2019年06月08日

『海の見える理髪店』

155回直木賞受賞作です。
この時の芥川賞が『コンビニ人間』
つい最近だと思っていたんだけど、2016年だって。まじか。

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本の紹介は出版社のサイトより

主の腕に惚れた大物俳優や政財界の名士が通いつめた伝説の床屋。ある事情からその店に最初で最後の予約を入れた僕と店主との特別な時間が始まる「海の見える理髪店」。
意識を押しつける画家の母から必死に逃れて十六年。理由あって懐かしい町に帰った私と母との思いもよらない再会を描く「いつか来た道」。
仕事ばかりの夫と口うるさい義母に反発。子連れで実家に帰った祥子のもとに、その晩から不思議なメールが届き始める「遠くから来た手紙」。
親の離婚で母の実家に連れられてきた茜は、家出をして海を目指す「空は今日もスカイ」。
父の形見を修理するために足を運んだ時計屋で、忘れていた父との思い出の断片が次々によみがえる「時のない時計」。
数年前に中学生の娘が急逝。悲嘆に暮れる日々を過ごしてきた夫婦が娘に代わり、成人式に替え玉出席しようと奮闘する「成人式」。
人生の可笑しさと切なさが沁みる、大人のための“泣ける"短編集。


表題作の「海の見える理髪店」からの3篇はオチが途中でわかってしまい感動できずでした。

一番好きなのはラストの「成人式」
亡くなった子どもに成人式用の晴れ着のカタログが届く話は聞いたことがあります。
たぶん小学校や中学校の名簿から機械的に送られるのだろうけど、それがどれだけ家族を傷つけることか…
この夫婦もカタログを手にして5年前のつらい日々に気持ちが戻ってしまうのだけど、ここからの逆転がスゴイ。
一緒にワクワクしました。
替え玉出席だなんてちょっと思いつかない。

読み始め「こういうのちょっと苦手かも」と思っていた「空は今日もスカイ」もよかった。

今日は天気が良くて、風が涼しくて、気持ちよく本を読めました。
どこも痛くないし、幸せ〜〜〜〜
posted by 元女将 at 18:16| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする