2018年04月18日

『螻蛄(けら)』

黒川博行「疫病神シリーズ」の4作目。

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1作目から読めばよかった。
それでも、なんとなくキャラクターのイメージはつかめました。
このシリーズはドラマ化も映画化もされているのですね。
映画の方は我が家のHDDに入っています。そのうち見る!
武闘派のヤクザ桑原と建設コンサルタントの二宮の変則バディものです。
二宮は巻き込まれ型。ずっーーーと文句ばっかり言ってます。
二宮はどうやら毎度桑原のせいで酷い目にあっているようです。

映画では、桑原が佐々木蔵之介、二宮は関ジャニ∞の横山くん、
テレビは北村一輝と濱田岳。
人気だったらしくパート2も作られたらしい。
北村一輝好きなのにノーマークだった!

関西弁で進むので、なかなか馴染めません。
でも、読み終わるとまた二人に会いたくなります。
クセになるっちゅーやつです。

今回は巨大宗教法人のお宝の絵巻物を巡ってのシノギです。
悪い坊さんがいっぱい出てきます。
でも、小説より現実の方がタチが悪いかもね。
坊さんだけでなく、政治家や官僚もね!
posted by 元女将 at 20:47| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月04日

『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』

ひぃ〜〜〜〜!!
全4巻読み終わりました。
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なんだか、無事に唐の国より戻って参りました!!て感じっす。

あらすじを載せたいのだけど、ひとことでは言えない。

主人公は空海。
遣唐使として入唐してからたった1年のお話です。
その間に超ものすごい出来事に巻き込まれ、唐の皇帝も2人死んじゃうし、その根底にあるのが50年以上に死んじゃった楊貴妃だったりして、ホント大変でしたね、空海、というお話です。
わからないですね、こんな説明。
申し訳ないです。

中国史に詳しければもっともっと面白く読めなのかもしれません。
でも、中国史に疎いわたしでも面白く読めました。
さっすが夢枕獏先生です!

映画のサイトを見ました。
うん。
全く違うお話なんですね。
WOWOWで放送されたら見ると思います。
絢爛豪華なセットが見どころだそうです。
確かに読みながらも庶民のわたしには想像できない世界でしたもんね。

小説は、ストーリー全体も面白かったのですが、空海と速勢(空海の相棒役)が「空」について深く語り合っているところが印象深かったです。
その前に「般若心経」についての空海の見方が示され、わたしはとても興味を持ちました。
と、いうのも、実家は曹洞宗でありまして、毎月お坊さんが般若心経を唱えてくださいます。
すすすと聞き流していたお経にそんな深い意味があったとはね(そりゃあるだろうね)

そうなのか〜〜〜〜とうなりましたですよ。
けど、そもそも「空」とはなんじゃ?
と思っていると、物語の中で、空海と速勢が問答を始めます。
わたしは速勢になった気持ちでその場にいます(妄想)
結局わからなかったけど、そんなやり取りが面白かったのであります。

この小説を書き上げるのに足掛け18年かかったそうです。
掲載誌も4回変わったそうです。
お疲れ様でした!!
この数日、わたしは唐の世界で生きていた気がします。
めっちゃ平成の日本で、家事に追われつつですけどっ!!
posted by 元女将 at 23:48| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月01日

3月に読んだ本

いやぁ〜〜寒い一日でした〜〜〜
今日から4月、新年度ですってよ。
頑張りましょう、わたし。

というわけで、3月に読んだ本は

晴れの日には 藍千堂菓子噺2 田牧大和
風信子の家 神代教授の日常と謎(再読) 篠田真由美
青森ドロップキッカーズ 森沢明夫
踊れぬ天使 佳代のキッチン3 原宏一
黄昏に佇む君は(再読) 篠田真由美
桜の園 神代教授の日常と謎(再読) 篠田真由美
ギフト 日明恩
イーヨくんの結婚生活 大山淳子
神々の遺品 今野敏
海に消えた神々 今野敏
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一 夢枕獏
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二 夢枕獏
12冊

再読も多いですが、まったく記憶がないのです。
すべてとても新鮮に読みました
記憶がなくなるのもお得なコトがあるんだぜ(悲しい)

『沙門空海』については4巻全部読んでからのことですね。
3巻目に突入しましたよ!

3月はいろいろなタイプの本を読みました。
『神々の遺品』『海に消えた神々』は義弟からもらった本です。
自分じゃ買わないジャンルなだけに、とても面白く読みました。
特に『海に消えた神々』は舞台が沖縄だったこともあり、一気に読めました。
沖縄にはどんな不思議なことがあってもそうかもね、と思える土壌があるのです。
主人公の石神はハードボイルドタッチでいい感じ。
わたし、頑張ってハードボイルドしてる主人公に大変好感を持っておりますの。
っていうか、この日本でハードボイルドを気取っている主人公って「努力」だよね。

『ギフト』もいいお話でした。
日明恩さんの作品は大好きです。
エンディングが絶対に不孝じゃないって本当に大事です。
安心して読めます。

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本の紹介は出版社のサイトから
退職した元刑事の新しい相棒は、“死者”が見えてしまう少年! 孤独であることを自らに科してきた二人が、死者たちの謎を解き明かす。『それでも、警官は微笑う』『鎮火報』『ロード&ゴー』の著者が贈る、ハートウォーミング・ミステリー。

読んだ本をどんどん忘れるのはどうなんだろうと思うけど、新鮮に読めるならいいかな。
こうして加齢による記憶障害を受け入れていこう…
posted by 元女将 at 21:20| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月22日

『イーヨくんの結婚生活』

大好きな『猫弁』シリーズの作者の作品です。
もう大山淳子さんの作品には優しい人しか出てこない!!
ちょっと弱っている時に飲む卵とじのお味噌汁のようです(わたしにとって最高に優しい食べ物)

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物語は天国からのひとりごとから始まります。
死んで20年たつ小春さんが息子のことが心配になり現世に行こうと思いたちます。

小春さんには5人の息子がいますが、末っ子が7歳の時に交通事故に巻き込まれて命を落としてしまいます。
息子たちの父親は子育てを放棄してしまったために、小春さんの弟夫婦が親代わりとなってくれます。
この物語の主人公は末っ子の伊代太27歳。
茫洋としてつかみどころがありません。

小春さんが現世に行くことになったきっかけは、長男太一郎の急逝です。
インフルエンザであっという間に亡くなってしまいました。
その葬儀の席に婚約者として登場したのが身重のおばさんくさい女・薫。
親代わりの叔父さんはあろうことか、伊代太に兄さんの代わりに薫と結婚しろと言います。
何事にも「いいよ」という伊代太はそれを受け入れ、不思議な結婚生活がスタートします。

猫弁の百瀬さんの様に競争社会で生き抜くのが苦手なタイプの伊代太。
百瀬さんには亜子ちゃんがいたけれど、伊代太はみんなに便利に使われるけれど絶対的な味方がいません。
伊代太の幸せを願いながら、けどそこは猫弁の大山淳子さんだからと信じて読み進みました。

伊代太の心の中の描写は一切ありません。
だから伊代太が何を考えているのか、言葉から推測するしかないのです。
でもその言葉もとても少ないんだ。

そうきたか!のハッピーエンドで心の中がほっこりあったか

昨日の新聞の社説です。
まったく本を読まない大学生が53%なんだそう。
でも、本を読まないけれど、情報としての文章は読む、読みの多様性は認めたうえで、本ならではの魅力や、多様な世界観に触れる楽しさを味わってほしいとしてピース又吉の言葉を紹介しています。

「火花」で芥川賞を受賞した又吉直樹さんは、読書の面白さを実感するのは、言葉にできなかった複雑な感情や感覚が明確に描写されているのを読むときだ、と著書に書いている。

 「これやったんや」と――。


さすがやな。
posted by 元女将 at 22:30| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月14日

『夜は短し歩けよ乙女』

先日の日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞を受賞した作品です。
WOWOWで放送されると知ったので、その前に原作を読みました。

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森見登美彦作品は初読みです。
あらすじは出版社のサイトから
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、京都のいたるところで彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受ける珍事件の数々、そして運命の大転回とは?

そうなのです。
この物語、あらすじは書けないのです。
なぜかというと、お話というか筋を楽しむというより、その世界観に入り込み雰囲気を味わうものだから。
不思議な人々が次々と登場し、数々の事件が起こります。
読まなければ始まりません。
スポッと世界に入り込んで一緒に夜の京都をさまよい歩く気分です。

が。
残念ながら、ロマンチック成分が足りない私はスポッと世界に入り込めなかったのでした。
楽しそうなのはわかる、でも、どうやって楽しんだらいいのかわからない、って感じかな。

次に、映画を見ました。

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おお!原作の世界観がそのまま!!
頭の中で想像していた李白さんの3階建て電車とか、ゲリラ演劇とかがちゃんと実在(アニメだけど)しているのはとても楽しい!
「どうやって楽しんだらいいのかわからない」わたしに「これでどうですか?」と教えてくれているようです。
先輩の声が星野源でとても合っていました。
星野源って多才だわ。
posted by 元女将 at 14:25| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月07日

『青森ドロップキッカーズ』

今日は寒かった〜〜
体調が悪いのかと思うくらい寒かった。
でも、どうやらこれが今シーズン最後の真冬日だとか。

明後日からパラリンピックが始まるのですが、未だオリンピックの興奮を引きずっているわたしにピッタリの本がありました。
なんと、カーリング小説です!
カーリングが小説になるなんてね。
でもこの小説4年前に書かれたものなんです。

『青森ドロップキッカーズ』

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作者は森沢明夫さん。
まったく知らないお名前でしたが、吉永小百合主演の映画『ふしぎな岬の物語』の原作(『虹の岬の喫茶店』)や高倉健主演の『あなたへ』のノベライズを書いた方なんですね。

主人公は中学3年生の苗場宏海
父親が消防官、母親は看護師で忙しかったため、祖母によって愛情いっぱいに育てられました。でも、その祖母は小6の時に亡くなっていまいます。
宏海は小柄で大人しい性格だったためか中1からいじめに合っています。
小学生の時は親友だった雄大もいじめグループの一員(傍観者)になってしまっていて、誰も助けてくれません。家でも忙しい両親に心配をかけまいと楽しい学校生活を送っているふりをしています。

ある日、先生が配った「カーリング体験」のチラシに片思いの相手の亜美ちゃんが反応したことで宏海はその気になりカーリング体験会に出かけます。
そこに亜美ちゃんは来ていなかったけれど、フォームを褒められ、思いがけず楽しい思いをしたことでカーリングを本格的に始めることになった宏海。
体験会で講師をしていた沢井姉妹とも仲良くなり、自信がついてきて、いじめグループに歯向かうことができました。

とまあ、こんな感じの宏海くんの成長物語なのですが、
カーリングのゲームを見たことがあるなら、ストーンの動きや心の動きが映像として浮かび、数倍面白く読むことができます。
カーリング精神のことも書いてありました。
カーリングには審判がいないこと(セルフジャッジ)、コンシードという制度(ギブアップではなく)これの元になっているのがカーリング精神だと知り、ますますカーリングが好きになりました。

函館からの帰りのプロペラ機で読んだのですが、読みやすくて爽やかで旅のお供に最適でした。
今読むべき一冊と出会えた幸せ
posted by 元女将 at 23:56| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月01日

2月に読んだ本

いや〜〜〜〜オリンピック観てるうちに2月が終わってしまいました
そらもう、びっくりですわ
というわけで、読書も進まずの7冊。

ヒモトレ革命 繋がるカラダ動けるカラダ 小関勲・甲野善紀
銀の猫 朝井まかて
コンビニ人間 村田沙耶香
蓬莱 今野敏
蝶の力学 警視庁捜査一課十一係 麻見和史
さくらゆき 篠田真由美
誰がカインを殺したか 篠田真由美

『銀の猫』と『コンビニ人間』の感想は既に書きました。
『蓬莱』はテレビにもなっている「安積班」の世界のお話です。
初めて安積班の小説を読んだのですが、佐々木蔵之介とはちょっとイメージが違ったな。

『蝶の力学』もドラマになっている「殺人分析班」の続編です。
もう鷹野さんが青木崇高にしか思えず萌え〜〜

『さくらゆき』と『誰がカインを殺したか』は建築探偵桜井京介の続編です。
『誰がカインを殺したか』を読むために、以前読んでいた『さくらゆき』を読み直しましたが、とても、大変に新鮮でした(何も覚えていなかった!)
大好きなこの桜井京介シリーズはちゃんと登場人物が歳を取るのが特徴です。
最初に会った時(会ってないけど)大学生だった京介が45歳になってる。
それはそれでとてもいい
今回の失敗買い物で番外編を買ったので読むのが楽しみです。
あ、過去に読んだ記録があるのですが、たぶん新鮮に読めると思います。
自信あります!!(悲しい

今日はものすごい雪が降りました。
今日から旅行に出る息子はずっとずっと空港待機でした。
実は今も空の上で旋回中
今日中に目的地の到着するといいのですが。
そんな中、桜模様の布巾をプレゼントでいただきました。

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封筒も桜模様。
心が浮き立ちます
posted by 元女将 at 21:07| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月06日

『コンビニ人間』

新年会の時にお友だちからもらったのでした。
旬の作家さんの本を読むのは非常に久しぶりです。
ちなみに図書館では1144人待ちですってよ。
ありがとうございます

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あらすじは出版社の㏋から拝借です
第155回芥川賞受賞作!

36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
これまで彼氏なし。
オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、
変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、
清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、
毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、
完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、
私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。

ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は
「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。

現代の実存を問い、
正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。


うう〜〜ん
出版社の紹介だけど、ちょいとピンとこないなあ。
現代の実存を問うていたのか

主人公の恵子は子どもの頃から個性的で(障害も個性、って好きな言葉ではないのですが、つまりそういうことです)、家族が「治ること」を望んでいるのを感じて、自分も「治りたい」と思って(思わされて)、そのことでとてもとても苦労している女性です。
コンビニの研修の時に、見本の映像を見てそれを真似ることでコンビニ店員として立派に働くことができます。
恵子にとって初めての成功体験です。
恵子は思うのです。
「今まで誰も私に「これが普通の表情で、声の出し方だよ」と教えてくれたことはなかった」
ちょっとわかるんだな、恵子のそういうの。

恵子はずっと苦労してきて大変だったな。
その時自分の苦労がわかったのだろうな。
だって、それからの恵子は同僚のしゃべり方や持ち物を観察し参考にして、世間になじむ殻を作り「普通に」生きるふりができていたのですから。
でもそれはやっぱり殻で、殻と中身を合わせようと努力した結果あんなことになり、殻もいらないことがわかってハッピーエンドです。

自分のことは自分が一番わからない。
自分が自分を理解できると、生きることが楽になるのですね。
posted by 元女将 at 22:48| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月04日

『銀の猫』

朝井まかてにハズレなし!!
それをまた思いしらされました。
本当に朝井まかて、何を読んでも面白いのです。
そして、読後感が最高です。

今回読んだのは『銀の猫』

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出版社のサイトの担当編集者空の推薦文より
江戸時代、50歳まで生き延びればたいていの人は長生きで、70,80はざらという長寿社会。憧れの隠居暮らしをする人の一方、衰えて体が利かなくなった人も、その人を抱える家族も大勢いたということ。親の世話に明け暮れて結婚もできないまま自分も年をとっていくひとも多かったわけです。そんな中、本作の主人公は、バツ一で母親と二人暮らしの25歳。気立ての良さと賢さで、老人介抱の仕事のプロとして引っ張りだこです。そんな彼女が日々感じること、仕事先で出会う老人たちの強かさ、大きさ。異常に美人な母親との関係も注目です。

知らなかったな〜〜〜
江戸時代の人は長生きだったってこと。
平均寿命を見ると早死にだと思っていたけど、子どものうちに亡くなる人が多いので平均にすると低くなったのね。
あと、知らなかったのは、親の介護は長男の仕事だったってこと。
お城勤めも親の介護と届けを出せば休みをもらえたそうですよ。
介護が女の仕事になったのっていつからなんだろう?

主人公のお咲はどちらかというと狂言回し的な立場です。
お咲の奉公先で出会う人々がとても魅力的。

お咲は母のせいで嫁ぎ先を追い出されます。
母は超美人でずっと妾奉公をしていた人です。
(これも知らなかったのだけど、妾奉公って、口入屋が間に入りちゃんと証文を交わして期間と給金を取り決める立派な女の仕事のひとつなんだそうです。)

亭主の名代として舅の介護をしていたお咲ですが、母親がその舅に金の無心をしたことがばれて追い出されたのです。
舅は「お咲の母親に差し上げたものだ」と言ってくれたけれど、その舅が亡くなった後は借金として元亭主はお咲に請求してきたの!ヤな奴!!

でもお咲はその舅から多くのことを学び、のちに介抱人という仕事を選びます。
タイトルの銀の猫はその舅からもらった銀製の猫の形をした根付で、お咲のお守りのことです。

みんなの幸せ(元亭主のみ含めず)を願いたくなるような小説でした。
母親も最後は可愛く見えてくるもんね!
いや〜〜〜
朝井まかて、すごいわ!!
posted by 元女将 at 22:06| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月01日

1月に読んだ本

予想外に年末年始に本が読めませんでした。
だから、お正月用に借りた本はお正月明けに一気読み!
んでも、なんだかんだで13冊。

代官山コールドケース 佐々木譲
ゼロワン 陸の孤島の司法書士事件簿 深山亮
よっつ屋根の下 大崎梢
プリティが多すぎる 大崎梢
甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺 田牧大和
殺人鬼の献立表 Team HK あさのあつこ
竜の涙 ばんざい屋の夜 柴田よしき
七色の毒 中山千里
闘う君の唄を 中山千里
夜は短し、歩けよ乙女 森見登美彦
特命指揮官 警視庁捜査二課郷間彩香 梶永正史
ガバナンスの死角 警視庁捜査二課郷間彩香 梶永正史
まぐだら屋のマリア 原田マハ

今月のイチオシは『甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺』です。

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これは中央区民センターの図書室で、小さな企画コーナー(その時は食べ物に関連した小説特集でした)に置かれていた本の一冊です。
作者の田牧大和さんも全く存じ上げない方で、時代物だし、どうかなと思ったけれど、あっという間に物語の世界に引き込まれました。

あらすじは出版社のサイトから拝借
菓子職人の兄と番頭の弟。上菓子屋兄弟の繁盛記
菓子職人の兄と商才に長けた弟が、知恵と工夫で和菓子屋を切り盛りする繁盛記。色鮮やかな和菓子を通じて、江戸の四季と人情を描く。


おいおい!ずいぶんとあっさりしたあらすじだな。
もっと背景も深いのですよ。

続編もあるらしいので読みたいです。
田牧さんの他のシリーズもぜひぜひ読みたいですっ!

大崎梢さんの『プリティが多すぎる』も好きなお話でした。

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出版社の担当編集者からの紹介文を拝借
文芸編集者志望の佳孝が入社3年目に受けた辞令はなんとローティーン向けファッション誌「ピピン」編集部。女の子の憧れが詰まった誌面はどこを開いてもフワフワのキラキラで佳孝には理解不能!? こんな仕事やってられるかとくさる彼の前に次々と現れる、経験豊かなお姉さん編集者にカメラマン、スタイリスト、一生懸命な少女モデルたち。そのプロ精神にふれるうち佳孝にもやがて変化が……。雑誌作りの舞台裏を描く爽快お仕事小説です。

お仕事小説は面白いわ!!
大崎梢さんのでは『よっつ屋根の下』もよかったです。家族ものです。

とにかく本箱の未読50冊を少しでも減らさねば!
しばらくは図書館には出入り禁止じゃ!!
posted by 元女将 at 23:59| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月03日

2017年に読んだ本

気が付いたら3日ですってよ。
この分だともうすぐ2019年だ。

まずは12月に読んだ本

公開処刑板 鬼女まつり 堀内公太郎
特命警部 南英男
上流階級 富久丸百貨店外商部 高殿円
Team.HK あさのあつこ
本日は、お日柄もよく 原田マハ
私の探した少年 二階堂黎人

なんだか落ち着かなくて6冊
「上流階級」「Team.HK」「本日は、お日柄もよく」がとても面白かった。
全部お仕事小説です。
つまり、私はお仕事小説が好きってことなんですな。

2017年に読んだ本は全部で127冊でした。
月平均10.5冊と考えると割と読んだかな。

2017年は『まよぱん』こと『真夜中のパン屋さん』が完結しました。
いい終わり方だったけど、もうあの人たちに会えないんだと思うと少々寂しい。
今まで知らなかった日明恩さんと佐川光晴さんという作家さんに出会えたのもよかった。
両者とも読みやすくて爽やか。

それでは
2017年のベスト5を発表します
と言っても、順位は付けられないので、2017年の5作品

陸王(池井戸潤)
楽園のカンヴァス(原田マハ)
ソロモンの偽証(宮部みゆき)
眩(朝井まかて)
残り者(朝井まかて)

納得だ

『ソロモンの偽証』(全6巻)はもう一度最初から読み返そうと購入したけど(最初に読んだのは図書館のだったので)まだ読めてない。
それを言うなら、ドラマ化を機に読み直そうと思ったのに、なぜか見当たらない1巻だけ購入し全巻揃った『プリズンホテル』(全4巻)も読めてない。
それどころか、だいぶ前にネットの古本屋さんで大量購入した本も読めてないし、図書館で年末年始用に借りた本すらも全然読めてない。
その上、1日にお邪魔した時に義妹宅からいただいた本もたんまり!!
わお〜〜
読んでない本だらけだわ。
ある意味極楽だけど、ここまで溜まるとちょっとプレッシャー
まずは図書館から借りた本を読むことにします。
年末年始って全然本読めないのね。
posted by 元女将 at 21:44| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月18日

『本日は、お日柄もよく』

WOWOWでドラマ化もされた原田マハの小説です。

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原田マハは友だちが教えてくれた作家さんです。
最初に読んだ『キネマの神様』がとても面白く、『楽園のカンヴァス』は凄かった

まずはあらすじを出版社の㏋から拝借
お気楽なOL、二ノ宮こと葉は、密かに片思いしていた幼なじみ・今川厚志の結婚披露宴で、すばらしいスピーチに出会い、思わず感動、涙する。
伝説のスピーチライター・久遠久美の祝辞だった。
衝撃を受けたこと葉は、久美に弟子入り、「言葉」の修行を始める。
成長したこと葉は、父の遺志を継いで初めて衆議院選に立つ、厚志の選挙を手伝うことになるが……!? 人と人とを結び合う言葉の限りない可能性をハートフルに描いた青春小説


読み始める前は、ブライダルプランナーとかのお話かなと思い、読み進めるうちにスピーチライターへの成長物語なのかなと思っているうちに、選挙の波に巻き込まれてしまいます。
原田マハはすごいです!!
登場人物がみんな生きてる!

WOWOWの番組紹介を見ると、驚くほどイメージとかけ離れている人がいて、あらすじを読むと下世話に変更されていて、これは見ないでおこうと思いました。
小説の余韻を楽しみます。
良い小説のドラマ化は見ないに限る。だって、文句しか出ないもん。

この小説が書かれたのは2010年。
現実でも政権交代があり、少しは世の中変わるかなと期待していた頃です。
ところが結局失敗し、再び自民党政権になり、夢も希望も持てないような国になってしまいました。
小説はいいな。
夢も希望もあるよ。

原田マハ、たくさん読んでみたくなりました。
posted by 元女将 at 21:39| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月04日

『大家さんと僕』

前に新聞で紹介されていた時から気になっていた一冊。
小説の場合だと、気になる本はメモするのだけど、これはマンガだからなぁ〜〜と気になりつつスルーしていました。
その後も新聞広告に載っていたりして、そのたびに「また出てる!!」となんとなくチェック。

今日、数か月ぶりに本屋さんに行きました。
ネットとか図書館ばかりで、本屋さんにはご無沙汰でした。
だって、見たら欲しくなるし、高いしねぇ…

あ、そういえばあの本あるかな?
と思い出しました。
探しても見当たらなくて、店内検索したら「タレント本 お笑い」のコーナーでした。
ビニールもかかっていなくて立ち読みしちゃう。

でも、こんなに気になっていたのだから、ご縁があったのだと思い購入。
立ち読みじゃなくて連れて帰りたくなりましたよ。

普通の本屋さんで本を買ったのっていつ以来だろう?
本屋さんがつぶれるわけだよね。
スミマセン。

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作者はカラテカの矢部さんです。
その昔「進ぬ!電波少年」でいろんな国に行って、その国の言葉を覚え、その国の人を笑わせる、というコーナーをやっていたのを記憶しています。
真面目な人だなぁという印象でした。
なんだかその後、気象予報士の資格を取ったり、中国語講座の生徒役をしたりしていたのですね。
ずっと真面目だったのですね。
お笑いなのに。
なぜか、この本、新聞の書評を見た時から気になっていたんだなぁ〜

本の紹介は出版社のサイトから
1階には大家のおばあさん、2階にはトホホな芸人の僕。挨拶は「ごきげんよう」、好きなタイプはマッカーサー元帥(渋い!)、牛丼もハンバーガーも食べたことがなく、僕を俳優と勘違いしている……。一緒に旅行するほど仲良くなった大家さんとの“二人暮らし”がずっと続けばいい、そう思っていた――。泣き笑い、奇跡の実話漫画。

買ってよかったです。
図書館で貸し出しはないからね

私が矢部の立場で読むと、この濃密な関係はムリ!!ってなるけど、大家さんの立場で読むと、息子の様に孫の様にかわいいんだろうなあ、とか、大家さんの親戚の立場で読むと、矢部さんありがとーー!!となり、いろいろな立場で読むことができます。
読むと言っても、基本は4コママンガなので、すすすすすっと読めます。
押しつけがましいところがない絵とお話がいいんです。

私はチャラ男ながら心配りのできる後輩の野口くんがお気に入りっす!
posted by 元女将 at 22:32| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月02日

11月に読んだ本

寒いと読書が進むかといえば、なぜかそうでもないです。
寒いからじっと座って本を読むより、身体を動かしていたいのかも。
とはいえ、13冊読みました。

本所おけら長屋 畠山健二
本所おけら長屋2 畠山健二
蟻の菜園(アントガーデン) 柚月裕子
静おばあちゃんにおまかせ 中山七里
屋上の道化たち 島田荘司
学園天国 五十嵐貴久
ペトロ 今野敏
佳代のキッチン 原宏一
グランギニョール城 芦辺拓
落陽 朝井まかて
ミッドナイト・バス 伊吹有喜
女神めし 佳代のキッチン2 原宏一
公開処刑人 森のくまさん 堀内公太郎

11月で一番苦労したのが『グランギニョール城』
過去のイギリスのお城での事件と、現代の日本の事件が行ったり来たりし、そのうちに二つの時代が融合するというなんともはや。
なんでこの本を借りたのかも不明です。
物語の世界に入って行けず、登場人物に感情移入できず、とにかく時間がかかりました

イチオシは文句なく『落陽』
朝井まかてにハズレなしです

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出版社の祥伝社のHPからあらすじをお借りしました。

木10万本、勤労奉仕のべ11万人、完成は――150年後。
いざ造らん、永遠につづく森を――
明治天皇崩御直後、
東京から巻き起こった神宮造営の巨大なうねり。
日本人は何を思い、かくも壮大な事業に挑んだのか?
直木賞作家が、明治神宮創建に迫る書下ろし入魂作!

「ただ、かくなる上は、己が為すべきことを全うするだけです」
明治45年7月、天皇重体の情報を掴んだ東都タイムスの瀬尾亮一は、宮中の大事が初めて庶民の耳目に晒される状況に記者魂を揺さぶられる。快復を願う万余の人々が宮城前に額ずく中、天皇は崩御。
直後、渋沢栄一ら東京の政財界人が「御霊を祀る神宮を帝都に創建すべし」と動き始める。一方、帝国大学農科大学講師の本郷高徳は、「風土の適さぬ地に、神宮林にふさわしい森厳崇高な森を造るのは不可能」と反論。しかし、曲折の末に造営が決定すると本郷は、取材をする亮一に“永遠に続く杜”造りへの覚悟を語った。やがて亮一も、一連の取材で芽生えたあるテーマに向き合うことに…。


とHPのあらすじは力の入れ具合がスゴイね。内容がわかりにくいほどだ。

私なりにまとめてみちゃおう。
江戸時代までは京都の御簾の向こう側にいらしゃった尊いお方が東京に下ってこられる。
その時まだ17歳(ところどころに入るモノローグが悲しいです)
それから崩御までずっと天皇は東京で過ごされます。
徳川幕府が崩壊し、これからの時代に不安でいっぱいだった人々が、天皇陛下が東京に来てくださったというだけで安心して新時代を作っていきます。
崩御後、できれば陵墓を、無理ならせめて神宮を作ってお祀りしたいと計画が持ち上がります。
無謀な計画だったが、完成を150年後とし、人間の手が入っていない「藪」を理想とした杜造りが始まります。

主人公は三流新聞の記者で、神宮造りを取材していくうちに、そこまで人を突き動かす明治天皇とはどんな存在なのかに興味を覚え調べていきます。
取材を終え、明治天皇陵に行った主人公は実に天皇らしい陵墓だと思います。
「自らを厳然と律しながら、常に心は民衆に開かれていた」

なんとも心に染みる一冊でした。
再来年に天皇退位というこのタイミングでこの本を読めてよかった。
つい明治天皇に対する当時の庶民の気持ちと、今の自分の気持ちを重ねてしまったりして。
天皇陛下を大切に思う気持ちを表すと政治的に偏っているとみられてしまうようなご時世ですが、この本は「思想と魂を分け、別に捉える」とあります。

それにしてもすごい取材力だと思います。
そこにその人たちが確かにいたのだと思わせてくれます。
読み終わってから明治神宮の画像検索しちゃいました。
今度、ゆっくり訪れてみたいです。
そしてそこで杜を造った人々のことを想像してみたいです。

『ミッドナイト・バス』は大好きな『四十九日のレシピ』を書いた伊吹有喜さんの小説。
『四十九日のレシピ』もそうなんだけど、主人公の煮え切らなさにはイライラします。
映画化されるそうで、煮え切らない主人公を原田泰造が演じます。むほほ。
posted by 元女将 at 23:26| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月01日

10月に読んだ本

読後感のいい作品が多かったせいか「本読むのって楽しいなぁ」としみじみ思った10月でした。
13冊。
佐川光晴率高し!!

やがて、警官は微睡る 日明恩
最後のおでん ああ無情の泥酔日記 北大路公子
消えずの行灯 本所七不思議捕物帖 誉田龍一
おれのおばさん 佐川光晴
おれたちの青空(おれのおばさん2) 佐川光晴
校長、お電話です! 佐川光晴
おれたちの約束(おれのおばさん3) 佐川光晴
おれたちの故郷(おれのおばさん4) 佐川光晴
気まぐれ食堂 神様のくれた休日(なつやすみ) 有間カオル
神様のカルテ0 夏川草介
海の稜線 黒川博行
アンと青春 坂木司
山あり 愛あり 佐川光晴

図書館で、呼ばれた気がして手に取ったのが『おれのおばさん』でした。
これだから図書館は面白いよね

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関東の名門私立進学校に在学中(中二)の陽介くんでしたが、ある日突然運命が変わります。

福岡単身赴任中の父親が勤務先の銀行のお金を横領し逮捕されます。
逃げるように母に連れられ着いたのが札幌の私設養護施設。
運営しているのは母親の姉、恵子だった。
母とおばは不仲でずっと音信不通だったのだけれど、やむにやまれず頼り、母は陽介を託した後、夫が横領したお金を返済するため病院に住み込みで働き始めます。

なに不自由なく育った陽介が突然養護施設で暮らすようになり、苦労はするものの、今まで見えなかった世界が見えて新しい友だちもでき、どんどん大人になっていきます。
気持ちのいい青春物語です。
舞台が札幌なので、なお楽しいです。
途中で、陽介が旅する場面が出てくるのですが、停車駅が「柳井」でビックリ!
柳井は山口県にあるのですが、私にとっては思いのある土地です。
行ったこともありますよん。

『おれたちの青空』『おれたちの約束』『おれたちの故郷』とシリーズが続きます。
『おれの』から『おれたちの』とタイトルが変わったように、主人公も陽介個人から養護施設の仲間、高校の仲間へと広がります。

まだまだ読みたいエピソードがあるので続編期待です!!

『神様のカルテ0』は『神様のカルテ』の前日譚。

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一止が本庄病院で働くことになったいきさつなどが描かれます。
結婚前のお付き合いしてるっぽい頃の榛名も出てくるけれど、二人がどうやって出会ったかは描かれず。
本編では榛名はよく山へ出かけて(山岳写真家だから当たり前ですが)留守番の一止が寂しそうな様子は出てくるけれど、山での榛名を見たのは(見た、っていうのは違うか、でもそう感じたのですよ)初めてだったので新鮮でした。

一止の患者、國枝さんの言葉がとてもよかったです。
國枝さんは一止が初めて胃カメラを実施して、初めてなのに胃がんを発見してしまった患者さんです。
72歳の國枝さんは、年を取ってから生まれた娘の結婚式が控えているので、参列するまでは抗ガン治療を行わないと言います。
気になる一止は通勤途中にある國枝さんのお宅にしばしばお邪魔します。
國枝さんは読書家で家にはたくさんの蔵書がありました。

國枝さんは言います。
「ヒトは一生のうちで一個の人生しか生きられない。しかし、本はまた別の人生があることを教えてくれる。たくさんの小説を読めばたくさんの人の気持ちもわかるようになる。」
「困っている人の人生、怒っている人の人生、悲しんでいる人の人生、喜んでいる人の人生、そういう話をいっぱい読む。そうすると、少しずつだがそういう人の気持ちがわかるようになる。」

一止が尋ねます。
「わかると良いことがあるのですか?」
すると國枝さんが答えます。
「優しい人間になれる。」
「優しさは弱さではない。相手が何を考えているか考える力を「優しさ」というのです。」

少しだけわかるような気がしました。
たくさんの物語を読むと、想像力が育つのかもしれないと。
美輪明宏さんも想像力が大切とおっしゃってたっけね。

ま、私の読書はヒマつぶしかもしれないけど、それでもちょっとだけでも心が豊かになれば儲けものです(ってゲスですなぁ)
posted by 元女将 at 21:16| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月11日

誉田間違い

先日図書館に行った時に
「お、誉田哲也の時代ものだ、読んでないや。借りよう!」
と借りてきて読み始めると、なんだか雰囲気が違う。
よく見ると、
誉田哲也ではなく「誉田龍一」という作家さんのものでした。
誉田という苗字が珍しいのと先入観で全く疑問に思わず借りたのでした。

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江戸は本所で起こる七不思議に関係する事件を解決するのは、御家人の次男坊仁杉潤之助、同じく御家人の次男坊の榎本釜次郎、釜次郎の剣術仲間今井君、噺家の卵の次郎吉です。

釜次郎は実は後の榎本武揚、今井君は今井信郎、次郎吉は三遊亭圓朝です。
それを明かした後「ただ、潤之助のその後については定かではない」と続きます。
章ごとにゲストが登場し、すべて上記のパターンで終わります。
ゲストは、前島密だったり、佐久間象山だったりと幕末の大物です。
頭の中で「ただ、〇〇のその後については定かではない」が芥川隆行か馬場雅夫の声で聞こえてきます。

誉田龍一さんはこれがデビュー作で、この後、バリバリ書いていらっしゃいます。
全く存じ上げず失礼いたしました
シリーズ化されているものも多いようなので、他のも読んでみたいです。

図書館で本を借りるとこういう出会いがあるから楽しいのです。
未知の作家さんと出会えるのはこの上ない喜びです

それはそうと、
収穫の秋、ということで、農家の友だちからキタアカリ届きました

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早速、肉じゃがに
ホックホクで美味しかった〜〜〜

もう羊蹄山の半分まで雪が来ているとかで、大急ぎでジャガイモの収穫をしているそうです。
ありがとうございます
明日はシンプルに塩茹でにバターだな
posted by 元女将 at 22:42| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月06日

サザエでございまぁす

いやはや。
版画展を見に来てくれた友人とご飯を食べに行ったのですが、
なんとお財布がないーーーーーー
家に忘れてきたーーーーー
昨日買い物に行ったエコバッグに入れっぱなしーーーーー
というわけで、
ご飯をご馳走になり、そのうえ車で家まで送ってもらちゃったよ
とほほほ
近所のスーパーに買い物に行ったんじゃないんだよ。
大通に出て、お茶かランチができたら嬉しいな、なんて思いつつ出かけたんだよ。
サザエさんもビックリだよ

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こんなご馳走プラス二の膳(お寿司、茶碗蒸し、味噌汁)とデザート、コーヒーまで美味しく頂いていた時はまさか自分が財布を持ってないヒトとは知らなかったのであります
知らないって素晴らしい…
ふぅ。
気を取り直して、昨日の続きをば。

日明恩さんのデビュー作が『それでも、警官は微笑う』
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日明さん、大学病院で外科教授の秘書を務めながら作品を書き上げたとか。
す、すごいな。
そしてこれ、デビュー作と思えないくらい達者です。

主人公は、池袋署刑事部武本巡査部長31歳と潮崎警部補28歳。
武本は母が幼い頃に亡くなり、父に男手ひとつで育てられました。
いいこと言うんだよ、このパパが!
長身、木彫りの仏像のような武骨な顔、短髪、無駄なことは一切話さない。
あだ名は「キチク」です(ひどい)
実はこの武本のお父さんは武本工務店の経営者
つまり、消防士シリーズの雄大の親友裕二の勤め先です。
世界が繋がっています

潮崎は、すらりとした身体つき、柔らかそうな栗色の髪に嫌味なく爽やかに整った顔、常にオーダーメイドのスーツを着用。
茶道の家元の家の次男坊です。
お金持ちです。
あだ名は「坊ちゃん」(それ以外ないよね)
家は政治家や各方面のエライ人と茶道を通して繋がっているらしく、いろいろと無理がききます。
屈託のない性格でよくしゃべり、知識が豊富ですが、同僚には煙たがられています。
武本の上司に当たるのに、年齢や警察官歴の長さから武本を「先輩」と呼んでいます。

二人が密造拳銃所持の容疑で逮捕した石島は麻薬取締官から内偵されていた。
そして同じ密造拳銃が5年前、覚せい剤乱用防止推進員で獣医師の泉の自殺に使われていた。
泉は石島を更生させようとしていた。
泉は自殺した時、大量の覚せい剤を使用していたため、その妻と娘までが世間から非難を浴びた。
妻は精神を病み、娘は離婚されてしまう。
それを知った娘の元恋人宮田は真相を探るために麻薬取締官になる。

武本、潮崎と宮田がぶつかったり協力したりしつつ核心に迫る。
最後は激しい銃撃戦に!
映像が頭に浮かびます。
映像化したら武本と潮崎は誰がいいかなぁ〜
と、年齢を考えてTOKIO長瀬と千葉雄大くんにしたけど、読んでるうちにどうしても、阿部寛と小泉孝太郎になってしまうのよ。
老け過ぎだよ

『そして、警官は奔る』
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「奔る」で「はしる」なんですね。

前作で武本は異動、潮崎は「上から警察を変えるために」退職します。
試験を受け直してキャリアとして戻ってくるそうです。

武本は蒲田署刑事課強行犯係に所属。
相方は和田警部補。
やる気がなさそうに見える刑事で、武本に反発しています(実は悲しい過去あり)

ある日「隣の家からいるはずのない女の子の声が聞こえる」と通報が入ります。
調べると少女が監禁されていました。
その少女は不法入国者の子どもでした。
生活安全課の小菅の協力を得て、今は民間人の潮崎の活躍もあり事件は解決しますが、小菅さん…お気の毒です…

『やがて、警官は微睡る』
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「微睡る」で「ねむる」です。

潮崎は見事キャリアとなって警察に復帰。
神奈川県警の警視殿です。

事件はなんと、武本の見合い会場のホテルで起こります。
武本が巻き込まれ、まるで和製ダイハードです
新人ホテルマン西島君がどんどん成長していく姿が清々しい。
潮崎は担当外なのにスルスルと捜査本部に入り込んで武本と交信することで事件を解決へと導きます。
とはいえ、今回は武本のひとり舞台って感じでした。
で、ラストは武本のロマンスも匂わせて

それはそうと、
たまに出るマンガっぽいっていうか、ファンタジーっていうのか、ラノベっぽいっていうのか、そんなキャラクターが今回も出てきました。
そもそも潮崎がそんなキャラクターではありますね。
そこがこの作家さんの好きと嫌いの分かれ目になるのかな?
私は好きですぜ
だって楽しいもん

まだまだ二人の活躍を見たいけど、本のタイトルからするとこれがラストなのかな?
ちゃんとした武本と潮崎のバディは1作目だけ。
もっともっと読みたいです
で、消防士シリーズとのコラボも読みたいです
posted by 元女将 at 22:22| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月05日

日明恩さん

スカッと晴れたのに寒いですわ〜〜
遠くのスーパーに行こうと家を出たけれど、郵便局で振り込みを終えたら気持ちが折れてUターンして近くのスーパーで買い物済ませちゃった。
寒さは私の気力を奪うよ。
それはそうと、
ついに日明恩さんの消防士シリーズ3冊プラススピンオフ
警官シリーズ3冊読み終わりました。

あ〜〜〜面白かった
アンソロジーを読んだおかげで日明恩さんという作家さんを知ることができました。
そうじゃなかったら、ずっと知らないままだったかも。
でも、巡り会えた

ちょっと不運だったのが、最初に読んだのが消防士シリーズのスピンオフだったこと。
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シリーズの中の脇役の機関員(運転専門)生田の兄貴が主人公。
もちろん独立した作品としてワクワクしながら読んだのですが、順番通りに読めたらお得感があったのになぁ〜〜

気を取り直して、消防士シリーズの1作目『鎮火報』を読みました。

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「鎮火報」っていうのは、火事が無事に収まりましたよ〜と知らせるために消防車が鳴らす「かんかんかん」っていう音のことです。

主人公は大山雄大20歳。
お父さんは誇りある消防士でそれがゆえに殉職してしまう。
父が殉職してから後見役のような存在だった仁藤に挑発され、勉強嫌いだったが一念発起して一発合格。
「オヤジみたいに絶対に殉職しない。楽して給料ガッチリもらいたい」と内勤になることを夢見る日々。
雄大はやる気はないが、仕事はキチンとする。
できちゃうから内勤の道はどんどん遠ざかる、それをグチグチと言うのがクセ。
それを聞いてくれるのは、幼馴染の(工務店のホープ)裕二、偶然知り合った中年引きこもり(金持ち)の守。

ある日、木造アパートで火災が起き、不法入国者が焼死する。
なぜか警察が不法入国者を摘発しようとすると火災が起きる事件が続く。
東京入国管理局の小坂、警察の生活安全課もからみ、思いがけない展開へ!

お仕事物語であり、雄大の成長物語であり、守が探偵役のミステリーでもあります。
ただ、守の存在があまりにも非現実的でちょっと物語の中で浮いてる感があり。

2作目は『埋み火』
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前作から半年後のお話。
全焼した家で高齢者が焼死。
周りの家は留守だったり空き地だったりして被害は広がらなかった。
しかし、同じような火災が次々と起きる。
事故として処理されるが、納得のいかない雄大が調べ始めると、陰に中学生くらいの少年の存在が見えてくる。
前作で死にたがっていた守がついに…?
なんてのをプンプンにおわせて、守は登場せず。
その分ミステリー度は低く、お仕事度アップで、私はこういう方が好きですな。

そして『啓火心』
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啓火心とは、消防士はただ火を恐れ憎むだけでなく、尊敬の念を持って接し、火について学ばなければいけない。その気持ちがあれば、出場現場がどんな状況であろうとも平常心を保って火に立ち向かえる、ということだそうですよ。

物語は『ロードアンドゴー』後の世界。
1作目で20歳だった雄大は26歳になっていて、転勤して特別消火中隊というところに配属されています。
つまり念願の内勤からまた一歩遠ざかった!
今回は火災に違法薬物が絡みます。

まだまだお話は続きそう。
っていうか、続けてください
守のヒミツが全然解明されてない。欲求不満。

そして、消防士シリーズより前に書かれていた警察シリーズへ!
豚バラ肉と大根を煮なくちゃいけないので、続きは明日にしよう。
posted by 元女将 at 17:32| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月01日

9月に読んだ本

今読んでいるのが待機本のラストなので、おばさんぽがてら図書館へ。
行きは地下鉄、帰りは歩き、なんだけど、スタート地点でこんなことに!!

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この後、いつもの八百屋さん、遠くのスーパー、近くのスーパーと寄ったので、またもや重い荷物を抱えてのヨタヨタおばさんぽでありました。

というわけで、
これから読む本を確保した私が9月に読んだのは10冊。
とても濃いメンツであります。

埋み火 Fire's Out 日明恩
啓火心 Fire's Out 日明恩
天晴れアヒルバス 山本幸久
気仙沼ミラクルガール 五十嵐貴久
祈りの幕が下りる時 東野圭吾
武士道ジェネレーション 誉田哲也
忘れ物が届きます 大崎梢
刑罰0号 西條奈加
それでも、警官は微笑う 日明恩
そして、警官は奔る 日明恩

とにかく日明恩が良いのです。
今読んでいるのが警官シリーズの最後みたいなので、読み終わってからまとめて感想なんか書きたいと思います。

「アヒルバス」と「武士道」はシリーズものです。
「武士道」シリーズは、スタートが「武士道シックスティーン」だったから16歳。
「セブンティーン」「エイティーン」ときて、今回です。

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宮本武蔵を心の師とする剣道エリートの香織と日本舞踊から剣道に転向した女子力の高い早苗の成長物語。
語り手も交互になります。
この「武士道ジェネレーション」では、香織、早苗それぞれが大学を卒業してからの生き方が描かれるシリーズ完結編です。

「本当の強さとは、圧倒的な強さと暴走しない冷静な力」
戦争にまで話は広がるけれど、自然な流れですんなりと読めました。
香織は最後まで香織らしくてカッコいい

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『ある日、アヒルバス』の続編で、主人公のバスガイドのデコこと高松秀子は入社12年目の30歳。
これは『ある日』の7年後のお話です。
『凸凹デイズ』の凪海がすっかりおばちゃんぽくなって登場します。山本幸久作品ファンへのサービスですね。
なんだか本当にどこかにいる人たちのような気分になります。
デコはいつでも一生懸命でとても愛おしいです。
気持ちのいい一冊!!

『気仙沼ミラクルガール』はまずは出版社による紹介文を。

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人間はな、諦めなきゃ負けねえんだ。
引きこもりの高三女子・詩織、ミュージシャンの夢破れた三十男・リュー、ヤクザまがいのおっさん・サトケン。震災の爪痕も生々しい気仙沼に、素人ばかりで結成されたアイドルグループ「KJH49」。ほぼ一カ月の猛特訓でデビューステージに立ったはいいけど、「震災の被害者ヅラしたインチキアイドル」とネットは大炎上、早くも暗雲たれ込めて……。
東日本大震災後、気仙沼に誕生したアイドルグループの実話をもとにした、笑いと涙の感動エンターテインメント。


サトケンかっこよすぎるでしょうよ〜〜と思ったけど、モデルとなる人がちゃんといらっしゃるそうです。
すごいなぁ。
素直に感動しました。
ご当地アイドルをバカにしていて申し訳なかった!!
読み終わった後、「KJH49」のモデルになった「SCK GIRLS」のサイトまで見ちゃったわ。

『刑罰0号』も出版社の紹介文から
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罪を犯した者に、被害者が体験した記憶を追体験させることができる機械、「0号」。
死刑に代わるシステムとして開発されるが、被験者たち自身の精神状態が影響して、なかなか成果が上がらない。
その最中、開発者、佐田博士が私的な目的で使ったために研究所から放逐される事態に。研究は、部下の江波はるかが密かに引き継ぐことになったが……。
人の心の機微を描くことに定評のある著者が、近未来を舞台に描く、渾身のヒューマン・ドラマ。


当初想像していたのとは全く違う内容だったのだけど、楽しく読了。
読みながら、宮部みゆきの『レベル7』を思い出しました。
現実と仮想世界の境はどこに?ってところからかなぁ
それにしても、
『レベル7』ってもう27年前の作品なんだよ。
改めてすごいな、宮部みゆき。
posted by 元女将 at 23:04| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月17日

『祈りの幕が下りる時』

ミッチーが何かの役で出演すると知り、映画を観てから本を読むか、読んでから観るか、観て読まない、はあるけど、読んで観ない、はない!と先日の私は言っておりました

図書館で検索してみるとすぐに貸出できそうだったので予約。
到着して一気読みでした。

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映画化を踏まえて、加賀は阿部ちゃん、松宮は溝端淳平くんをイメージして読みました。
女性演出家は映画では松嶋菜々子なんだけど、最後までどうしてもイメージが違ったなーーー

ちなみに講談社のHPから
極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。夢見た舞台を実現させた女性演出家。彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが――
第48回吉川英治文学賞受賞作品! 1000万人が感動した加賀シリーズ10作目にして、加賀恭一郎の最後の謎が解き明かされる。


加賀の過去も明らかになり、シリーズ最終作なんだろうなと寂しく思います。
んで!!
結局、一番「ない」と言ってた「読んだけど観ない」になりそう

キャストは発表になってないんだけど、ミッチーは明らかにあの人をやるんだろうし、そんな粘着質役のミッチー見たくないし(違ったりして)、どっちにしてもやっぱり救いのない悲しい話だし(WOWOWとかで放送したら観るよ)

明日から台風が来るというのでなぜかテンションが上がり(被害を受けた地方の方には申し訳なさすぎです)1時間くらいおばさんぽしました。
図書館で分厚い本を3冊も借りたので、負荷のかかったハードなおばさんぽとなりました。
風が強くなってきました。
あまり荒れませんように
posted by 元女将 at 21:57| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする