだ時も思ったんだけど、わたしの好みとはちょっと合わないかも、です…

『東京観光』は『小さいおうち』の中島京子著
過去に何冊か読んだことのある作家さんなのだけど、この短編集はイメージが全く違いました
梨木香歩かと思ったわ

9月は『おっさんずラブ』のことばっかり妄想してないで本も読むことにしよう
読書の秋だしね
posted by 元女将 at 17:11| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月02日

『その島のひとたちは、ひとの話をきかない』のこと

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出版社のサイトより

「今、即、助ける」
「できることは助ける。できないことは相談する」
「助けっぱなし、助けられっぱなし」……

数々の支援活等で注目をあびる精神科医が、
生きやすさのヒントを探す旅にでる。


この本はもう「読んでよかった」と心から思える1冊。
こういう出会いがあるから本を読むのは楽しい

目からウロコがボロボロと落ちて、書き写したい言葉がたくさんでした。
紹介文にも載っている「助けっぱなし、助けられっぱなし」には特に「いいな、いいなぁ」となんどもつぶやきました。

精神科医である著者が自殺の少ない地域を数ヵ所訪れるのですが、それがどの県に集中しているというのではなくて徳島県や青森県の町や村だったり広島県や伊豆七島の島のひとつだったり色々です。
田舎だから隣近所と緊密だから自殺が少ないのかなぁと思ったけどそれは間違いでした。
その地域のひとたちはみな挨拶はよくするそうです。
狭い地域だから、だいたいどこの家の人だ、くらいはわかるそうです。
広く浅くの付き合い。
コミュニケーションは軽く、慣れているが、緊密さがあまりない。
いいなぁ〜息苦しくなくて。

ひとを助けることにおいて、相手の気持ちをあまり気にせず助けちゃうのです。
自分がしたいからする。
ある時著者が立っていると、通りすがりのおばさんから「うどん茹でたから食べていきなさい」と言われます。
「うどん茹でたけど食べますか?」ではなく。
ある時は「車で送ってやるから乗りな」です。「送っていきますか?」ではなく。

わたしは祖母のいよちゃんを思い出しました。
いつもごちそうをたくさん用意して待っていてくれて「食え食え!」
余ったものは「持ってけ」
お腹が一杯になると眠たくなる夫には、タオルケットと枕を渡して「寝ろ」です。

見返りは必要ない
困っているひとを見ると助ける
何かが返ってくるとは期待してないし、そもそも思ってもいない
ただ助ける、助けっぱなし

そこのひとたちは助けられ慣れているから、助けられっぱなし
助け合うでも、助けてくれたから恩を返すでもなく、常に助けたり助けられたりするから大きな範囲でお互い様になるのです。
島の外から島に働きに来ている女性が言います。
「島のひとたちは(困っているひとがいたら)ほっとけないと思うひとたち。見て見ぬ振りができないひとたち。」

著者は「もし助けられなければどうするのか?」と心配になります。
途中まで助けておいて、手に負えないから見捨てるくらいなら最初から助けないほうがいいのではないか?と。
するとその土地のひとは「できないことは相談する」と答えたそうです。
ポロポロ(ウロコが落ちる音)

もっともっと紹介したい言葉があります。
「病、市に出せ」はべてるの家に通じているし
オリィさんのツイートの「我慢と気合と根性じゃなくて知恵だしていこう」という言葉にも通じているところがあって、わたしの中にある点と点がつながった感覚です。
posted by 元女将 at 13:00| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月01日

7月に読んだ本

7冊でしたが、濃い本が多かったです。

アフリカ日和 早川千晶
料理僧が教えるほとけごはん 食べる「法話」十二カ月 青江覚峰
この世の春(上) 宮部みゆき
この世の春(下) 宮部みゆき
その島のひとたちは、ひとの話をきかない 森川すいめい
さざなみのよる 木皿泉
三鬼 三島屋変調百物語 四之続 宮部みゆき

『アフリカ日和』は前に書いたミッチー友がお手伝いしているマゴソスクール設立者の早川千晶さんの著作です。

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早川さんのコメントです

ワクワク、どきどき、アフリカってホントに面白い! 私にとってアフリカは、生きることの楽しさを教えてくれた恩人です。
アフリカに住み10年以上がたちましたが、長い年月が過ぎても決して飽きることなく、ますます新鮮な感動とワクワクするような驚きに満ちた日々を送っています。

厳しい現実の中で、絶大な生命力を輝かせながらイキイキと生きる人々の姿に、ぜひ触れていただきたく思います。この本を読んで「アフリカってなんだか面白そうだぞ」と感じていただけたら、その次は、ぜひ自分の五感で感じるために、アフリカ大陸においでください! あなたの人生の何かが変わるかもしれません !?


いやいや〜〜〜〜ムリ!絶対にムリ!!
22歳で世界を放浪しアフリカに行き着いたところから始まるのだけど、なんというか、ものすごい。
たくましく柔軟で、なんというか、ものすごい(これしか言えない)

すべてを物語る文章があるので引用させていただきます

「生きるために必要だと思っていた常識が別の場所でも同じように存在しているわけではない、ということを知った。頭の中の整理が追いつかなくてとまどいはしたけれど、自分が支配されていた世界観や常識が崩されていくのは快感だった」とこういう人じゃないと生きていけない世界です。

マゴソスクールができる随分前で終わっているので、続編も読みたいです。
とにかくすごかった。

『三鬼』は三島屋変調百物語シリーズの4巻目です。
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出版社のサイトより

待望の最新作は冬に贈る怪談語り、変わり百物語。
鬼は人から真実を引き出す。人は罪を犯すものだから。不思議な話に心がふるえ、身が浄められる。

江戸の洒落者たちに人気の袋物屋、神田の三島屋は“お嬢さん”のおちかが一度に一人の語り手を招き入れての変わり百物語も評判だ。訪れる客は、村でただ一人お化けを見たという百姓の娘に、夏場はそっくり休業する絶品の弁当屋、山陰の小藩の元江戸家老、心の時を十四歳で止めた老婆。亡者、憑き神、家の守り神、とあの世やあやかしの者を通して、せつない話、こわい話、悲しい話を語りだす。
「もう、胸を塞ぐものはない」それぞれの客の身の処し方に感じ入る、聞き手のおちかの身にもやがて心ゆれる出来事が……


4つの物語が描かれていますが、このシリーズの特徴なのですが切なく悲しい話が多いです。
珍しく「食客ひだる神」は楽しくほのぼの。

『その島のひとたちは、ひとの話をきかない』のことも書こうと思ったけどあまりにも長くなるので明日に続く!
posted by 元女将 at 15:17| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月21日

『さざなみのよる』

図書館で予約してから一年一ヶ月で借りることができました。
大好きな『昨夜のカレー、明日のパン』の木皿泉の小説です。

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読み始めて気が付いたのですが、この『さざなみのよる』はドラマ『富士ファミリー』の前日譚ともいうべき物語でした。
『富士ファミリー』はスペシャルドラマとして二作作られました。
もちろん見ましたが、正直、どうもちょっと苦手な感じでした。
舞台的っていうか、なんというか、片桐はいりがおばあちゃんて違和感ありありで。

もうちょっと説明しちゃいますと、ドラマ『富士ファミリー』というのは、富士山がよく見えるところにあるコンビニ風よろず屋「富士ファミリー」を舞台にして繰り広げられる人情劇です。
誰が主役というのはなく群像劇です。

主な登場人物は小国三姉妹(鷹子、ナスミ、月美)と大叔母笑子
ナスミの夫日出男
なんとナスミはすでに亡くなっており、笑子にだけ見える幽霊です。
キャスティングは、鷹子(独身、デパート勤務)が薬師丸ひろ子、ナスミが小泉今日子、夫の日出男が吉岡秀隆、月美(結婚して別に暮らしている)はミムラ、笑子が片桐はいりです。

日出男はナスミ亡き後も富士ファミリーで働き、鷹子、笑子と同居しています。

んで、小説『さざなみのよる』です。
これは、ナスミが亡くなるまでとその後の世界のお話が主です。
ナスミってどんな人だったのか、ナスミがいなくなってどうしたのか?
脚本家だけあっていい言葉がザックザクです。

最初は、ナスミ=キョンキョンのイメージが強すぎて内容が頭に入ってきませんでした。
でも読み進めているうちにわたしなりのナスミが形成されました。

最後まで読み終えて、すぐに二回目読みました。
全部読んだからこその「そうだったのか〜」な気持ちで読んだ二回目は一回目より感動しました。
いいやつだなぁ〜ナスミ!

『昨夜のカレー、明日のパン』を思い出すところもたくさんありました。
飛行機のチカチカ
歯の入ったフイルムケース
日出男の立ち位置(亡き配偶者の家族と同居)

『昨夜のカレー、明日のパン』も『さざなみのよる』も大切な家族の死がテーマです。
『さざなみのよる』では、人の命を図書館の本に例えています。誰かが借り、返すような、そんな感じなんじゃないだろうか。と。
本は誰のものでもないはずなのに、読むと、その人だけのものになってしまう。いのちがやどる、とはそんなかんじなのかなぁと。
借り物というのはよく聞くけれど、なるほどなと思いました。

ナスミの東京時代の同僚好江の章はグッときました。
みんな幸せになってほしい。
お話なのにそんなことを願ってしまう小説です。
お疲れな人に特にオススメ。
posted by 元女将 at 21:03| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月18日

『この世の春』

図書館で1年半待ちでやっと借りました。
予約していたのを忘れていたほどでした。

宮部みゆき著『この世の春』上下

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あらすじは出版社のサイトより

それは亡者たちの声? それとも心の扉が軋む音? 
正体不明の悪意が怪しい囁きと化して、かけがえのない人々を蝕み始めていた。
目鼻を持たぬ仮面に怯え続ける青年は、恐怖の果てにひとりの少年をつくった。
悪が幾重にも憑依した一族の救世主に、この少年はなりうるのか――。21世紀最強のサイコ&ミステリー、ここに降臨!


ううう〜〜〜〜ん
出版社の公式あらすじなのでなんも言えねぇ〜〜〜(不満は渦巻)
ミステリー要素はあるけど、サイコじゃないよ。
わたしは再生の物語として読みました。

主人公は各務多紀という出戻り(て!)の女性です。
隠居の身のお父さんと二人暮らしをしていますが、そこに失脚した藩の御用人頭の嫡子を抱いた乳母が助けを求めてきます。

それからほどなくしてお父さんが病気で亡くなります。
すると従兄弟の半十郎がやってきて秘密裏に多紀は藩主の別荘である「五香苑」に連れて行かれるのです。
そこは先の藩主が乱心を理由に強制的に隠居させられ、座敷牢に入れられている館だったのでした。

多紀の母の家系は「御霊繰(みたまくり)」というイタコのような能力を持っています。
その力が先の藩主の回復の手助けになるのではないかということで連れて来られました。

先の藩主には辛い過去があり、それを引き受けるためたくさんの人格が同居しています。
その中のひとりの琴音という少年がとてもとても可愛いのです。
もしかしたら、先の藩主重興より魅力的。

久しぶりに宮部みゆきワールドを堪能したって感じがしました。
キャラがみな立っているので読みやすい。
重興のご正室由衣様には幸せになっていただきたい。
半十郎にもいい人が見つかりますように!
なんて感情移入してしまいました。

今回の芥川賞直木賞が両方とも女性で、さらに直木賞候補が全員女性だったとニュースになっていました。
テレビの女性コメンテーターが「そんなことがニュースになることが悲しい」(作品に男とか女とか関係ない、候補者が全員男でもニュースにならないのに!)と言っていたけど、たぶん文学界というところは男とか女とか関係ある世界なんだと思います。
そんな世界でも実力を認めざるを得えないくらいの作品がたくさん誕生したってことなんだと思います。
医学部の受験じゃないけど、ハンデがあろうとも、ってことだと思います。

わたしも最近読む本は女性の作家さんのものが多いです。
とはいえ、読みたい本を探す時は作家さんの性別なんて気にしませんけどね。

芥川賞の今村夏子さんは未読ですが、直木賞の大島真寿美さんは『ふじこさん』という作品を読んだことがあります。
ふじこさんがとってもかっこよかった。
posted by 元女将 at 22:30| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月03日

6月に読んだ本

寿フォーエバー 山本幸久
生きている理由 松岡圭祐
海の見える理髪店 荻原浩
妻が椎茸だったころ 中島京子
この世にたやすい仕事はない 津村記久子
北海道八十八ヶ所霊場巡拝ガイド 北海道八十八ヶ所霊場会編
いつのまにか筆ペンが上手くなる本 田中鳴舟
私は看取り士。わがままな最期を支えます 柴田久美子

8冊ですが、純粋に読んだと言えるのは6冊でした。
プラスマンガで『波よ聞いてくれ』『百姓貴族』『銀の匙』

『寿フォーエバー』は山本幸久作品ならではのハッピーエンドで他作品から大勢のゲスト出演!
楽しかった〜〜〜〜

『生きている理由』は男装の麗人・川島芳子の物語です。

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なぜ芳子は男装の麗人になったのか、までの物語。
けど、なんだか箇条書きみたいな小説でした。
カルジュルジャブかっこいい
山家とその仲間もかっこいい
けど、感想は「箇条書き小説」
スンマヘン!!

『妻が椎茸だったころ』はタイトルに惹かれて買いました。
タイトル大事!
5つの短編からなる一冊です。

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不思議な話が多いなあと思って読んでいたのですが「泉鏡花賞」受賞と聞いて納得。
表題の『妻が椎茸だったころ』が特によかったです。
っていうか、
何よりこの文庫本、紙が厚手でとても素晴らしかったです!!

『この世にたやすい仕事はない』は好きなフレンチレストランのマダムがブログで紹介していたので読んでみました。

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あらすじは出版社のサイトより
自分にふさわしい仕事って何だろう? 面白いけれど、きつい、やりがいのある仕事に燃え尽きた36歳の女性が、仕事との健全な関係を取り戻すために踏み出した場所は?おかしくて不思議な連作仕事ファンタジー”。

なんですがーーー!!!
わたし、なぜだか、主人公を男の人だと思い込んで読んでいました。
文中に主人公の名前は出てこないし、勝手に男だと思っていたんだよ。

途中で、女性と明記されてビックリし、はじめから読み直しました。

ざっくり言えば「自分探しの旅小説」です。

そんな不思議な仕事ってあるの?って仕事ばかりを紹介される主人公。
だって希望が「コラーゲンの抽出を見守るような仕事」なのですから。

第1話の「みはりのしごと」と最終話の「大きな森の小屋での簡単なしごと」だったらわたしでもなんとかできそう。

2017年にNHKでドラマ化されていました(知らなかった!)
主人公が真野恵里菜ちゃんでした。
知ってたら主人公が男だなんて間違いしなかったよなぁ〜〜
ドラマ化に際して主人公に「霧中かすみ」という名前が付きました(霧中て!かすみて!!)
どんなになったのか見てみたいです。

『看取り士。わがままな最期を支えます』は朝日新聞でコラムを書いていらした柴田久美子さんの本です。

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看取り士という仕事があるということも知りませんでした。
医療機関とも連携してくれるとか。
人はなかなか簡単には死ねないというのが実感なので、専門家が入るのは好ましいことです。

秋にこの本が原案となった『みとりし』という映画が公開になるそうです。
ほほお〜
posted by 元女将 at 21:14| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月08日

『海の見える理髪店』

155回直木賞受賞作です。
この時の芥川賞が『コンビニ人間』
つい最近だと思っていたんだけど、2016年だって。まじか。

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本の紹介は出版社のサイトより

主の腕に惚れた大物俳優や政財界の名士が通いつめた伝説の床屋。ある事情からその店に最初で最後の予約を入れた僕と店主との特別な時間が始まる「海の見える理髪店」。
意識を押しつける画家の母から必死に逃れて十六年。理由あって懐かしい町に帰った私と母との思いもよらない再会を描く「いつか来た道」。
仕事ばかりの夫と口うるさい義母に反発。子連れで実家に帰った祥子のもとに、その晩から不思議なメールが届き始める「遠くから来た手紙」。
親の離婚で母の実家に連れられてきた茜は、家出をして海を目指す「空は今日もスカイ」。
父の形見を修理するために足を運んだ時計屋で、忘れていた父との思い出の断片が次々によみがえる「時のない時計」。
数年前に中学生の娘が急逝。悲嘆に暮れる日々を過ごしてきた夫婦が娘に代わり、成人式に替え玉出席しようと奮闘する「成人式」。
人生の可笑しさと切なさが沁みる、大人のための“泣ける"短編集。


表題作の「海の見える理髪店」からの3篇はオチが途中でわかってしまい感動できずでした。

一番好きなのはラストの「成人式」
亡くなった子どもに成人式用の晴れ着のカタログが届く話は聞いたことがあります。
たぶん小学校や中学校の名簿から機械的に送られるのだろうけど、それがどれだけ家族を傷つけることか…
この夫婦もカタログを手にして5年前のつらい日々に気持ちが戻ってしまうのだけど、ここからの逆転がスゴイ。
一緒にワクワクしました。
替え玉出席だなんてちょっと思いつかない。

読み始め「こういうのちょっと苦手かも」と思っていた「空は今日もスカイ」もよかった。

今日は天気が良くて、風が涼しくて、気持ちよく本を読めました。
どこも痛くないし、幸せ〜〜〜〜
posted by 元女将 at 18:16| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月01日

5月に読んだ本

4月にほとんと読めなかった分、図書館の貸出期限がギリギリで一気に読みました

花咲舞が黙ってない 池井戸潤
雪華燃ゆ 上絵師律の似面絵帖3 知野みさき
巡る桜 上絵師律の似面絵帖4  知野みさき
江戸は浅草 知野みさき
幽霊たち 西澤保彦
小袖日記 柴田よしき
ペコロスの母に会いに行く 岡野雄一
地層捜査 佐々木譲
芸者でGO! 山本幸久
「がん活性消滅療法」という選択 前田華郎
九十九藤 西條奈加
野良女 宮木あや子

12冊、うち時代物が6冊でした。ちょうど半分。

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『上絵師律』は楽しみに読んでいるシリーズです。
長屋で上絵を描きながら生活している律と幼馴染の葉茶屋・青陽堂の跡取り涼太の淡く歯がゆすぎる恋の行方とそれぞれの仕事の悩みや成長、プラス律の似面絵が鍵となって事件が解決するミステリーと1冊で3度美味しい物語。
けど、あまりにも歯がゆいので、時々「きーーーー」っとなります。

同じ作家の『江戸は浅草』は「六軒長屋」で暮らす人々の物語。

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4つの事件を主人公の真一郎と長屋のみんなのチームプレーで解決していきます。
律みたいにガマンをしてないので読んでいてとても楽
新シリーズって書いてあったから続編を楽しみにしています。

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本の紹介は出版社のサイトより

上司との不倫に破れて自暴自棄になっていたあたしは、平安時代にタイムスリップ! 女官・小袖として『源氏物語』を執筆中の香子さまの片腕として働き、平安の世を取材して歩くと、物語で描かれていた女たちや事件には意外な真相が隠されていた−−。

よくあるタイムスリップものではなく、気がついたらその時代に生きている人(小袖ちゃん)の心っていうか頭の中にすっぽり入っていたのです。だから、言葉や習慣は平安時代に馴染んでいるのでそんなに苦労はありません。新しい!!

それにしても柴田よしきってすごい振り幅だなぁと思います。
山内錬から小袖までって!
そしてどれも面白いのです

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紹介は出版社のサイトより

江戸の人材派遣業、口入屋。縁あってその女主人となったお藤だったが、武家相手の商売は行き詰まっていた。店を立て直すため、お藤が打って出た一世一代の大勝負は、周囲の反発を呼び、江戸を揺るがす事態に発展。さらに、かつての命の恩人によく似た男と出会い、心は揺れ……。商いは人で決まる──揺るぎない信条を掲げ、己と仲間を信じて人生を切り開くお藤の姿が胸を打つ、長編時代小説。

付け加えることはなにもない見事な紹介であります。
西條奈加もハズレ無しの作家さんです。

『芸者でGO!』は東京・八王子の置屋「夢民(ゆめたみ)」に在籍する五人の芸者たちの物語です。
アヒルバスのデコちゃんがゲスト出演しています。
このゲスト出演があるのが山本幸久の楽しさで、ついつい他の作品も読んでしまう罠でもあります。
どの作品も楽な気持ちで読めるので、疲れている時には最高
posted by 元女将 at 15:00| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月04日

4月に読んだ本

ひゃ〜〜〜
大型GW中のため、今日がナン日でナン曜日なのか気にもしなかったら、もう4日なんですね〜〜〜

というわけで、遅まきながら4月に読んだ本です。
忙しくてホントに読む暇なしでした(本だけに

ソロモンの犬 道尾秀介
グッドバイ 朝井まかて
マスカレード・イブ 東野圭吾
嗤う闇 女刑事音道貴子 乃南アサ

たったの4冊!
2回も旅行に行ったのに、往復の飛行機ではWi-Fiビデオに夢中だったからな〜

雑誌で、『竹林精舎』(福島のお寺の住職で芥川賞作家の玄侑宗久著)の紹介を見て「コレは読みたい!」と思ったのですが、実はこの作品は『ソロモンの犬』の登場人物のその後の物語というかアナザーストーリーのような存在だということがわかったのです。
それならばまずは『ソロモンの犬』から読まなくては!
他の作家の小説に感銘して続編を書こうと思うなんて珍しいです。
『竹林精舎』は書き始めてすぐ東日本大震災が起こり、当初とは全く違う物語になったと何かの記事で読みました。

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『ソロモンの犬』のあらすじは出版社のサイトより

秋内、京也、ひろ子、智佳たち大学生4人の平凡な夏は、まだ幼い友・陽介の死で破られた。飼い犬に引きずられての事故。
だが、現場での友人の不可解な言動に疑問を感じた秋内は動物生態学に詳しい間宮助教授に相談に行く。
そして予想不可能の結末が……。青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。


う〜〜〜ん
道尾秀介さんは以前2冊読んだ時「ちょっとわたしには合わないかも」と思ったのだけど、今回もやっぱりそう思ってしまった。
つまらないわけじゃないし、文章も読みやすいのだけど、単純に好みの問題なんですね。

で、肝心の『竹林精舎』にも手が伸びていないのであります…

『マスカレード・イブ』はキムタクと長澤まさみちゃんのダブル主演で映画化され話題になりました。
これはふたりが出会う前の物語。

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あらすじはまたもや出版社のサイトより

ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。
一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、一人の男に目をつけた。
事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名を言わない。
殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。
お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。
二人が出会う前の、それぞれの物語。


軽くて読みやすい1冊でした。
小説の中の新田はかなりのチャラ男。キムタクとはイメージが違うけどどういう風になっているのか映画も見てみたい(テレビでやったらね)

『嗤う闇』は本当に久しぶりの音道貴子刑事!!
よっ!おとみち!!と声をかけたくなっちゃうくらいカッコいいです。

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またまたあらすじを出版社のサイトより拝借

レイプ未遂事件発生。被害女性は通報者の男が犯人だと主張。被疑者は羽場昂一──。
レイプ事件の捜査に動いていた音道貴子に無線が飛び込んだ。貴子の恋人、昂一が連続レイプ犯? 
被害者は大手新聞社の女性記者。無実の通報者に罪を着せる彼女の目的とは? 都市生活者の心の闇を暴く表題作など、隅田川東署へと異動となった貴子の活躍を描くシリーズ第三弾。傑作短篇四編収録。


刑事が活躍して事件を解決するって話はいいなあ〜
わたしはあまりひねらずに事件が起こり、それを警察や探偵が、ま、検事でも弁護士でもいいんだけど、事件を解決してくれればそれでいいのですけど、そんな単純な物語ってのはあまりないのです。残念。
posted by 元女将 at 21:15| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月15日

『グッドバイ』

朝井まかての新聞小説読み終わりました。

主人公は幕末から明治の激動期に生きた女性商人、大浦慶(元の名は希以。読み方はケイ)
全く知らなかったのだけど、実在の人物だそうです。

あらすじというか、話のスタートはこんな感じです。
「大浦屋は長崎の油問屋だった。
4歳の時母を亡くし、入婿の父は後妻をもらうが、お慶が16歳の時大火で店も家も全焼。父は後妻とその間にできた息子を連れて逃げ出してしまう。
店を存続させるため、17歳のお慶は婿をとるが、甲斐性なしと見てすぐに離縁。そののち自ら女主となる。
お慶はオランダ人から買い物を頼まれたことをきっかけに、茶を海外に売ることを思いつく(油問屋なのに!!)
はじめは密貿易でその後本格的に茶貿易をし、莫大な外貨を稼ぐ。」

茶葉を大量に手に入れるため、嬉野などの農家に頼んでお茶を育ててもらう描写があり、今もお茶の名産地として知られる土地の始まりがこの人だったんだ〜〜と感慨深いものがありました。
わたしの実家は製茶製造販売業だったので、お茶の話はとても身近に感じて面白かったです。

その後お慶は豪商として名をはせ、坂本龍馬ら幕末の志士たちとも交流があったり、山あり谷ありの人生を送るのであります。

朝井まかてにハズレ無し、だったんだけど、正直物足りなかった…
今回は新聞小説でたぶん3月末で終了というのが予め決まっていたのだと思います。
だから最後の方は駆け足だった。
だって、週1回連載のはずが最後の数日は毎日連載だったもんね。

それでもまだまだ書き足りなかったんじゃないかな。
横浜時代の話はもっと読みたかったな。
書籍化する時は大幅加筆をお願いします
面白かっただけに、尻すぼみ感が惜しい!!

精霊流しのシーンは堪らなかった
名シーンじゃった。

脇役の人たち、特にお店の人たちが身近に感じられて応援したくなりました。
弥右衛門、およし、おみつ、みんな幸せになってほしい。
あと、亥之二はしゃんとできるかなぁ(超心配)
書籍化が待ち遠しい〜〜
posted by 元女将 at 15:00| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする