2019年03月14日

『しゃぼん玉』

林遣都くん過去作の旅は2016年制作の『しゃぼん玉』
市原悦子さんの遺作となった作品です。

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あらすじは映画.com様より拝借

親に見捨てられて人生を諦め、女性や老人ばかりを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返すようになった青年・伊豆見。
逃亡の末に宮崎県の山深い村にたどり着いた彼は、怪我をした老婆スマを助け、彼女の家に世話になることに。
当初は金を盗んで逃げるつもりだったが、スマや村人たちの温かさに触れるうちに、伊豆見は失いかけていた人間性を取り戻していく。
そんな中、ある事件をきっかけに10年ぶりに村に帰ってきた美知と知り合った伊豆見は、自分が犯してきた罪の重さを自覚するようになり、人生をやり直すことを決意する。


まず驚いたのが映画が始まる前に監督から注意事項
視覚障碍者のための日本語音声がデフォルトだから、日本語音声が必要ない人は消してね、的なアナウンスが入ります。
なんというか映画を見る前からもう良かった。

やさぐれた目がギラギラの無精髭の林遣都くんから物語は始まります。

市原悦子が登場するだけで一気に日本昔ばなしワールドへ!!
見たことのないような超絶に美しい風景も相まって、ヤサグレギラギラとの落差がすごい。

市原悦子扮するスマばあちゃんがスクーターの事故で倒れているのを助けるのが二人の出会いです。
スマをおんぶしようとする林遣都くんだけど細身過ぎて無理。

いや〜〜〜〜やさぐれていてもなんと美しい横顔でしょう

林遣都くんはスマに「坊」と呼ばれます。
その言い方が優しい
日本昔ばなしの声で「坊はいい子」と何度も言います。
でっかいおにぎりを作ってくれます。
金目のものを物色しているのが見つかった坊は「歯ブラシ探してた」とか言います。タンスに歯ブラシはないよね〜無理あるよね〜〜〜

翌日目を覚ますと、タオルと歯ブラシとひげそりが置いてある。
怪しい行動には何も触れずに。
すると次のシーンでは坊は髭をそってさっぱりした顔で登場。
そっか、そっか、ちゃんと髭そったか、素直じゃん
すっきりするとますます美しい

坊はスマの知り合いのシゲジイの手伝いで山仕事に行かされます。
文句をいう割にはちゃんと付いてくるのでちょっと驚くシゲジイ。
カゴを背負ってる姿も可愛い

坊は両親から捨てられた子どもだった。
生きるために盗みを働き、挨拶も箸の持ち方も教わらず、誰からも褒められた経験のない子どもだった。
だから、スマやシゲジイから褒められると困惑した表情をします。
うまいなぁ〜〜〜
その表情で、そっか彼は今まで褒められたことがないんだとわかるもの。

箸の持ち方を教えてくれるスマは坊に「なんでん気付いた時直したらええ」と言ってくれます。この言葉が最後に繋がるんだね。

どんどん顔が幼くなる坊。
最後にシゲジイに「ありがとう」と言えました。

エンディングロールでのシーンはすべてシルエット。
ちゃんと「ただいま」って言えたかな。
手紙のやり取りはしてたよね。
着ていたジャケットは差し入れかな。
なんて想像し、温かい気持ちで見終わりました。

ラストの林遣都くんの髪型は『リーガルV』のポチだった

原作は乃南アサ。
へえ〜〜〜
以前はたくさん読んでいた作家さんです。
音道貴子シリーズとか面白かったな。
こういう人情ものも書くんだ!と思ったら、紹介文に「心理サスペンス」
映画とはちょっとニュアンスが違うのかな。
posted by 元女将 at 22:43| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする