2017年07月16日

集中豪雨

毎日のようにニュースで見ていましたが、まさか自分の住んでいるところでもこんなに急に雨が降るなんて驚きました。
雨水が流れ込むマンホールのふたがパコパコと水の力で浮き上がっています。
まさに集中豪雨で、20分くらいで普通の雨降りになり、数時間後には青空が出ていました。
今日は涼しく眠れそうです。

あまりの天気なので、今日は読書三昧で過ごしました。
ノンフィクションと小説を1冊ずつ

『ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由』小林せかい
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まずは出版社の「書籍の説明」より
「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)著者出演!
日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017受賞!
いま話題の「未来食堂」店主、初の書き下ろし!
メニューは1日1種だけ。
決算、事業書は公開。
ちょっとしたおかずのリクエストができる「あつらえ」。
一度来た人なら誰でも店を手伝える「まかない」。
etc,etc.
店主1人、客席12席の小さな定食屋から、未来の"ふつう"が生まれている。
その超・合理的な運営システムと、ちょっとした非常識。
削ぎ落とした果てに見えてきた、業種を超えて注目される"起業"の形。
"誰もやったことのないアイデアを形にするということは、
誰もやっていないゆえに普通とは違うわけで、
イコールそれは弱点にも成り得ます。
だからきっと、「やらない」理由はいくらでも思いつくでしょう。
でも「やらない」と決めるのはぎりぎりまで待ってみませんか。
あなたのアイデアを形にできるのは、あなたしかいないのです。" (本文より)


HPを見ると本当に月次の決算書が公開になっていました。
さらに驚いたのが、「出産後営業再開となりました」との報告!
お子さんが二人いらっしゃるんですね。
すごいパワーです。

「まかない」(50分店の手伝い)をすると1食分タダで食べる権利が得られます・
その権利を誰かに譲ることもできます。(食事券をボードに貼っておく→誰でもそれを使ってよい)
それが「ただめし」
飲み物の持ち込みは自由だけれど、半分はお店に寄付する決まりが「さしいれ」
お店はそれをカウンターに置いておきお客さんに飲んでもらったり、料理に使ったりします。

それを「恩送り」「螺旋型コミュニケーション」と書いています。

それらのシステムのすばらしさなどはもちろんなのだけど、私が一番いいなあと思ったのは、小林せかいさんが「道徳的に正しい」ことに対して危険性を感じていること
「ふつう」に対する感覚
それにとても共感しました。
それと「言葉を尽くしてやっとわかってもらえるのであれば、まだまだ練り方が足りない」ということば。

「まかない」の人は半分お客さんでいろんな人がやってきます。
だから厨房内はわかりやすく、見られて困るような材料などは使えません。
どんなに仕事ができない人が来ても受け入れる覚悟(包丁が使えなければ床を磨いてもらえばいいなど)「まかない」がお客さんから叱られるようなことをしてしまったら、その責任も自分で引き受ける覚悟
というように、この本には「覚悟」ということばがたくさん出てきます。

「ただめし」のところで、ある時期毎日「ただめし券」を使う人が来たそうです。この制度はお金に困っている人が今日の一食を得るために、と始めたものなので、同じ人が毎日使うのを見ていらだつ気持ちが湧いてきたそうなのです。当たり前です!
ここから少しだけ本文を引用させてもらいます。

本当に困っている人であれば、毎日だって使っていいはずです。そして(ここが大事なところなのですが)本当に困っていなくても、毎日だって使っていいはずです。なぜなら、その方が本当に困って使っているかを問うことは本質ではないからです。
「本質?」と疑問に思われたかもしれません。「ただめし」の本質とは何なのでしょうか。私は「あなたを救います」というメッセージを送り続けることだと考えています。
「あなたは困っている」「あなたは困っていない」と人をふるいにかけるのではなく、ただただ来た人を受け入れる、それこそが「ただめし」の本質だと考えています。そう考えた時「本当に困っていない人」が数日使ったとして、そこで気持ちが揺らいでしまうのはまだまだ覚悟が足りません。


実は先日私も「覚悟」について自問自答をした出来事がありました。
「覚悟」って口で言ったり頭でイメージする1万倍の重さがあることを身に染みたところだったので、何度も出てくる「覚悟」がずしーーーんときたのだと思います。

「強い客を作らない」(お酒をたくさん頼むと客単価は上がるが、そういうのは必要ない、お酒をたくさん飲みたい人には「さしいれ」の制度を説明)とか、常連さんでも馴れ馴れしくしないとか(「毎日が記憶喪失」の接客と書いています)、もしも私が一人暮らしでこのお店が近所にあったら通っちゃうよなぁ、まかないもしちゃうよなぁとか妄想しました。
自分はかまってほしくないくせに、常連さんとイチャイチャするお店の空気は苦手なんだよなぁ〜〜〜

『総選挙ホテル』桂望実
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あらすじは出版社の㏋より
いまいちやる気のない従業員で売り上げが落ちこむ中堅ホテル・フィデルホテル。
支配人の永野は悩みながらも改善策を打ち出せないでいた。
そんなある日、大学で社会心理学を教えていた変人教授が社長職に就くことに。
彼が打ち出した案は「従業員総選挙」。
落選すれば解雇もやむなしという崖っぷちの投票制度。
ざわつく従業員を尻目に、さらに管理職の投票も行われた。
混乱しつつもなんとか新体制が整い、徐々にそれぞれが新たなやりがいを見いだしていき……。


『県庁の星』始め桂望実さんの作品は大好きなので安心して読めました。
面白いのが、変人社長が次々とアイディアを思いつき、社員たちが驚いたりしている次のシーンが違うアイディアを社長が思いつくところ。
つまりそのアイディアが具体的にどうなって結果はどうだったのかが説明されていないところです。
だから社員たちと一緒にうろうろおろおろしちゃう。

印象的なベーカリースタッフの人のセリフがあります(このベーカリースタッフはこの場のみの出演)
「遣り甲斐だとか自己表現とか若い子はそういう難しいことを言うが、朝起きて、飯食って、仕事して、寝るんだよ。それでいいんじゃないかと思うよ。そういう毎日の中に時たま笑ったり旨いものがあったりしたら最高だろ。そんなもんだよ、人生なんて」
ほんとにそう!
posted by 元女将 at 20:14| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月01日

6月に読んだ本

2回も旅行があったのに5冊しか読んでない。
そうだったかなぁという感じです。なんでかな。

第一級殺人弁護 中嶋博行
二千七百の夏と冬(上) 荻原浩
二千七百の夏と冬(下) 荻原浩
腕貫探偵残業中 西澤保彦
指名手配 署長刑事 姉小路祐

ずっと普通の警察モノ(事件を地道に解決するような話)を読みたかったので、『指名手配 署長刑事』は面白かったけど、読み終わってシリーズの3作目だったことを知りました。
どうせなら1作目から読みたかったな。シリーズは4作で完結のようなので遡って読もう!
この署長さん、古今堂さんという若干29歳のキャリア署長なのだけど、とてもキュートなキャラです。
小泉孝太郎をイメージして読んでいたけど、彼はもう38歳なんだねぇ
ということで、29歳の俳優を検索して、高良健吾くんに決定しました
いいと思います!!(勝手に…)

時間がかかったのが『二千七百の夏と冬』です。
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物語は2011、ダム建設工事の掘削作業中に、縄文人男性と弥生人女性の人骨が同時に発見されたところから始まります。二体は手を重ね、顔を向け合った姿でした。
3千年近く前、この二人にいったいどんなドラマがあったのか?
入社3年目の新聞記者佐藤香椰は次第にこの謎にのめりこんでいきます。

場面は一転し、紀元前7世紀へ。
ピナイの村に住むウルクは15歳。5年前に父を亡くし、母と弟の生活を支える働き頭。だけど猟ではまだまだ半人前扱い。
ウルクの生活を軸に、集落の長や狩人たちとの関係、初恋の相手との淡い思い、「魚喰い」との交易などが綴られます。
ある日ウルクの弟が病にかかり、それを治すことができるというクムゥの肝を獲るためウルクは禁断の南の森へ行き、そこで不思議な少女カヒィと出会います。
ちなみにクムゥはツキノワグマのことね。
南の森に入ったことが発覚し、ウルクは集落のおきてに従い村を追放されることに。

と、ここまでが上巻。
とにかく、人名地名動物名、すべてがカタカナで何が何やら…
途中からメモしながら読みました
上巻は下巻へと続く壮大なプロローグのようです。

そして下巻
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村を追放されたウルクは弥生人の集落に迷い込みます。
そこで南の森で出会ったカヒィと運命的な再会。

弥生人の集落ではコメが栽培されていました。
最初、ウルクの目にはコメが宝石のように感じられます。
でも、自分の集落の人たちは猟に出る時以外はおしゃべりをしたりのんびり過ごしているのに対し、弥生人の集落はいつもいつも働いている。
狩猟で暮らしているウルクたちは自分たちの食べる分と干し肉などに保存する分以外は獲らないので周辺の集落ともうまく共存しています。
しかし、コメを作るためには土地が必要で、その集落の長は力づくで周辺の集落を自分の土地としていこうとしています。
ウルクたちが自分の集落で聞いていたコメは宝物のようだったけど、実際はなかなか苦労があることもわかりました。それでもウルクは稲を自分の集落に持って帰ろうとします。

下巻は現代と縄文時代がめまぐるしく入れ替わります。
現代の主人公香椰の報道カメラマンの恋人が戦地で死亡し、香椰は戦いの種は縄文時代から現代まで続いていることに思いを馳せます。

読み応えたっぷりの上下巻でした。
山田風太郎賞受賞作なんですね。
でもなー
やっぱりファンタジーはちょっと苦手かもな。

なんて思っていたのに、今日テレビで縄文遺跡のことをやっていたら食いついて見てました。
もう縄文時代は身近。

でも
どんなに争いのない時代だとわかっても、縄文時代に戻るのはヤだな、悪いけど。
posted by 元女将 at 19:55| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月01日

5月に読んだ本

うひーーー
もう6月です
5月は途中から洋服づくりに夢中になり、本を読むひまがありませんでした。

レイジ RAGE 誉田哲也
猫は忘れない ススキノ探偵シリーズ 東直己
2泊3日遺言ツアー 黒野伸一
本屋さんのアンソロジー 大崎梢リクエスト
和菓子のアンソロジー 坂木司リクエスト
マリアの骨 浅草機動捜査隊 鳴海章
カイシャデイズ 山本幸久
警官の貌 今野敏・誉田哲也・福田和代・貫井徳郎

映画『探偵はBARにいる3』が冬に公開ということで、久しぶりに原作のシリーズ最新刊を読んでみました。
最新刊といっても、出版は2011年
東直己さんは、ここ数年全然新作を出していないのです。
畝原シリーズは特に待ち遠しいです。

本当に久しぶりに読んだら、大学院生だった高田がレストランオーナーになっていて驚き
昔馴染みに何年かぶりに会って「みんな元気で相変わらずだな〜〜〜」とつぶやく、そんな1冊です。
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アンソロジーが楽しくて『警察官の貌』も読みました。
むむむ
確かにいろいろな警察官の貌が描かれていたけれど、私が読みたい警察物とはちょっと違ったな。
単純に事件を解決し、スカッとさわやかなのがいいです。
というわけで『マリアの骨』の浅草機動捜査隊シリーズは好き
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シリーズ8巻既刊、これから順番に読んでいきたいです。

『2泊3日遺言ツアー』は『限界集落株式会社』が面白かった黒野伸一さんの作品
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あらすじは
イベント会社の新米社員・美月が思いつきで提案した「2泊3日遺言ツアー」。
トラブル続出のツアーを1人でまかされた美月は、個性派ぞろいの参加者たちに振り回されながらも、それぞれの人生にふれて、「遺言」を書くことの本当の意味に気づいていく。


お仕事小説でもあり、人情ものでもあり、おとぎ話のようでも。
黒野伸一さんも久しぶりに読んだけど楽しかったです。
小説も映画もハッピーエンドがいいな
posted by 元女将 at 16:28| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月27日

アンソロジー

今まで「読まず嫌い」だった分野でした。
限られた時間での読書なので、好きな作家の本だけ読んでいたいと思っていたのです。

先日図書館に行った時に目に入ったのが「本屋さんのアンソロジー」
大崎梢リクエストです。
大崎梢さんの書店モノは好きだし、参加している作家も有栖川有栖や坂木司、誉田哲也と好きな人が多く、それ以前に私も書店が大好きなので、いろいろな人の視点からの本屋さんの物語ってどんなだろう?とワクワクして借りてきました。
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参加しているのは、飛鳥井千砂、有栖川有栖、乾ルカ、門井慶喜、坂木司、似鳥鶏、誉田哲也、宮下奈都、吉野万理子プラス大崎梢。
名前は知っているけど読んだことがない作家さん、初めて名前を知った作家さんもいて、そしてどの作品も短編なので楽しくあっという間に読み終わりました。

宮下奈都さんは文体もお話も優しくて好みでした。
そっかそっか、去年の本屋大賞「羊と鋼の森」の作者だったか!
ピアノの調律師の物語ということで、ちょっと読むのがめんどくさいかも、とか思ってしまっていたけど、ぜひとも読んでみようと思います。
(けど図書館では予約数1228だった!!)

名前を見たのも初めてだったけど、このアンソロジーの中で一番好きだったのは飛鳥井千砂「空の上、空の下」
舞台は空港内の小さな書店で、主人公は本好きの客がいないことに不満を感じていました。
そんなある日、男性客に上下巻の本を上巻2冊売ってしまった主人公は、それをごまかすために自分で下巻を2冊買い体裁を繕うのでした。そしてそんなことをした自分にも嫌悪感を持っていたのです。
数日後、空港内でその男性と鉢合わせしてしまった主人公は逃げ出したい気持ちを抑えて、上巻2冊売ってしまったことを謝罪。
その男性は、子どもの頃に両親が離婚して離れ離れになり、今は闘病中の母親と20年ぶりに再会する旅の前だったので不安のあまりイライラしていたこと、再会時最初はギクシャクしていたが、お土産の本を見せると上巻が2冊だったので母親が爆笑し、すっかり打ち解けることができたことを話し、お礼を言われます。
その後の二人はどうなるのかな
内容がわかると、タイトルのうまさにニンマリ。

アンソロジーの読まず嫌いが治ったので、さらにもう一冊!
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リクエストしたのは「和菓子のアン」の坂木司
「和菓子のアン」は大好きなお話です。
坂木司はもちろん「和菓子のアン」の杏子ちゃんが主人公。
その他の参加作家さんは、小川一水、木地雅映子、北村薫、近藤史恵、柴田よしき、日明恩、恒川光太郎、畠中恵、牧野修。
知らない作家さんってたっくさんいるんだと自分の読書幅の狭さに愕然とします。

全部面白かったけど、好みの3つをあげるなら
北村薫「しりとり」さすがベテランの味。
牧野修「チチとクズの国」ファンタジーと厳しい状況の現実がいい塩梅です。
日明恩(たちもり めぐみと読みます!!)「トマどら」
主人公は甘いものが好きな警察官(と言っても財務捜査官)
どら焼きの美味しい店に通ううち警察官だということがバレ、女将から相談を持ち掛けられます。
それがどうやってトマどら(トマトどら焼き!)につながるのかが面白い!!

アンソロジー、楽しい
posted by 元女将 at 18:15| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月01日

4月に読んだ本

今日から5月です。
つまり1年の1/3が過ぎ去ったってことかーーーー

4月に読んだ本はこんなです。
コンビニたそがれ堂 村山早紀
コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状 村山早紀
コンビニたそがれ堂 星に願いを 村山早紀
ドリームマッチ 今野敏
ある日、アヒルバス 山本幸久
銀行総務特命 池井戸潤
希望荘 宮部みゆき
冠・婚・葬・祭 中島京子
花桃実桃 中島京子
9冊

癒し系が多いな。
その月に読んだ本を並べてみると、その時の自分の体調っていうか心調(?)が見えてくるようです。

コンビニたそがれ堂シリーズは児童文学を文庫化するにあたって漢字を多くしたり少し大人向けに直しての出版だったそうです。
こどもはこどもとして、おとなはおとなとしての読み方ができる本でした。
個展でお客様が途切れた時や移動中に読むのに最適。

今野敏というと警察ものってイメージだけど『ドリームマッチ』はまさかのプロレスものでした
びっくりしたーーー

『ある日、アヒルバス』は22歳のでこちゃんというバスガイドさんの物語。
とても面白かったのだけど、藤原紀香でドラマ化されたという情報が脳内にあり、どうしたらノリカが22歳の設定になるのだろうという邪念が邪魔をしてしまいました。
読んだ後でドラマのサイトを見たら、まったく別の人物が主人公のお話になってたよ。
でこちゃんは脇役として登場する程度でした。
先にそれを読めばよかった
『凸凹デイズ』の登場人物が客演しているのが、山本幸久ファンには嬉しいサプライズ。

んで
今月のイチオシは
中島京子の『冠・婚・葬・祭』
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あらすじは出版社の㏋から拝借
成人式、結婚、葬式、お盆。日本人なら誰もが経験する儀式だが、思いがけないことが起きるのも、こういうとき。新人記者が成人式の取材に行く「冠」、引退したお見合いおばさんの縁結びの顛末を描く「婚」、社命で参列のお供をしたおばあちゃんの人生がほの見える「葬」、姉妹が両親を失った田舎の家に集まる「祭」。さまざまな人生や人間模様が、鮮やかに描かれる連作小説。

ひとつの物語の登場人物が次の物語に登場するというしかけです。
全部好きなのだけど、特に「この方と、この方」(上のあらすじでいうと「婚」)がよかった

中島京子さんにハズレなし
posted by 元女将 at 22:53| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月26日

『希望荘』

宮部みゆきの杉村三郎シリーズの最新作です。
図書館で去年の7月に予約し、やっと順番が回ってきました。
9か月待ち〜〜〜〜
けど、まだ1022人待ちですってよ

さすがの宮部みゆき。
一気読みでした。うまいんだもの。

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ストーリーは出版社の㏋から
探偵・杉村三郎シリーズ、待望の第4弾!
 その部屋には、絶望が住んでいた――。
 宮部ファン待望の14か月ぶりの現代ミステリー。特に人気の「杉村三郎シリーズ」の第4弾です。
 本作品は、前作『ペテロの葬列』で、妻の不倫が原因で離婚をし、義父が経営する今多コンツェルンの仕事をも失った杉村三郎の「その後」を描きます。
 失意の杉村は私立探偵としていく決意をし、探偵事務所を開業。ある日、亡き父・武藤寛二が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。依頼人の相沢幸司によれば、父は母の不倫による離婚後、息子と再会するまで30年の空白があった。果たして、武藤は人殺しだったのか。35年前の殺人事件の関係者を調べていくと、昨年に起きた女性殺人事件を解決するカギが……!?(表題作「希望荘」)
 表題作の他に、「聖域」「砂男」「二重身(ドッペルゲンガー)」の4編を収録。


そうだったなーー
杉村三郎シリーズのテーマは「悪意」だったことを思い出しました。
三郎が飄々とした善人だからついうっかりしちゃうんだけど、このシリーズはかなりドロドロしていて読後感が悪いのだったよ。

4編の中では、離婚してから私立探偵として出発するまでを描いた『砂男』がよかったな。
悲しい物語ではあるけれど。
タイトルにもなっている『希望荘』
「相沢は人を殺した男の目を見たことがあった」
「だから気づいたのだった」
っていうところがあり、
『ソロモンの偽証』の野田君を思い出しました。
うむむ。そろそろ読み返すかな?
またみんなに逢える
posted by 元女将 at 22:04| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月03日

3月に読んだ本

その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ 吉永南央
ペンギンを愛した容疑者 警視庁総務部動植物管理係 大倉崇裕
そのときは彼によろしく 市川拓司
七人の敵がいる 加納朋子
夜の光 坂木司
桜風堂ものがたり 村山早紀
ソロモンの偽証6 宮部みゆき
床屋さんへちょっと 山本幸久
骨ん中 荒木源

『骨ん中』に苦労して9冊に終わりました。
『ちょんまげぷりん』『オケ老人!』が楽しかったので読み始めたのですが

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勝手に荒木源さんをほのぼの系の作品を書く人と決めつけていた私が悪いのだけど、ギャップには驚くばかり。

出版社の㏋から拝借
バブル崩壊後の94年、日本海に面する東北の地方都市・岩館で大きな影響力を誇る川戸建設会長・川戸英太郎は、ゴルフ場開発に伴う暴力団系企業への多額の不正な債務保証での特別背任容疑の渦中にいた。さらに、逮捕直前には、息子で社長の英介が自殺するという最悪の事態を迎えたが、英太郎は表情を変えることなく、嫌疑をすべて認め、裁判は淡々と進んでいった。
 有罪判決が下り、すべてを失ってなお、心に平明を宿しているようにみえた英太郎は、やがて静かに朽ちていった。しかし――。すべてが結末を迎えたに見えた8年後の02年冬、この事件を静かに追い続けていた東日新聞社社会部記者・宮浦弘樹は、英太郎の死亡記事を地方紙の片隅に偶然見つけたことから、物語は大きな転調を迎え、重厚な三代にわたる一族の“血の物語"を呼びさます。


ありゃ〜〜〜
最初からこの紹介読んでいれば驚かなかったのにな(そもそも読まなかったかもな〜)
デビュー作がこの『骨ん中』で2作目が『ちょんまげぷりん』
1作目と2作目の間に、荒木源に何があったんでしょう?
『ちょんまげぷりん』も『オケ老人!』も映画化されました。
(『オケ老人!』は主人公が男性から女性(杏ちゃん)に変わってましたけど)
『骨ん中』は映像化されないだろうな。暗くて重いもんな。

『桜風堂ものがたり』
本屋大賞にノミネートされました。
人付き合いの苦手な書店員の主人公の成長物語と、本を売るための戦略と書店員のガンバリを描くお仕事小説の両面から楽しめます。

『床屋さんへちょっと』
山本幸久にハズレなし!です。
親の代から続くお菓子メーカーを倒産させてしまった後、繊維会社で定年まで勤めあげた宍倉勲が主人公。
8編からなる連作長編なのですが、現在から過去に遡る形で進んでいきます。
そしてどの作品にも床屋さんが登場します。
これを今月のイチオシにします
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勲がしょんぼりしている娘に言うセリフが好きです。
「おい、泣くな」「笑え、笑ってくれ」
「今日、いちばんおかしかったことを思い出せ」

さてさて、これから母の個展の搬入のお手伝いに行って来ます。
個展は明日から日曜日まで。
なんだか驚くほどのスピードで日々が過ぎ去ります。
posted by 元女将 at 12:03| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月19日

また読んでる

『ソロモンの偽証』6巻
読み始めたら止まらない。
1回目読んで、返却する前に最後のクライマックスだけ読み返して、後日談を読むために6巻だけ買って、それをまた!最初から!
そして、なんと、わたしは、結局1〜5巻も買ってしまいました。
どんだけ〜〜〜〜(古)

本を一気読みして感動して、映画見たでしょ。
映画はそれなりによかったけど、違和感は強く残りました。
で、このたび読み返すとその違和感の正体がわかり、原作の出来の良さがまた再認識できたというわけです。
全6巻はかなり高いハードルだけど、ぜひとも夫にも薦めたい。

配役も決まりました。
だって映画のままだとあちこちで引っかかりスムーズに読めないんだもん。
神原君は小柄で女の子のような風貌ということで、加藤清史郎くん
野田君は神原君と似ている姿かたち(つまり少年っぽい)から前田弟
そうです。映画では前田兄がやっていた役。
柏木君はそのままでバッチリでした。

ここまで惚れ込んだ小説も久しぶりです。
映画を見て、あの年代の子どもたちを具体的にイメージできたのもとてもよかった。

それはそうと
待ちかねていたミッチーコンサートのチケット届きました。
期待していたような良席ではなかったけど、大いに楽しんで来ようと思います。
もう来週だよ!どうする?
posted by 元女将 at 21:28| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月01日

2月に読んだ本

札駅方面を歩いていたら花を持った若人がたくさん歩いていました。
そっか、今日は高校の卒業式なんですね。
若者たちよ、おめでとう
私まで晴れ晴れとした気持ちになりました。

というわけで、寒かった2月に読んだ本です。

GO!GO!アリゲーターズ 山本幸久
ハング 誉田哲也
ぼくは明日、昨日のきみとデートする 七月隆文
歌舞伎町セブン 誉田哲也
凸凹デイズ 山本幸久
歌舞伎町ダムド 誉田哲也
WE LOVE ジジイ 桂望実
楽園のカンヴァス 原田マハ
心霊特捜 今野敏
ソロモンの偽証 第T部事件 宮部みゆき
ソロモンの偽証 第U部決意 宮部みゆき
ソロモンの偽証 第V部法廷 宮部みゆき

『ソロモンの偽証』に尽きました。
圧巻です。
明日返却する前に、クライマックスのところを読み返そうと思っています。
で、今日本屋さんで文庫本のみ収録の後日談を(失礼ながら立ち読みでササッと)読もうと思ったのですが、これが思わぬボリュームでした。
なんとビックリ『誰か』シリーズの杉村三郎が登場!
たまらんのう
買ってじっくり読みますか(それが常識です)

誉田哲也の『ジウサーガ』が辛すぎて、合間合間に山本幸久などの優しい物語を挟んでみました。
山本幸久作品はどれも読後感がよくておススメです。

でも今月のいちおしは『WE LOVE ジジイ』『楽園のカンヴァス』
『ソロモンの偽証』は感動作だけど、読むのにかなり覚悟がいるからねぇ・・・

『WE LOVE ジジイ』は私の大好きな町おこしの話です。
文句なく面白い。
桂望実さんにハズレなし
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あらすじは出版社の㏋から拝借
コピーライターとして活躍していた岸川は、後輩の自殺をきっかけに人間関係に倦み、仕事もやめ、田舎暮らしを提案していた雑誌に飛びついて、縁もゆかりもない川西村で1人暮らしを始めた。市町村合併により、何の取柄もないその村は町のお荷物状態。地域活性化職員が村おこしのために奔走するもののうまくいかない。そこで前の職業を活かして何か案を出してくれと岸川に依頼がくる。いい加減に答えた「輪投げで村おこし」が実際に通ってしまったからさあ大変……。

『楽園のカンヴァス』が私の友だちが母にとプレゼントしてくれた本です。
母は「行ったことのある美術館や実際に見た絵画が出てくるから本当に面白かったし、いろいろ思い出した」と大絶賛でした。
私は絵もわからないし、どこの美術館にも行ったことないし、と読むのを躊躇していたんだけど、作品に出てくる絵画を紹介したサイトがあり、そのおかげで堪能できました。
素晴らしかった!!
作家ってすごいって心から思いました。
ホントの話かと思っちゃったわよ。

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あらすじはこれまた出版社の㏋から拝借
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。

いい本たちに巡り合えて幸せな2月でした。
4コマノートにメモしながら読むようにして本当によかったな。
読み飛ばす、っていうことがなくなりました。
せっかく読むんだから、どっか一ヵ所でもココロに残したいよね。
posted by 元女将 at 21:24| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月19日

たぶんムリ

気温は低いけど天気が良かったので区民センターの図書室に行って来ました。
私が遊びに行くところなんてそんなもん。
制限時間もなく、借りられる本も9冊分あるので、ゆっくり棚を見ていきます。
至福

懸案事項だった、宮部みゆき『ソロモンの偽証』に手を出してしまいました。
厚い

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三巻からなっていて、どれも700ページ越え!!
文庫化されたときは一巻が上下に分かれて、全部で6冊になっているでございます。どしぇーー

他にも面白そうな本たくさん借りちゃった。

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これ全部2週間で読めるのか?
他に希望者がいなければもう2週間延長できるけど、それにしてもムリっぽい。
『ソロモンの偽証』がどのくらいのペースで読めるかにかかってるな。
と言いつつ、すぐに手は伸びない。
とりあえずススッと読めそうなのでウォーミングアップをば。

『ペンギンを愛した容疑者 警視庁総務部動植物管理係』がすごく楽しそう!と言ったら、夫に「自分の歩き方ペンギンに似てるから親近感持ってるんだね」と言われたよ。
似てないもんっ
と、思うもん
posted by 元女将 at 17:45| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月09日

ぼく明日

小説の存在はかなり前から知っていて、ちょっと気になっていました。
でも、恋愛小説は私の守備範囲じゃないからな〜〜とパス!
すると夫が友だちから借りてきてくれました。
ありがとう!夫!そしてその友人!!

実はその前に読んでいた本が全く救いのないエンディングでココロがささくれだっていたのです。
なにか癒しはないか、私にぬるま湯のような心地のいいリハビリ小説はないか、と思っていた目の前にこの本がありました。
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
これ「ぼく明日」と略すらしいんだけど、略すんなら「ぼくきみ」か「明日きみ」の方がよくないか?

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映画がヒットしたとのことで表紙が2枚もの!

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主演の福士蒼汰くんと小松菜奈ちゃんバージョン
この表紙が目に焼き付き、読んでいても二人が動きます。
こうなったらもう映画見なくてもいいかもね。

1時間半で読了。
リハビリになりました。
ささくれだったココロが治ったよ。

とりあえず出版社の㏋から紹介文を
奇跡の恋愛小説 あなたの未来がわかるって言ったら、どうする? 京都の美大に通う彼の前に現れたのは、高嶺の花の可愛い彼女。一目惚れから最高のカップルになるが、彼と彼女の間には運命的な秘密があった…… 彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる

パ〜〜〜〜っと読み終わったあと、主人公の心情などを考えました。
書かれていない未来が切ないわ〜〜〜

映画の評判がすこぶる良いので、レンタルになったら、いや〜〜WOWOWで放送になったら絶対に観ますよ

そして今また、エンディングがつらそうな本を読んでます。
どうか味方全滅だけはありませんように(トラウマ〜〜〜
posted by 元女将 at 21:35| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月31日

1月に読んだ本

ひーーーーー
もう1月が終わってしまいました

驚きながらも今月読んだ本を。

55歳からのハローライフ 村上龍
うずら大名 畠中恵
上野池之端 鱗や繁盛記 西條奈加
先生と僕 坂木司
僕と先生 坂木司
陸王 池井戸潤
FINE DAYS 本多孝好
ジウT 警視庁特殊班捜査係 誉田哲也
ジウU 警視庁特殊急襲部隊 誉田哲也
ジウV 新世界秩序 誉田哲也
九十歳、何がめでたい 佐藤愛子
幹事のアッコちゃん柚木麻子
国境事変 誉田哲也

12冊
お正月用に図書館で借りた本があったので頑張って読みました。
なんといっても『陸王』は面白かったな

『幹事のアッコちゃん』は『ランチのアッコちゃん』『3時のアッコちゃん』に続くアッコちゃんシリーズのたぶん完結編。
アッコちゃんシリーズなんだけど、実はアッコちゃんの弟子的立場で登場の三智子の成長物語であるのですね。

『ランチの』や『3時の』は実は全編にわたってアッコちゃんが出てくるわけではありません。
だから
物足りないなぁ〜〜
全部にアッコちゃんが出てくればいいのに。
と思って読んでいました。
この『幹事の』は全編にアッコちゃんが登場します。
そうなると、胃もたれ感が出てくるのはワガママ
とは言え、とても面白く、ラストもいい感じでした。
『ランチの』と『3時の』は以前テレビドラマになりました。
頭で描いていたイメージとドラマのキャストはかなり違っていたけれど、ドラマを見終わったら違和感がなくなっていました。

佐藤愛子先生は90歳を過ぎてもお元気で、相変わらず怒っていらっしゃいました。
「正論」を振りかざし、他人を攻撃する最近の風潮についてのご意見は、私の気持ちをそのまま代弁しているようでした。
愛犬との話はグッとくるものがあり、さすがとしかいいようがない
なにより、文字がものすごく大きいのが有難いのでありました。

『陸王』は別格として、それ以外の一番のおススメは『上野池之端 鱗や繁盛記』かな。

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あらすじは出版社の㏋から拝借
騙されて江戸に来たお末の奉公先「鱗や」は料理も接客も三流の料理店だった。少しでもお客を喜ばせたい。お末の願いが同じ志を持つ若旦那に通じ、名店と呼ばれた昔を取り戻すための奮闘が始まった。甦った名物料理と粋なもてなしが通人の噂になる頃、お末は若旦那のもう一つの顔に気づいていく……。美味絶佳の人情時代小説。

西條奈加の作品は好きでほとんど読んでいるのだけど、今作は主人公のお末の成長物語でもあり、ミステリーでもあり、なによりハッピーエンドでよかったです
せっかく読むのだからハッピーエンドがいいよねぇ〜〜〜
posted by 元女将 at 23:45| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月23日

ジウ

読み終わりました。
ジウT〜V

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へとへとになってしまった。

まずはあらすじ(中央公論新社公式HPより)

・ジウT 警視庁特殊犯捜査係
都内で人質籠城事件が発生、警視庁の捜査一課特殊犯捜査係〈SIT〉も出動するが、それは巨大な事件の序章に過ぎなかった! 警察小説に新たなる二人のヒロイン誕生!!

・ジウU 警視庁特殊急襲部隊
誘拐事件は解決したかに見えたが、依然として黒幕・ジウの正体は掴めない。捜査本部で事件を追う美咲。一方、特進をはたした基子の前には謎の男が! シリーズ第二弾

・ジウV 新世界秩序
〈新世界秩序〉を唱えるミヤジと象徴の如く佇むジウ。彼らの狙いは何なのか? ジウを追う美咲と東は、想像を絶する基子の姿を目撃し……!? シリーズ完結篇。


ドラマの1回目しか見なかったせいで、勝手に女子のバディものだと決めつけて読んでいたら(っていうか1巻のあらすじ読んでも絶対そう思う)、3巻はほぼバイオレンス
100人くらい死んだんじゃないだろうか。(約250人でした。ひぇ〜)
驚きの展開でした。

でも、こんな物語テレビドラマじゃ実現不可能なはず。
だいぶ話は変わっているんだろうなぁ。

これでお正月用に借りた本は全部読み終わっちゃった。
手持ちの積読がゼロに
心細い感じです。
借りに行きたい〜〜
posted by 元女将 at 22:31| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月17日

『陸王』

「小説すばる」連載中から評判が高く、早く読みたくてワクワクしていた池井戸潤の『陸王』
やっと図書館の順番が回ってきて借りることができました
絶対に面白いとわかっていて読む幸せ

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あらすじは出版社の㏋から
勝利を、信じろ。足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。このシューズは、私たちの魂そのものだ!埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。日々、資金操りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続のためにある新規事業を思い立つ。これまで培った足袋製造の技術を生かして、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発はできないだろうか?世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、資金難、素材探し、開発力不足―。従業員20名の地方零細企業が、伝統と情熱、そして仲間との強い結びつきで一世一代の大勝負に打って出る!

『下町ロケット』の図式をそのまま当てはめたような物語ですが、今回は陸上選手の物語も組み込まれ、二つの物語が紡ぎあいます。
最後はどうなるか想像ができ、その想像を裏切らないので本当に気分よく読み終わることができました。
楽しかったぁ〜〜〜

さすがというべきで、もうドラマ化が決まっているそうです。
ニューイヤー駅伝が重要な場面で登場する関係で、今年のお正月に撮影が始まったそうです。
ドラマは今年の秋スタートです。
キャストは主役しか発表されてませんが(その主役は私のイメージではない!)私の中ではすべての登場人物のキャスティグが終了しております!!
どうかなぁ?
何人か私のキャスティングと同じだと嬉しいなぁ〜〜

それはそうと
私が長年愛用しているボディスムーザーがあるのですが、
このたびこのことをココで書こうとその会社の㏋を見たわけです。
すると動画でボディスムーザーの使い方を説明していました。
あれれれれ
私の使い方はだいぶ間違えていたらしい
どうりで言うほど肌はすべすべにならんわけだ。
私は正しい使い方の1/20くらいの分量しか使ってなかったのでありました。
愛用していると言いながらなーーーーー

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このボディスムーザーは季節ごとに限定品が発売されます。
今回の「ゆず」はとってもいい香り
甘さのない上品な香りなのでマッサージしていても癒されます。
これでお肌がつるつるになればいうことなしじゃ
posted by 元女将 at 21:48| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月02日

2016年に読んだ本

まずは12月に読んだ本

家日和 奥田英朗
我が家の問題 奥田英朗
迷子の王様 君たちに明日はない5 垣根涼介
べっぴん あくじゃれ瓢六捕物帖3 諸田玲子
まぼろしのパン屋 松宮宏
ヒーロー! 白岩玄
冬虫夏草 梨木香歩
福家警部補の挨拶 大倉崇裕

8冊
4コマノートに感想を書くようになったら、本を読むのに時間がかかるようになりました。
以前みたいに読み流すってことができなくなり、1冊1冊丁寧に読んでいます。
そうしたら、前なら「面白くなかったなぁ」で終了、忘却!だったのが、自分との相性が悪かったのはどういうところだったんだろう?なんて考えてしまうように。
ま、悪いことじゃないからいいかな。
たくさん読めばいいってもんでもないしね。

「君たちに明日はない」シリーズは完結。
このシリーズは、リストラ専門会社『日本ヒューマンリアクト』の有能社員村上真介が主人公。用意周到かつ冷徹な面接手法で、リストラ候補者を希望退職に追い込んでいきます。
でも退職した人がその後自分の道を見つけていくという明るい展開です。
で!
最後はまさかの「自分が転職」でした

「冬虫夏草」は「家守奇譚」の続編。
いなくなった愛犬のゴローを探す旅に出る主人公の綿貫は旅の途中で不思議な体験をします。
イワナが経営している宿に泊まったり、その宿を若い河童が跡を継いだり。
でもこの本の世界に浸かっていると、そういうこともあるかもなぁという寛容な気持ちになれます。
冬季うつになりかけていたところを救ってくれた一冊

初めて聞いた単語に出会ったり(読み流している時は気に留まらなかったのかもしれない)
そういえばこの漢字、読めるけど書いたことはないな、と書き出してみたり。
ちなみにその単語は「かそけくも」漢字で書くと意味が分かります。「幽くも」
光音色などがかすかで今にも消えそうなさま、なんだそう。
漢字は「竃」
かまどなんて書く機会ないもんね。
ちゃんと書き順を教えてくれるサイトがあるんだね〜勉強になります!

「福原警部補の挨拶」は前にドラマを見ていたので、そのイメージに引っ張られてなかなか本の世界に入れませんでした。
ドラマで福原警部補を演じたのは「うちのヨメ」こと檀れいさん。
けど、原作の福原は小柄でおかっぱフチなしメガネで実年齢は30過ぎだけれど就活生と間違われるような人。
う〜〜〜〜〜ん、無理がある
読んでいくうちに、こりゃ安達祐実だわ、とイメージが固まり読みやすくなりました。

2016年は90冊読んだらしい。
去年より40冊以上も少ないよ。
とリストを見てみると、去年は夏の早朝読書で今井絵美子の「立場茶屋おりき」シリーズをジャカスカ読んでいたからということが判明。
今年はなぜか早朝読書が進まなかったのだった。

ずずずいっとリストを眺めても、なんだか「これは面白かった!!」と印象に残る作品があんまりないなあ。
長年読み続けていた「居眠り磐音」シリーズが完結したのは感慨深かった。
と新聞見たら、息子の空也が主人公になって新シリーズスタート!の広告が

大好きな高田郁の新シリーズが始まったのはとっても嬉しいです
彼女の作品は本当に面白いので、今後が楽しみ

今年もたくさんの楽しい作品と出会えますように
posted by 元女将 at 13:26| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月04日

『家日和』と『我が家の問題』

『我が家のヒミツ』が面白かったので、前作を読みました。
1作目の『家日和』と2作目の『我が家の問題』です。

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どちらも6編ずつ。
最後は「大塚家」のお話です。
私は最新刊から読んでしまったのでちょっと残念。一緒に成長を見守りたかったな〜

何気ないどこにでもありそうな家庭内の問題がテーマです。
突然会社が倒産してしまった夫、それを機に元の職場に復帰し生き生きと働く妻、夫は家事にめざめ喜びを見出すとともに、夫婦がお互いの立場がよく見えるようになるお話とか(そしてそれだけでお話が終わるのが気に入りました)
会社のソフトボール大会を見に行った時に自分の夫がダメ社員なのではないかと思った身重の妻が、夫がひとりで昼食を食べているのがかわいそうだとお弁当を作ることに。毎日のお弁当作りが楽しくなる妻と感想をレトリックを用いて表現する夫、そのお弁当が職場の評判になっていることも嬉しそうに話す夫。
これもここでお話は終わります。妻がこれを機にお弁当屋さんを開くわけでも、夫が出世するわけでもない。
読んでいて、うふふ、とする物語が多いの。
お弁当の話(「ハズバンド」というタイトル)は妻がお弁当を二つ作って、お昼になると自分も食べて味の染み具合なんかを確認するってところも好きだな。
「めぐみはおなかの子供に言い聞かせた。
君が大きくなったときに望むことは、冗談が通じること、諦められること、二つだけです。」
posted by 元女将 at 20:30| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月01日

11月に読んだ本

信じられない。
2016年もあと1ヵ月だなんて
おまけに、今日はポカポカでなんだか調子が狂います。

11月に読んだ本です。
我が家のヒミツ 奥田英朗
御松茸騒動 朝井まかて
家守奇譚 梨木香歩
こんちき あじゃくれ瓢六捕物帖2 諸田玲子
ブルーマーダー(姫川玲子第6弾) 誉田哲也
船に乗れT合奏と協奏 藤谷治
船に乗れU独奏 藤谷治
船に乗れV合奏協奏曲 藤谷治

「船に乗れ」に苦戦してしまいました。

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高校の音楽科に通う主人公・津島サトルと個性豊かな仲間たち。彼らが過ごす音楽漬けの日々に、青春時代のきらめきと切なさを色濃く映し出した、本格青春小説三部作。

その通りなんだけど、どうしてもサトルが好きになれず物語に入っていけませんでした。
サトルだけじゃなく、登場人物の誰にも感情移入できなかったんだなぁ…
感涙の最終楽章
ということで、3巻目の最後の30ページくらいを電車の中とかじゃなく(泣いてもいいように)家に帰って「ようし!」と読んだのだけど、これがまったく
ただ私の琴線には触れなかったということです。
とにかく時間がかかってしまいました。

時間がかかったと言えば、それどころではない私のヤラカシ。
友だちが、私が好きそうな本を自分の本棚からチョイスして貸してくれたのです。
どれも楽しく読んだのですが、その中でも1冊大事に読みたいなあと思った本がありました。
以前その作家さんの本を読み、心が浄化されていくような感じを覚えたのです。
だから日常生活の中で読みたくないなと思って1冊だけ取っておきました。
だってファンタジーの世界に浸っているのに、セールスの電話がかかってきたり、宅配便が届いたり、お昼ご飯なに〜?なんて言われたら台無し!
ま、そこまではいいのです。

大事に取っておいた時間が問題なのです。
友だちが貸してくれたのは母の個展の時でした。
それも前回じゃないのでした。
前々回か前々々回
つまり3年半前か5年半前
信じられないでしょ、人として

このたび無事に読み終わりまして、友だちにお返しいたしました。
優しい友は怒ってなかったけど、ホントに私ったらなぁ

その本は
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それはついこの間、ほんの百年前の物語。サルスベリの木に惚れられたり、飼い犬は河童と懇意になったり、庭のはずれにマリア様がお出ましになったり、散りぎわの桜が暇乞いに来たり。と、いった次第のこれは、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねている新米知識人の「私」と天地自然の「気」たちとの、のびやかな交歓の記録――。
出版社の㏋から拝借。

ほわっとどこにいるのかわからなくなるような感覚になりました。
もしかしたら少し前の日本は不思議なものと現実が入り混じっていたのかもしれない。
今よりずっと寛容だったのだと思います。
とても気持ちがよくなり続きが読みたいなぁと思って調べたら、私がこの本を借りている間に出版されていました。げろげろ。
図書館で借りたのでちゃんと締め切り守って返します
posted by 元女将 at 18:44| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月03日

『我が家のヒミツ』

今日は一日中冷たい雨が降り続いています。
外に出たくないから冷蔵庫のもので夕食も作っちゃおう。
靴を履かない一日

ストーブのそばでヌクヌクと本を読んで過ごしました。
贅沢な一日だったなぁ

奥田英朗著『我が家のヒミツ』
たぶん新聞広告で見たのかな、昨年の12月に予約していました。
約1年かかってやっと貸出。
面白かった〜〜〜〜
読んでいる最中、何度も「いいなぁ」って思うくらいほっこりと幸せな気分になれる6編です。

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奥田英朗というと伊良部先生シリーズのキテレツイメージが強くて、こういうジャンルの作品も書けるんだ!(何様目線?)とビックリしたけど、無知なのは私でして、今作は家族シリーズの第3弾でした。
全2作も早く読みたい!!

結婚して数年。どうやら自分たち夫婦には子どもが出来そうにないことに気づいてしまった妻の葛藤(「虫歯とピアニスト」)。
16歳の誕生日を機に、自分の実の父親に会いに行こうと決意する女子高生(「アンナの十二月」)。
53歳で同期のライバルとの長年の昇進レースに敗れ、これからの人生に戸惑う会社員(「正雄の秋」)。
ロハスやマラソンにはまった過去を持つ妻が、今度は市議会議員選挙に立候補すると言い出した(「妻と選挙」)ほか、「手紙に乗せて」「妊婦と隣人」の全六編を収録。


どうやら「妻と選挙」の主人公一家は第1弾から登場しているらしく、ずっと読んでいるファンにはその家族の変化も楽しいんでしょうね。私も第1弾から読んでたら楽しめたのに、残念。

どのお話もいいんだけれど、私は「虫歯とピアニスト」が一番好きかな。
主人公は歯科医院の受付の仕事をしていて、そこに昔から好きなピアニストが急患でやってきます。
主人公はそのピアニストのコンサートに行き「この会場で大西さんが親知らずを抜いた件を知っているのは自分だけだと思ったらなんだかうれしかった」って思うの。クスッ

「手紙に乗せて」の主人公は社会人2年目で母が53歳で急死。実家に戻って父親と妹と3人で暮らし始める。父の憔悴ぶりを心配し、会社の同僚たちの「死」とあまりに遠い言動に違和感を覚える日々。
その中で気持ちを寄せてくれるのは身近に死を経験した人たちだった。
同級生で近所に住んでいる小林君(父親を中学生の時に亡くしている)のセリフが心に残りました。
「おれが親父を亡くして最初に学んだのは世の中には温度差があるってことかな。遺族はいつまで経っても悲しいのに周りは3日もすると普通に生活をしていて、普通に笑ってる。だから遺族は次にその温度差にも苦しめられる。」

今までだったら「ふう、面白かった!」で終わるところが、4コマノートに感想を書くことで反芻するように面白さを味わえます。
少しずつ4コマノートが使えるようになってきたかな。まだまだだけどな。
posted by 元女将 at 17:18| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月01日

夫の好き嫌い

10月に読んだ本です。

D1 警視庁暗殺部 矢月秀作
音のない花火 砂田麻美
猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷 小路幸也
配達赤ずきん 成風堂書店事件メモ 大崎梢
晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編) 大崎梢
サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ 大崎梢
ようこそ授賞式の夕べに 成風堂書店事件メモ(邂逅編) 大崎梢
安楽に死にたい 松田道雄
インデックス 誉田哲也
菜の花食堂のささやかな事件簿 碧野圭
月魚 三浦しをん

11冊読みました。
成風堂シリーズの1作目『配達赤ずきん』が大崎梢さんのデビュー作だったのですね。
初々しいです。
邂逅編は『出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ』とのコラボでした。
これが一番面白かった。
作者の成長を感じることができるシリーズです(何様?)

『音のない花火』は映画『エンディングノート』の監督砂田麻美さんの小説です。
同じ舞台設定で、映画がノンフィクションなら小説はフィクション
でもフィクションの形をとりながら映画では言えなかった本音を言ってるのかな、という感じもしました。
私は「語らない」映画の方が好きかな。

『猫と妻と暮らす』はある日、家に帰ると、妻の優美子が猫になっていたというところから始まる不思議な物語です。妻が猫になっているのに(猫はにゃーんとしか鳴かない普通の猫なのに主人公には妻だとわかる)主人公は特に驚きもせず、さて今日の夜ご飯はどうしよう、とか言うんだよ。
夢の中にいるようなお話でした。

『安楽に死にたい』は著者が90歳の時の本です。
印象的な言葉がたくさんありました。
「年寄りに読ませたい」と活字がとても大きくしてありました ありがたい。

『インデックス』は姫川玲子シリーズ
今作で警視庁捜査一課に返り咲きます。
映像化されてから、小説の姫川が竹内結子に寄っています。
それだけ適役だったってことかな。

『月魚』の主人公は古書店の若き店主。
古本をめぐるミステリーなのかなと思って読み始めたら、まさかのプラトニックBL物語でした。
むむむ

今日、友だちの息子のお菓子屋さんでケーキを買ったのです。
何がいいかなと悩み、そういえば、夫がよく選ぶタルトにしようと「洋梨のタルト」と自分用にベイクドチーズケーキを購入。
で、食後のデザートに出したら「僕はタルトが大嫌いなんだ!」と衝撃の告白

まさかまさかの告白でした。
タルトは私が好きだろうと思って選んでいたらしい。
(ちなみに私もタルトは特に好物ではない)

なんだか『賢者の贈り物』を思い出しちゃったよ。
賢者じゃないけどな。
結婚して30年以上たってもこれだよ
posted by 元女将 at 22:51| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月01日

9月に読んだ本

飛行機に乗る機会が多かったので読書も進みました。
珍しく男性作家が多かった9月。

ヤッさん 原宏一
神楽坂のマリエ ヤッさん2 原宏一
マインド 今野敏
カミカゼ 警視庁公安0課 矢月秀作
「また、必ず会おう」と誰もが言った。 喜多川泰
わたしとトムおじさん 小路幸也
プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた 長谷川晶一
このパ・リーグ球団の「野球以外」がすごい! 長谷川晶一
わたし、型屋の社長になります 上野歩
削り屋 上野歩
がん治療に苦痛と絶望はいらない(再読)前田華郎
顔を見れば病気がわかる O‐リング応用健康法 大村恵昭
あくじゃれ 瓢六捕物帖 諸田玲子

『ヤッさん』は伊原剛志主演で最近ドラマ化されました。
1回目だけ見たけど、設定がちょっと変わっていたので見るのを止めました。
伊原剛志は結構イメージ通り!

『また、必ず会おう」と誰もが言った。』は、まるで道徳の教科書
ひねくれ者の私には無理でした
映画化されたらしいです(ストーリーはかなり変更されているらしい)

『あくじゃれ』は江戸時代ブームの時にシリーズで買ったんだけど、なんとなく読みそびれてました。
今回飛行機に乗るのに、文庫だし、ちょうどいいや、と持って行きました。

あらすじは
絶世の色男、粋で頭も切れる目利きの瓢六が、つまらぬことで小伝馬町の牢屋敷に放り込まれた。ところが丁度同じ頃起きた難事件解決に瓢六の知恵を借りるため、与力・菅野一之助は日限を切っての解き放ちを決める。不承不承お目付役を務める堅物の定廻り同心・篠崎弥左衛門との二人組による痛快捕物帖。
諸田玲子さんって初めましての作家さんだったけれど、とても読みやすいし楽しい。

今月は初めましての作家さんが多かったな。
上野歩さんも。
図書館で呼ばれた気がして借りた『わたし、型屋の社長になります』『削り屋』
2冊ともお仕事モノでした。このジャンルが得意なのかな?
すぐにドラマになりそうです。

野球関連の本は、ファイターズの優勝と相まってどちらもとても楽しく読みました
posted by 元女将 at 17:01| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする