2018年11月02日

『アキラとあきら』

旅行のお供の本を選んでいるうちに2冊も読んでしまいました。
忙しいのにアホや!
そのうちの1冊が『アキラとあきら』
池井戸潤作品です。

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池井戸潤なので、安心して読めます。
ってか、読み始めたら止まらなくなりました。

あらすじは出版社のHPより拝借

零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。
生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。
やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。
逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった――。


どんな試練が降り掛かっても最後はうまくいくという池井戸潤作品の法則を信じて読みます。
そしてもちろんその通りでした。
だから、読後感最高!!
小説はこうじゃなくちゃね!

ドラマにもなっているそうです。
庶民のあきらは斎藤工くん、御曹司のあきらは向井理くん。
なるほどです。

ドラマのサイトを見ると設定が変わっているところがあちこちに。
小説を読むだけで映像が浮かぶ感じだったので、あえてドラマは見なくてもいいかな。
具体的な俳優さんを思い浮かべて読んだわけじゃないですが、とても映像的な小説だと思いました。

というわけで旅行用の本は未だ決まらずだ。
posted by 元女将 at 22:34| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月01日

10月に読んだ本

ぐぐっと冷え込んでまいりました。
10月に読んだのは6冊。

贖い 五十嵐貴久
舞う百日紅 上絵師律の似面絵帖 知野みさき
大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 山本巧次
観覧車 柴田よしき
回転木馬 柴田よしき
経済特区自由村 黒野伸一

『贖い』に結構時間がかかったな。

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あらすじは
7月1日東京・杉並。小学校の校門に男児の切断された頭部が置かれていた。
2日埼玉・和光。林で、中学生の少女の刺殺死体が発見された。
3日愛知・名古屋。ス−パーで幼児が行方不明になる。
これらの事件を追う捜査員の姿を丹念に描き、事件の背景、
犯人の動機を重層的に炙り出す五十嵐ミステリーの新たな金字塔。

3つの事件がつながっていく過程にはドキドキします。
けどなんといっても暗い…

『舞う百日紅』は『落ちぬ椿 上絵師 律の似面絵帖』の続編。
いろんなことが解決します。
続編が2作あるそうなので「読みたい本リスト」に入れておきました。
お律ちゃんには幸せになってもらいたいわ。

『観覧車』『回転木馬』は探偵である夫が失踪したために跡を継いで探偵事務所をやっている下澤唯が主人公。
10年に渡る物語です。
これまたいろいろツライです。
これで柴田よしきは一段落かな。

『八丁堀のおゆう』は「このミステリーがすごい!」の大賞をとっているそうですが、わたしにはちょっと合わなかったかな。
『経済特区自由村』は『限界集落株式会社』みたいな物語だと思って読んだら違いました。
本の帯に「お金を使わずに生きるのがぼくたちの活動だ。『限界集落株式会社』の著者が心のエコを問う」って書いてあったからなあ。

他には溜まっていた『ゴールデンカムイ』を一気に4冊読みました。
漫画も力作だと読むのにも力が入ります。
posted by 元女将 at 20:52| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月01日

9月に読んだ本

台風あり、地震あり、余震あり、またもや台風あり、と自然の恐ろしさが身に沁みた9月でした。
そんな中読んだ本は8冊。
柴田よしきも一段落。
『Don't stop the dance』は停電中に読んだ思い出深い一冊となりました。

a song for you 柴田よしき
Don't stop the dance 柴田よしき
食堂のおばちゃん 山口恵以子
終電の神様 阿川大樹
想い出あずかります 吉野万理子
ジョッキー 松樹剛史
花だより みをつくし料理帖特別巻 高田郁
風にもまけず粗茶一服 松村栄子

『食堂のおばちゃん』は松本清張賞受賞作です。

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嫁姑が切り盛りする食堂のお話。
ご近所さんや訳ありな客で毎日賑わっています。

本人が本当に食堂のおばちゃんだったと話題になりました。
新聞社の社食で働いていたそうです。
お酒好きでも有名らしく、賞金500万円の使いみちを聞かれた時に「世界中の高い酒を飲んでみたい」と答えたのも印象的でした。

シリーズ化していて、現在第5弾が連載中。
巻末にレシピが載っているのも楽しいので、ボチボチと読んでいけたらいいかなと思います。

『終電の神様』は第9回「エキナカ書店大賞」受賞作。

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「エキナカ書店大賞」とは、JR東日本の駅構内に立地する書店「BOOK EXPRESS」の書店員が、自ら読んで「面白い!」「お客様に薦めたい!」と思った本を選出する賞なんだそうです。

いろいろな事情で電車に乗っている登場人物。
それぞれがいいエピソードなのだけど、エピソードとエピソードになにかのつながりがあればもっと面白かったのにな、と思いました。
一つの話の脇役が他の話の主人公だったり、やっぱり脇役だったりってね。
「閉じない鋏」というお話が好きです。

『想い出あずかります』は「これぞファンタジー!!」って作品でした。

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柴田よしきバイオレンスワールドにどっぷり浸かったあとのリハビリに最適。
心のトリートメント効果あります。
『終電の神様』と『想い出あずかります』は函館日帰りの旅で読みました。
プロペラ機の中で読むのにちょうどよい内容と量でした。

『ジョッキー』は小説すばる新人賞受賞作品。
競馬のシーンは読み応えありました。

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『風にもまけず粗茶一服』は『雨にもまけず粗茶一服』の続編。

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主人公遊馬(次期茶道家元)はホントポンコツくんなんだけど、その場その場でやるべきことをマスターしていくんだよね〜〜
そんなうまくいくかいな?と思うけど、ま、お話だからね。
それにその遊馬くんは憎めないヤツなのです。
周りが助けたくなるのがわかる!
とてもおもしろかったです〜〜〜
続編も出ているので読みたいリストに追加しました。
posted by 元女将 at 21:51| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月20日

『みをつくし料理帖』再び!

大好きな小説『みをつくし料理帖』
大団円でのフィナーレ、登場人物を知り合いのように思っていたわたしは幸せいっぱいなきもちになりました。

なんと、このたび、まさかの続編が出版されました。

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高田郁さん作家生活10周年記念だそうです。
最終巻が出てから4年、物語の世界も4年後です。

懐かしい登場人物のその後
本編では描かれなかった「あさひ太夫と又次の物語」
ちょっと心配だった「数馬と妻のお話」
危機を迎える「澪と源斉夫婦」

地震後はラノベ風のものばかり選んでいたのでちょっと物足りなく思っていたところ、じんわりと心に染みました。
特に数馬夫婦のお話は何度も読み返したくなります。
わたしの中の数馬は、NHK版の森山未來ではなく、フジテレビ版の松岡昌宏なんだなぁ〜

また1巻から読んでみたい気持ちになったけど、他に読む本がゴマンとあるので老後の楽しみにしておきます。
ん?
わたしの老後っていつから?
ってか、老後って何?
老いの後?
改めて考えると変な言葉だね。
posted by 元女将 at 17:49| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月01日

8月に読んだ本

『おっさんずラブ』の沼にはまり込んでいるうちに9月になりました。
今年もあと4ヶ月です!!

そんな沼の中で8冊読みましたが、なんと全部柴田よしき!!
1ヶ月同じ作家の作品しか読まなかったことってたぶん人生お初です。

月神の浅き夢 柴田よしき
聖なる黒夜(上) 柴田よしき
聖なる黒夜(下) 柴田よしき
所轄刑事麻生龍太郎 柴田よしき
私立探偵麻生龍太郎 柴田よしき
FOR DEAR LIFE 柴田よしき
For your pleasure 柴田よしき
She said,he said 柴田よしき

『月神の浅き夢』は先月から読んでいる「RIKOシリーズ」
『聖なる黒夜』から『私立探偵麻生龍太郎』までの4冊が「麻生龍太郎シリーズ」
『FOR DEAR LIFE』からの3冊が「花咲慎一郎シリーズ」で、この花咲シリーズはあと2冊未読のがあります。

「RIKOシリーズ」はかなりのバイオレンスでわたしにはちょっとキツイ。
そりゃあんまりだよなぁ〜〜〜ってシーンが多く、
「麻生龍太郎シリーズ」は途中からBLかよ〜〜〜って思い、
柴田よしき作品はわたしの好みじゃないのかなぁと思ったけど
「花咲慎一郎シリーズ」はとても面白いのでした。
これは楽しいハードボイルド(ハードボイルドは元々好みです)で、ワクワクしながら読んでいます。
ただ!
ただね、この楽しさは「RIKO」と「麻生龍太郎」の7冊を経たからこそ得られたものとも言えるのです。
登場人物が何人かかぶっているので、物語にふくらみが出ます。
もちろん「花咲慎一郎シリーズ」だけ読んでもちゃんと楽しめるようにはなっているのだけど、奥行きがねぇ〜〜〜(苦労したかいがあったよ)

ドラマにもなっているのですね。知らなかった!
主演がぐっさんこと山口智充
ひゃ〜〜〜〜
全然イメージと違います!
だって34歳だよ!ハードボイルドだよ!!
でも、
面白いなと思った小説はちゃんとドラマ化されているんだねぇ〜〜〜

ドラマと言えば、今日の夕方テレビのチャンネルをあちこちにしていたら『昨夜のカレー、明日のパン』一挙放送の2話目に遭遇。
もう大大大好きなドラマなのでそのまま最終回まで見ちゃいました。
っていうか見入っちゃいました。
HDDに全話入っているというのに!

何度見てもいいドラマです
岩井さんいい人〜〜〜〜
そしていつも 第5話で少女が八木重吉の詩を諳んずるところでジーーンとします。
まあ全編ジーーーーーンとしっぱなしなんですけどね。
posted by 元女将 at 22:46| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月01日

7月に読んだ本

昨日はあんなちょっとの外歩きで熱中症になりかかり(なったのかも)自分のヤワな身体に愕然としました。
今日はもうすっかりと回復しました。
それにしても悲しい

7月はそれなりに読めました。
暑いほうが読書が進むのかな?

キミは知らない 大崎梢
中野のお父さん 北村薫
ふじこさん 大島真寿美
なでし子物語 伊吹有喜
最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵 椹野道流
最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華 椹野道流
アウトバーン 組織犯罪対策課八神瑛子 深町秋生
アウトクラッシュ 組織犯罪対策課八神瑛子U 深町秋生
アウトサイダー 組織犯罪対策課八神瑛子V 深町秋生
ヘビメタ中年 荒木源
大きな音が聞こえるか 坂木司
RIKO 女神の永遠 柴田よしき
聖母の深き淵 柴田よしき

椹野道流さんがはじめましてでした。
とても楽しく読みました。
ふしのみちる、さん、と読みます。
非常勤の監察医をされていたという珍しい経歴の作家さんですが、作品はほっこり系でした。
このシリーズはすでに10作も刊行されているらしい!
図書館で出合ったら、続きを借りたいと思います。

今月の13冊で一番のおすすめは「なでし子物語」かな。

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あらすじは出版社(ポプラ社)のサイトより
ずっと透明になってしまいたかった。でも本当は「ここにいるよ」って言いたかった――言葉にならない祈りを掬い取る、温かく、強く、やさしい物語。

おお。
出版社発信のあらすじはこれだけなんだね。
主人公は親と離れ、おじいさんと暮らすことになる耀子。
アルプスの少女ハイジみたいだなと思ったわ。
耀子のおじいさんは山の世話を仕事としています。
山の所有者は常夏荘で暮らす女主人照子(ロッテンマイヤーさん的な性格です)、その孫で体の弱い立海(クララだな)、秘書や使用人の人々との出会いがあり、耀子が大人になっていきます。

たくさんの理不尽があります。
でも、立海が常夏荘から半ば無理やり連れ出され乗せられた汽車の中で食べたソーセージの肉汁がほとばしるところは希望です。
登場人物全員の幸せを願う物語でした。
どうやら続編が2作あるらしい!!読まなくてはっ!!

もう一冊おすすめするならば

『大きな音が聞こえるか』

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あらすじは出版社のサイトより拝借
平坦な毎日を持て余していた高1の泳は、終わらない波・ポロロッカの存在を知ってアマゾン行きを決める。たくさんの人や出来事に出会いぶつかりながら、泳は少しずつ成長していき……。読めば胸が熱くなる青春小説!

うん、そうね!その通りね!さすが出版社ね、というあらすじです。
でもそれじゃあ言い足りない!(渡部か?〉

読んでいくうちに泳くんと一体にになり、まさに井の中の蛙だった自分を恥じ、スカしてることがカッコいいとされている現実に文句のひとつも言いたくなります、
かっこ悪くてなによ?とも言いたくなります。

ワタシ的には、字を読めないアントーニオとのやりとり、叔父さんの剛くんの教えの部分は特にぐっと来ましたよ。

さすが坂木司です!!

次点で『ヘビメタ中年』を。

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楽しかった『オケ老人』の姉妹作です。
やっぱりあらすじは出版社のサイトから拝借。
 梅が岡高校時代にヘヴィメタルバンド・ブラッククローを組んでいたメンバー四人は、三十余年の時を経てバンドを再結成する。当時と比べて、みな外見に変化はあるものの、ヘビメタを愛する気持ちにまったく変わりはないのだ。今は市民病院の医者であるボーカルの江並は、ある日、手術予定の患者・山口から手術を拒まれる。聞けば、ライブハウスで完全ヘビメタ仕様で絶叫する彼のライブ映像を目にしたようだ。代わりに近隣の病院で手術を受けるという山口だったが、その担当医を調べていくうちに、江並はあることに気づく。話は思わぬところまで波及していく――。

荒木源らしいハッピーハッピーエンドでした。
物語はこうでなくっちゃね、って感じです。 
posted by 元女将 at 22:44| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月16日

八神瑛子

今日はおとなしく、先日図書館で借りた本を読んでいたわけですよ。
はじめましての深町秋生さんの作品です。
映画『渇き』の原作者なんだね。観てないですけど…

図書館で、警察モノを読みたいなーと思って探していたところ、ビビビときて借りました。

『アウトバーン』『アウトクラッシュ』
警視庁上野署組織犯罪対策課(暴対)の女性刑事八神瑛子が主人公です。
彼女はやくざとも手を組み、上層部にも逆らい、陰で金貸しもしてます。アウトローな感じです。

ハードな内容ですがスイスイと読めます。
スイスイと2冊読めまして、読み終わりましたらなんと!
続きがあります。
どうやら3冊でひとつの物語のようでした。
でも図書館には2冊しかなかったわ。
続きが非常に気になります!
調べてみると歩いていける距離の図書館に在庫がありますってよ!

行くか!

図書館は5時までです。
家を出発したのは4時過ぎ。
今日は迷子になるわけにはいかない。
スマホのマップを見て慎重に歩きます。

無事到着。
そしてちゃんと在庫はありました
無事貸出!

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家に未読の本が50冊もあるっていうのに、図書館に行ったら他にも借りちゃうっていう…

この物語は本当に3冊で終わるのでしょうか?
ちゃんとすっきり終わるのでしょうか?
バッドエンドだったらどーしよーーーー

どうやらドラマ化もされているらしいです。
主人公は米倉涼子さま。
なるほどです。
でも原作は米倉涼子さまの可愛らしさは皆無だよ。
可愛らしさ封印してハードボイルドにきめていただきたいけど、ドラマはどんなふうになっているのかな?
機会があったら見てみましょう。

ま、今日は八神瑛子のおかげで、期せずして、おば散歩できたということで!!
おば散歩には最適な気候でした
posted by 元女将 at 22:27| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月01日

6月に読んだ本

すごい湿気!
まるでミストサウナです
読んでいる本もシナシナ〜〜〜

「おっさんずラブ」の沼にハマりながらも14冊読みました

名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ3 吉永南央
糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ4 吉永南央
女子的生活 坂木司
I love letter あさのあつこ
展覧会いまだ準備中 山本幸久
アウトドア般若心経 みうらじゅん
ぼくたちは大人になる 佐川光晴
おかえりMr.バットマン 佐川光晴
怪物 福田和代
雨にもまけず粗茶一服(上) 松村栄子
雨にもまけず粗茶一服(下) 松村栄子
警視庁鑑識課 アブラムスの夜 北村優
ヘルたん ヘルパー探偵とマドンナの帰還 愛川晶
うちのお寺は浄土真宗

14冊と言っても、みうらじゅんのは写真集みたいなのだし、「うちのお寺は浄土真宗」も読んだ、ってうちには入らないかな。

福田和代さんと北村優さんははじめましての作家さんでした。
福田さんはスッキリ度ゼロ!潔いくらいスッキリしないです。
わたしは単純明快「解決!」「やった〜」ってのが好きなので、今日の天気のような気持ちになりました。

『I love letter』は文通会社が舞台です。
ILLは会員制の文通会社です。定額の会費と手紙1通毎の料金を払うシステム。
作家っていうのは面白いことを考えるなぁ〜〜
それともどこかにあるのかな。あっても不思議じゃないよな、と思わせるもんなぁ。

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主人公は特に理由もないまま不登校・引きこもりになった岳彦17歳
母の妹でかなりの変わり者むぅちゃんに誘われて、むぅちゃんが立ち上げた文通会社のスタッフになります。

小学生から殺人予告のような手紙が届いたり、往年の大女優から恋文探しを頼まれたり、色々な手紙が届き、それに悩みながら返事を書くうちに岳彦の心も変化していきます。
岳彦の成長物語と少しの謎解きって感じかな。

すすっと気持ちよく読めます。
NHKでドラマ化しそう。
手紙の代書業の『ツバキ文具店』と似た香りがするけど、こっちのほうが現実味があるな。
誰かに手紙を書きたくなります。

『展覧会いまだ準備中』の主人公は美術館の学芸員。
作家はなんでも主人公にしちゃうな。
すごいな。

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主人公の弾吉くんは190センチ以上の身長を持つ元応援団。
絶対にNOと言わない(応援団の掟)
そしていつも一生懸命なのが気持ちいいです。

他の作品から凹組の醐宮と黒川、一匹羊のキヘイ織物から中田部長、森園がゲスト出演。
これが山本作品の楽しみでもあります。
posted by 元女将 at 17:00| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月09日

『女子的生活』

今年の1月期のドラマでとても楽しく見ていた作品でした。
ようやく図書館で原作の順番がきて読みました。

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あらすじは新潮社の㏋より

ガールズライフを楽しむため、東京に出てきたみきは、アパレルで働きながらお洒落生活を満喫中。
マウンティング、セクハラ、モラハラ、毒親……おバカさんもたまにはいるけど、傷ついてなんかいられない。
そっちがその気なら、応戦させてもらいます! 
大人気『和菓子のアン』シリーズの著者が贈る、最強デトックス小説。



紹介文にはないけど、主人公のみきは実は男の子。
ココロは女の子。ファッションも女の子。
でも好きなのも女の子。

驚いたのはもうほんとうにドラマが原作に忠実だったってことです。
NHKではムリなきわどいところはカットされているけど、そこは別になくてもいいのでした。

本を読んでいるのに、頭の中ではドラマが再生されている。
志尊淳くんの「みき」が生き生きと動いている。
もしかしたら、ドラマを見る前に原作を読んでも、ピンとこなかったかもしれないです。

原作では、最後までずっと中身が中二の後藤だったけど、ドラマでは後藤役の町田啓太の見せ場も作られていました。
でもそれも仕方ないよね、劇団EXILEだもんね。って思える程度の変更。

地元の友だちミニーさんの話はドラマを見た時、どうしてミニーさんはみきに突っかかるのか、どうして女装したら大人しくなったのか、どうしてSMSで女装の写真をアップしてわざわざ「気持ち悪い」とか言われているのかわからなかったのだけど、ここは原作を読んで腑に落ちました。
たったの4回放送だったから仕方がないです。
っていうか、たったの4回だったのに原作をすべて網羅してるのはすごいです!!

ミニーさんも、地方のデザイナーの母娘も、みきのお父さん(これが大好きな本田博太郎!)も、お金持ちの料理上手のマナミちゃんも婚約者も役とピッタリあってた!!
なんといっても志尊淳くん!!みきだった!!

これほど原作とドラマの違和感がない作品は珍しいと思います。
いつもは粗さがしばかりしちゃうわたしなのにね。

純粋に坂木司の小説としたら、他の作品よりちょっと物足りないかもしれないけど、ドラマとセットでとても面白い作品になったのですばらしいのであります

ドラマはHDDに保存してあるのでもう一回見ようっと。
posted by 元女将 at 20:15| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月01日

当たり前、なんてないのさ

三越に「えとや」さんの梅ひじきを買いに行ったところ、いつもの売り場にないっ!!
1周しても2周しても見つからないっ!!

係の方にお尋ねすると「一年に1度か2度の不定期入荷になります。次回の入荷は未定」だってさーーー
すっかり、三越にはいつもあると思い込んでいました。
驚愕だよ
どうしてくれるよ!!

慌てず焦らずえとやさんのHPを見てみると、6日から1週間大丸デパートで売られるようです。
まじかーーーーー
買いだめして冷凍保存しとこ!

まったくもって「当たり前にそこにある」なんて思っちゃいけないのだ。
「当たり前」なんて存在しないのさ。

そんなビックリから6月がスタート。

んで、5月に読んだ本です。

落ちぬ椿 上絵師律の似面絵帖 知野みさき
シャーロックホームズ対伊藤博文 松岡圭祐
明日町こんぺいとう商店街2 アンソロジー
極貧!セブンティーン 黒野伸一
風待ちの人 伊吹有喜
一匹羊 山本幸久
猫背の虎 大江戸動乱始末 真保裕一

なかなか読書進まずの7冊
知野みさきさんは初めましてです、
続編が2作品刊行されているそうなので「読みたい本リスト」に追加!!

「シャーロックホームズ対伊藤博文」に時間がかかってしまいました。
「明日町こんぺいとう商店街」はパート2なのだけど、書いている人がパート1と一人も被ってないのがスゴイ!
そして、それでも物語が少しずつダブっているのが楽しい。
今回は6軒のお店の話だったのだけど、読んだことがあるのは2人だけでした。
ラストを飾ったのは大好きな「真夜中のパン屋さん」の大沼紀子さん。
相変わらずの優しさに癒されます。
あさのますみさん、加藤千恵さんは他の作品も読んでみたいと思います。

「猫背の虎」は真保裕一にしてはめずらしい時代物でしたが、さすがの読みやすさと読み応え。

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主人公虎之介は180センチ超えの長身。
父亡き後、同心になった虎之介だが、まだまだ新米で家では母真木と二人の姉に頭が上がらずすっかり猫背。
そんな時、江戸で大地震が起きる。
人手が足りなくなり、新米同心の虎之介が臨時の町廻りを言いつかり、頼りないながらも一生懸命町の人の役に立とうと頑張っちゃいます。
父は「大龍」と呼ばれた名同心だったのだけど、実は陰で謎を解いていたのは真木だったよう。
安楽椅子探偵って感じの母上は虎之介のおしりを叩きつつ、時間解決のヒントをくれます。

続編希望!
posted by 元女将 at 23:55| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月03日

4月に読んだ本

あっという間に5月も3日です。
今日は憲法記念日です。
日本人は全員日本国憲法を読むべきです。
読まないと反対も賛成も言えない。
中学生に先入観や先生の考えを与えずに、ただ読ませてほしい。
声優さんや俳優さんが読んでいるものを流して、条文を目で追うだけでもいいから。

というわたしも資格試験の勉強しなかったら前文から最後まで読むなんてしなかったと思うから、エラそうなことは言えないけど。
憲法は権力から私たち国民の人権を守ってくれていることは絶対に知っていた方がいい。
憲法を守らなくてはいけないと規定されているのは「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員」
初めてそれを知った時はびっくりした。そしてここは変えてはいけないと思う。

と、憲法記念日らしいことを書いてみましたよ

4月に読んだのは6冊。旅行もしたのに少な!
ミッチーにうつつをぬかしていたからです。

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ三 夢枕獏
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四 夢枕獏
明日町こんぺいとう商店街 アンソロジー
螻蛄 シリーズ疫病神 黒川博行
はなうた日和 山本幸久
八月十五日に吹く風 松岡圭祐

「明日町こんぺいとう商店街」はアンソロジーです。
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書いているのは、大島真寿美、大山淳子、彩瀬まる、千早茜、松村栄子、吉川トリコ、中島京子の7人。
明日町こんぺいとう商店街にある7軒のお店が舞台になっていて、ゆるやかにそれぞれの話が繋がっています。
はじめましての作家さんも多く、このアンソロジーの続編も出ていることも知り、ついうっかり買ってしまったよ。
本箱の未読本がだいぶ減ったと思ったら…

「八月十五日に吹く風」は義弟から譲ってもらった中の一冊。
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あらすじは出版社のサイトより拝借
多忙の外務省担当官に上司から渡された太平洋戦争時のアメリカの公文書。
そこには、命を軽視し玉砕に向かうという野蛮な日本人観を変え、戦後の占領政策を変える鍵となった報告の存在が示されていた。
1943年、北の最果て・キスカ島に残された軍人五千人の救出劇を知力・軍力を結集して決行した日本軍将兵と、日本人の英知を身で知った米軍諜報員。
不可能と思われた大規模撤退作戦を圧倒的筆致で描く感動の物語。


戦争の話は怖くて避けていたところがあるので、自分からは手を出さなかった1冊でした。
でも読んで本当によかった1冊。
思わず夫に薦めたくらいよかったです。

でも、わたしの中の松岡圭祐は千里眼少女とかが登場する物語ばっかりだったので、途中まではいつ千里眼少女が登場するのかと思いつつ読んでしまったよ!
もちろんそんな少女は登場しません。
戦争という場でもこういう人がいたということに、その人が力を発揮できる状況にできたということに、深く感動しました。
posted by 元女将 at 21:00| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月18日

『螻蛄(けら)』

黒川博行「疫病神シリーズ」の4作目。

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1作目から読めばよかった。
それでも、なんとなくキャラクターのイメージはつかめました。
このシリーズはドラマ化も映画化もされているのですね。
映画の方は我が家のHDDに入っています。そのうち見る!
武闘派のヤクザ桑原と建設コンサルタントの二宮の変則バディものです。
二宮は巻き込まれ型。ずっーーーと文句ばっかり言ってます。
二宮はどうやら毎度桑原のせいで酷い目にあっているようです。

映画では、桑原が佐々木蔵之介、二宮は関ジャニ∞の横山くん、
テレビは北村一輝と濱田岳。
人気だったらしくパート2も作られたらしい。
北村一輝好きなのにノーマークだった!

関西弁で進むので、なかなか馴染めません。
でも、読み終わるとまた二人に会いたくなります。
クセになるっちゅーやつです。

今回は巨大宗教法人のお宝の絵巻物を巡ってのシノギです。
悪い坊さんがいっぱい出てきます。
でも、小説より現実の方がタチが悪いかもね。
坊さんだけでなく、政治家や官僚もね!
posted by 元女将 at 20:47| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月04日

『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』

ひぃ〜〜〜〜!!
全4巻読み終わりました。
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なんだか、無事に唐の国より戻って参りました!!て感じっす。

あらすじを載せたいのだけど、ひとことでは言えない。

主人公は空海。
遣唐使として入唐してからたった1年のお話です。
その間に超ものすごい出来事に巻き込まれ、唐の皇帝も2人死んじゃうし、その根底にあるのが50年以上に死んじゃった楊貴妃だったりして、ホント大変でしたね、空海、というお話です。
わからないですね、こんな説明。
申し訳ないです。

中国史に詳しければもっともっと面白く読めなのかもしれません。
でも、中国史に疎いわたしでも面白く読めました。
さっすが夢枕獏先生です!

映画のサイトを見ました。
うん。
全く違うお話なんですね。
WOWOWで放送されたら見ると思います。
絢爛豪華なセットが見どころだそうです。
確かに読みながらも庶民のわたしには想像できない世界でしたもんね。

小説は、ストーリー全体も面白かったのですが、空海と速勢(空海の相棒役)が「空」について深く語り合っているところが印象深かったです。
その前に「般若心経」についての空海の見方が示され、わたしはとても興味を持ちました。
と、いうのも、実家は曹洞宗でありまして、毎月お坊さんが般若心経を唱えてくださいます。
すすすと聞き流していたお経にそんな深い意味があったとはね(そりゃあるだろうね)

そうなのか〜〜〜〜とうなりましたですよ。
けど、そもそも「空」とはなんじゃ?
と思っていると、物語の中で、空海と速勢が問答を始めます。
わたしは速勢になった気持ちでその場にいます(妄想)
結局わからなかったけど、そんなやり取りが面白かったのであります。

この小説を書き上げるのに足掛け18年かかったそうです。
掲載誌も4回変わったそうです。
お疲れ様でした!!
この数日、わたしは唐の世界で生きていた気がします。
めっちゃ平成の日本で、家事に追われつつですけどっ!!
posted by 元女将 at 23:48| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月01日

3月に読んだ本

いやぁ〜〜寒い一日でした〜〜〜
今日から4月、新年度ですってよ。
頑張りましょう、わたし。

というわけで、3月に読んだ本は

晴れの日には 藍千堂菓子噺2 田牧大和
風信子の家 神代教授の日常と謎(再読) 篠田真由美
青森ドロップキッカーズ 森沢明夫
踊れぬ天使 佳代のキッチン3 原宏一
黄昏に佇む君は(再読) 篠田真由美
桜の園 神代教授の日常と謎(再読) 篠田真由美
ギフト 日明恩
イーヨくんの結婚生活 大山淳子
神々の遺品 今野敏
海に消えた神々 今野敏
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一 夢枕獏
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二 夢枕獏
12冊

再読も多いですが、まったく記憶がないのです。
すべてとても新鮮に読みました
記憶がなくなるのもお得なコトがあるんだぜ(悲しい)

『沙門空海』については4巻全部読んでからのことですね。
3巻目に突入しましたよ!

3月はいろいろなタイプの本を読みました。
『神々の遺品』『海に消えた神々』は義弟からもらった本です。
自分じゃ買わないジャンルなだけに、とても面白く読みました。
特に『海に消えた神々』は舞台が沖縄だったこともあり、一気に読めました。
沖縄にはどんな不思議なことがあってもそうかもね、と思える土壌があるのです。
主人公の石神はハードボイルドタッチでいい感じ。
わたし、頑張ってハードボイルドしてる主人公に大変好感を持っておりますの。
っていうか、この日本でハードボイルドを気取っている主人公って「努力」だよね。

『ギフト』もいいお話でした。
日明恩さんの作品は大好きです。
エンディングが絶対に不孝じゃないって本当に大事です。
安心して読めます。

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本の紹介は出版社のサイトから
退職した元刑事の新しい相棒は、“死者”が見えてしまう少年! 孤独であることを自らに科してきた二人が、死者たちの謎を解き明かす。『それでも、警官は微笑う』『鎮火報』『ロード&ゴー』の著者が贈る、ハートウォーミング・ミステリー。

読んだ本をどんどん忘れるのはどうなんだろうと思うけど、新鮮に読めるならいいかな。
こうして加齢による記憶障害を受け入れていこう…
posted by 元女将 at 21:20| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月22日

『イーヨくんの結婚生活』

大好きな『猫弁』シリーズの作者の作品です。
もう大山淳子さんの作品には優しい人しか出てこない!!
ちょっと弱っている時に飲む卵とじのお味噌汁のようです(わたしにとって最高に優しい食べ物)

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物語は天国からのひとりごとから始まります。
死んで20年たつ小春さんが息子のことが心配になり現世に行こうと思いたちます。

小春さんには5人の息子がいますが、末っ子が7歳の時に交通事故に巻き込まれて命を落としてしまいます。
息子たちの父親は子育てを放棄してしまったために、小春さんの弟夫婦が親代わりとなってくれます。
この物語の主人公は末っ子の伊代太27歳。
茫洋としてつかみどころがありません。

小春さんが現世に行くことになったきっかけは、長男太一郎の急逝です。
インフルエンザであっという間に亡くなってしまいました。
その葬儀の席に婚約者として登場したのが身重のおばさんくさい女・薫。
親代わりの叔父さんはあろうことか、伊代太に兄さんの代わりに薫と結婚しろと言います。
何事にも「いいよ」という伊代太はそれを受け入れ、不思議な結婚生活がスタートします。

猫弁の百瀬さんの様に競争社会で生き抜くのが苦手なタイプの伊代太。
百瀬さんには亜子ちゃんがいたけれど、伊代太はみんなに便利に使われるけれど絶対的な味方がいません。
伊代太の幸せを願いながら、けどそこは猫弁の大山淳子さんだからと信じて読み進みました。

伊代太の心の中の描写は一切ありません。
だから伊代太が何を考えているのか、言葉から推測するしかないのです。
でもその言葉もとても少ないんだ。

そうきたか!のハッピーエンドで心の中がほっこりあったか

昨日の新聞の社説です。
まったく本を読まない大学生が53%なんだそう。
でも、本を読まないけれど、情報としての文章は読む、読みの多様性は認めたうえで、本ならではの魅力や、多様な世界観に触れる楽しさを味わってほしいとしてピース又吉の言葉を紹介しています。

「火花」で芥川賞を受賞した又吉直樹さんは、読書の面白さを実感するのは、言葉にできなかった複雑な感情や感覚が明確に描写されているのを読むときだ、と著書に書いている。

 「これやったんや」と――。


さすがやな。
posted by 元女将 at 22:30| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月14日

『夜は短し歩けよ乙女』

先日の日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞を受賞した作品です。
WOWOWで放送されると知ったので、その前に原作を読みました。

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森見登美彦作品は初読みです。
あらすじは出版社のサイトから
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、京都のいたるところで彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受ける珍事件の数々、そして運命の大転回とは?

そうなのです。
この物語、あらすじは書けないのです。
なぜかというと、お話というか筋を楽しむというより、その世界観に入り込み雰囲気を味わうものだから。
不思議な人々が次々と登場し、数々の事件が起こります。
読まなければ始まりません。
スポッと世界に入り込んで一緒に夜の京都をさまよい歩く気分です。

が。
残念ながら、ロマンチック成分が足りない私はスポッと世界に入り込めなかったのでした。
楽しそうなのはわかる、でも、どうやって楽しんだらいいのかわからない、って感じかな。

次に、映画を見ました。

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おお!原作の世界観がそのまま!!
頭の中で想像していた李白さんの3階建て電車とか、ゲリラ演劇とかがちゃんと実在(アニメだけど)しているのはとても楽しい!
「どうやって楽しんだらいいのかわからない」わたしに「これでどうですか?」と教えてくれているようです。
先輩の声が星野源でとても合っていました。
星野源って多才だわ。
posted by 元女将 at 14:25| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月07日

『青森ドロップキッカーズ』

今日は寒かった〜〜
体調が悪いのかと思うくらい寒かった。
でも、どうやらこれが今シーズン最後の真冬日だとか。

明後日からパラリンピックが始まるのですが、未だオリンピックの興奮を引きずっているわたしにピッタリの本がありました。
なんと、カーリング小説です!
カーリングが小説になるなんてね。
でもこの小説4年前に書かれたものなんです。

『青森ドロップキッカーズ』

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作者は森沢明夫さん。
まったく知らないお名前でしたが、吉永小百合主演の映画『ふしぎな岬の物語』の原作(『虹の岬の喫茶店』)や高倉健主演の『あなたへ』のノベライズを書いた方なんですね。

主人公は中学3年生の苗場宏海
父親が消防官、母親は看護師で忙しかったため、祖母によって愛情いっぱいに育てられました。でも、その祖母は小6の時に亡くなっていまいます。
宏海は小柄で大人しい性格だったためか中1からいじめに合っています。
小学生の時は親友だった雄大もいじめグループの一員(傍観者)になってしまっていて、誰も助けてくれません。家でも忙しい両親に心配をかけまいと楽しい学校生活を送っているふりをしています。

ある日、先生が配った「カーリング体験」のチラシに片思いの相手の亜美ちゃんが反応したことで宏海はその気になりカーリング体験会に出かけます。
そこに亜美ちゃんは来ていなかったけれど、フォームを褒められ、思いがけず楽しい思いをしたことでカーリングを本格的に始めることになった宏海。
体験会で講師をしていた沢井姉妹とも仲良くなり、自信がついてきて、いじめグループに歯向かうことができました。

とまあ、こんな感じの宏海くんの成長物語なのですが、
カーリングのゲームを見たことがあるなら、ストーンの動きや心の動きが映像として浮かび、数倍面白く読むことができます。
カーリング精神のことも書いてありました。
カーリングには審判がいないこと(セルフジャッジ)、コンシードという制度(ギブアップではなく)これの元になっているのがカーリング精神だと知り、ますますカーリングが好きになりました。

函館からの帰りのプロペラ機で読んだのですが、読みやすくて爽やかで旅のお供に最適でした。
今読むべき一冊と出会えた幸せ
posted by 元女将 at 23:56| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月01日

2月に読んだ本

いや〜〜〜〜オリンピック観てるうちに2月が終わってしまいました
そらもう、びっくりですわ
というわけで、読書も進まずの7冊。

ヒモトレ革命 繋がるカラダ動けるカラダ 小関勲・甲野善紀
銀の猫 朝井まかて
コンビニ人間 村田沙耶香
蓬莱 今野敏
蝶の力学 警視庁捜査一課十一係 麻見和史
さくらゆき 篠田真由美
誰がカインを殺したか 篠田真由美

『銀の猫』と『コンビニ人間』の感想は既に書きました。
『蓬莱』はテレビにもなっている「安積班」の世界のお話です。
初めて安積班の小説を読んだのですが、佐々木蔵之介とはちょっとイメージが違ったな。

『蝶の力学』もドラマになっている「殺人分析班」の続編です。
もう鷹野さんが青木崇高にしか思えず萌え〜〜

『さくらゆき』と『誰がカインを殺したか』は建築探偵桜井京介の続編です。
『誰がカインを殺したか』を読むために、以前読んでいた『さくらゆき』を読み直しましたが、とても、大変に新鮮でした(何も覚えていなかった!)
大好きなこの桜井京介シリーズはちゃんと登場人物が歳を取るのが特徴です。
最初に会った時(会ってないけど)大学生だった京介が45歳になってる。
それはそれでとてもいい
今回の失敗買い物で番外編を買ったので読むのが楽しみです。
あ、過去に読んだ記録があるのですが、たぶん新鮮に読めると思います。
自信あります!!(悲しい

今日はものすごい雪が降りました。
今日から旅行に出る息子はずっとずっと空港待機でした。
実は今も空の上で旋回中
今日中に目的地の到着するといいのですが。
そんな中、桜模様の布巾をプレゼントでいただきました。

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封筒も桜模様。
心が浮き立ちます
posted by 元女将 at 21:07| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月06日

『コンビニ人間』

新年会の時にお友だちからもらったのでした。
旬の作家さんの本を読むのは非常に久しぶりです。
ちなみに図書館では1144人待ちですってよ。
ありがとうございます

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あらすじは出版社の㏋から拝借です
第155回芥川賞受賞作!

36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
これまで彼氏なし。
オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、
変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、
清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、
毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、
完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、
私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。

ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は
「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。

現代の実存を問い、
正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。


うう〜〜ん
出版社の紹介だけど、ちょいとピンとこないなあ。
現代の実存を問うていたのか

主人公の恵子は子どもの頃から個性的で(障害も個性、って好きな言葉ではないのですが、つまりそういうことです)、家族が「治ること」を望んでいるのを感じて、自分も「治りたい」と思って(思わされて)、そのことでとてもとても苦労している女性です。
コンビニの研修の時に、見本の映像を見てそれを真似ることでコンビニ店員として立派に働くことができます。
恵子にとって初めての成功体験です。
恵子は思うのです。
「今まで誰も私に「これが普通の表情で、声の出し方だよ」と教えてくれたことはなかった」
ちょっとわかるんだな、恵子のそういうの。

恵子はずっと苦労してきて大変だったな。
その時自分の苦労がわかったのだろうな。
だって、それからの恵子は同僚のしゃべり方や持ち物を観察し参考にして、世間になじむ殻を作り「普通に」生きるふりができていたのですから。
でもそれはやっぱり殻で、殻と中身を合わせようと努力した結果あんなことになり、殻もいらないことがわかってハッピーエンドです。

自分のことは自分が一番わからない。
自分が自分を理解できると、生きることが楽になるのですね。
posted by 元女将 at 22:48| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月04日

『銀の猫』

朝井まかてにハズレなし!!
それをまた思いしらされました。
本当に朝井まかて、何を読んでも面白いのです。
そして、読後感が最高です。

今回読んだのは『銀の猫』

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出版社のサイトの担当編集者空の推薦文より
江戸時代、50歳まで生き延びればたいていの人は長生きで、70,80はざらという長寿社会。憧れの隠居暮らしをする人の一方、衰えて体が利かなくなった人も、その人を抱える家族も大勢いたということ。親の世話に明け暮れて結婚もできないまま自分も年をとっていくひとも多かったわけです。そんな中、本作の主人公は、バツ一で母親と二人暮らしの25歳。気立ての良さと賢さで、老人介抱の仕事のプロとして引っ張りだこです。そんな彼女が日々感じること、仕事先で出会う老人たちの強かさ、大きさ。異常に美人な母親との関係も注目です。

知らなかったな〜〜〜
江戸時代の人は長生きだったってこと。
平均寿命を見ると早死にだと思っていたけど、子どものうちに亡くなる人が多いので平均にすると低くなったのね。
あと、知らなかったのは、親の介護は長男の仕事だったってこと。
お城勤めも親の介護と届けを出せば休みをもらえたそうですよ。
介護が女の仕事になったのっていつからなんだろう?

主人公のお咲はどちらかというと狂言回し的な立場です。
お咲の奉公先で出会う人々がとても魅力的。

お咲は母のせいで嫁ぎ先を追い出されます。
母は超美人でずっと妾奉公をしていた人です。
(これも知らなかったのだけど、妾奉公って、口入屋が間に入りちゃんと証文を交わして期間と給金を取り決める立派な女の仕事のひとつなんだそうです。)

亭主の名代として舅の介護をしていたお咲ですが、母親がその舅に金の無心をしたことがばれて追い出されたのです。
舅は「お咲の母親に差し上げたものだ」と言ってくれたけれど、その舅が亡くなった後は借金として元亭主はお咲に請求してきたの!ヤな奴!!

でもお咲はその舅から多くのことを学び、のちに介抱人という仕事を選びます。
タイトルの銀の猫はその舅からもらった銀製の猫の形をした根付で、お咲のお守りのことです。

みんなの幸せ(元亭主のみ含めず)を願いたくなるような小説でした。
母親も最後は可愛く見えてくるもんね!
いや〜〜〜
朝井まかて、すごいわ!!
posted by 元女将 at 22:06| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする