2018年12月20日

『大誘拐2018』

原作も映画も大好きな作品が現代に甦りました!
とはいえ、期待はまったくしないで見ることにします。
だってあの映画以上のものができるとは思えないもの。

感想(思いっきりネタバレあり)
頑張ったと思います。
そして、今はお国に反発するのが難しい世の中なんだなーと実感しました。
映画じゃなくてお茶の間で見るドラマだからかもしれませんけどね。

映画との対比で感想を言いたいと思います。
映画で誘拐犯を演じたのは、若かりし風間トオル(けんちゃん)、西川弘志(ヘイタ)、内田勝康(マサヨシ)

テレビは、岡田将生、中尾明慶、森田甘路
どちらもマサヨシ役の人ははじめましてでした。
配役はとてもハマっていてよかったです。
それにしても岡田くんは美しい

誘拐されるとし子刀自は映画が北林谷栄、テレビは富司純子。
富司純子は刀自ではなく、現代のマザー・テレサと呼ばれているところから、呼び名は「マザー」

誰が見ても弱々しいおばあちゃんがいつの間にか形勢逆転して主導権を握るのがこの物語のキモなのだけど、富司純子は最初から強い感じ。
富司純子が声を担当した『サマーウォーズ』の栄おばあちゃんそのものでした。
かっこいいけど、意外性はないわね。

元お手伝いのくうちゃんは映画版が樹木希林、ドラマは榊原郁恵。
榊原郁恵がこんな役をやる年齢になったとはね。ま、わたしと同じ年ですからね
この榊原郁恵版くうちゃんが聡い。
マザーの企みを早くから察知して動きます。
樹木希林版くうちゃんは、盲目的に奥様大事で他のことには頓着しない。
そこがよかったのですが、まぁ、そのへんはどうでもいいです。

担当刑事は映画が緒形拳、テレビが渡部篤郎。
雰囲気似てます。
けど、最後警察やめちゃーーーダメだよな。全然おしゃれじゃない

ダメな子どもたちの中でも、自称画家のダメ息子大作が物語のスパイス的な人物なのだけど、ドラマはプロレスラーの棚橋(映画は岸部一徳)なんだよね。
まったく画家に見えないし、芝居がめちゃくちゃ下手です。
出してもいいけど、こんな大事な役はムリだったね。
頼りない男だったのに、お母さんが誘拐され身代金の話になると突然能力を発揮して計算に強いところを見せます。
ドラマにはそういうところがまったくなくて残念。
好きな人物だったのに

ラストはずいぶん変わっていました。
原作・映画では、子どもを戦争で亡くしてしまった刀自が自分が死んだ後、多額の相続税を子どもたちを殺した国に払いたくないから誘拐を逆手にとるのですが、ドラマでは自然災害で親、夫や子どもを亡くしたマザーが国の対策が進んでいないことに憤りを感じて、ということで100億円からヘイタの取り分(親の借金のせいで妹が風俗で働くのを阻止するためのお金)を引いた額をねずみ小僧よろしくあちらこちらの施設に寄付します。
う〜〜〜〜〜〜ん

あと、わたしが一番好きなシーンがなかった
ま、いつものことだよ、わたしの好きなシーンはカットされるの。
頑なにいつまでもサングラスを外さないけんちゃんが初めてサングラスを外して刀自に向かい合うシーン。
ちょっと考えて刀自はけんちゃんのフルネームを呼びます。
そこ、本当にいいシーンだったのにね。
ドラマでは2日目の朝にはサングラス外してたよね。

最初に書いたように頑張ったと思います。
ドラマだけしか知らなければ面白かったのかもしれないね。

映画は1991年公開だったのだけど、配役見ると亡くなっている人の多いことよ。
北林谷栄、樹木希林、緒形拳の主要人物たち、息子役の神山繁、使用人の天本英世、警察の常田富士男、テレビ局社長の風車の弥七こと中谷一郎、報道局長の上田耕一、みなさん故人です。
27年前の映画だもんね。しかたないのかな。寂しいです。
posted by 元女将 at 23:42| テレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする