2018年03月07日

『青森ドロップキッカーズ』

今日は寒かった〜〜
体調が悪いのかと思うくらい寒かった。
でも、どうやらこれが今シーズン最後の真冬日だとか。

明後日からパラリンピックが始まるのですが、未だオリンピックの興奮を引きずっているわたしにピッタリの本がありました。
なんと、カーリング小説です!
カーリングが小説になるなんてね。
でもこの小説4年前に書かれたものなんです。

『青森ドロップキッカーズ』

18030701.jpg
作者は森沢明夫さん。
まったく知らないお名前でしたが、吉永小百合主演の映画『ふしぎな岬の物語』の原作(『虹の岬の喫茶店』)や高倉健主演の『あなたへ』のノベライズを書いた方なんですね。

主人公は中学3年生の苗場宏海
父親が消防官、母親は看護師で忙しかったため、祖母によって愛情いっぱいに育てられました。でも、その祖母は小6の時に亡くなっていまいます。
宏海は小柄で大人しい性格だったためか中1からいじめに合っています。
小学生の時は親友だった雄大もいじめグループの一員(傍観者)になってしまっていて、誰も助けてくれません。家でも忙しい両親に心配をかけまいと楽しい学校生活を送っているふりをしています。

ある日、先生が配った「カーリング体験」のチラシに片思いの相手の亜美ちゃんが反応したことで宏海はその気になりカーリング体験会に出かけます。
そこに亜美ちゃんは来ていなかったけれど、フォームを褒められ、思いがけず楽しい思いをしたことでカーリングを本格的に始めることになった宏海。
体験会で講師をしていた沢井姉妹とも仲良くなり、自信がついてきて、いじめグループに歯向かうことができました。

とまあ、こんな感じの宏海くんの成長物語なのですが、
カーリングのゲームを見たことがあるなら、ストーンの動きや心の動きが映像として浮かび、数倍面白く読むことができます。
カーリング精神のことも書いてありました。
カーリングには審判がいないこと(セルフジャッジ)、コンシードという制度(ギブアップではなく)これの元になっているのがカーリング精神だと知り、ますますカーリングが好きになりました。

函館からの帰りのプロペラ機で読んだのですが、読みやすくて爽やかで旅のお供に最適でした。
今読むべき一冊と出会えた幸せ
posted by 元女将 at 23:56| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする