2018年08月19日

無言館展

友達に誘ってもらい、北海道立文学館で開催中の『無言館展』に行って来ました。

18081902.jpg

実は北海道立文学館の中に入ったのは初めてです。
ずいぶん昔からあるのに。

18081901.jpg

というか、中島公園の中に入るのも本当に久しぶり。
高校生の頃はボートに乗ったりもしたし、中島スポーツセンターで行われていた大相撲札幌場所でアルバイトもしていました。
すすきのの近くにこんな静かな公園があるのはいいもんだなぁなんて思い、ゆっくりと歩きます。

いい年をしているのに本当に無知で恥ずかしいのですが、「無言館」のこと、初めて知りました。

今日知りたての知識です。
無言館は窪島誠一郎氏により、平成9年長野県上田市に開館した美術館です。
第二次世界大戦中、志半ばで戦場に散った画学生たちの残した絵画や作品、イーゼルなどの愛用品を収蔵、展示しています。

その美術館の外観はまるで廟のよう。

18081906.jpg

「無言館」の名前の由来です。

なぜ「無言館」っていう名をつけたかって?
だって 戦死した画学生さんの絵の前に立ったら
悲しくて くやしくて つらくて
何もいえなくなっちゃうんだもの
黙るしかないんだもの

でも
たくさんの人たちに
「無言館」にきてほしい
そして黙って
画学生さんの絵の前に立ってほしい 

(窪島誠一郎 「約束 『無言館』への坂をのぼって」)

今回の『無言館展』では戦死した画学生たちの残した絵画などの作品、
作者の簡単な経歴(生没年の差の少なさに震える思いがしました。20代前半で亡くなった方がほとんどなのです。)やエピソード。
使っていた絵の道具、戦地から送られたハガキ、戦地で描いたスケッチ、遺書、戦士報告などが展示されています。

ひとつも見落とさないよう、思いを掬い取るような気持ちで見ました。

絵画に描かれているのは、祖母、母、妹(出征の前日「庭に降りてしゃがんで」と頼まれたけれど、お兄さんが描いている間悲しくてしかたがなかった、という言葉が添えられていました。嫁入りの日の妹を描いたものもありました)恋人、妻、子ども、ふるさとの景色など、作者が大切にしているものばかり。

戦地からのハガキ(軍事郵便)は細かな文字でびっしりと書かれています。

戦地で描いたスケッチは、そこが戦地とは思えないような日常が描かれていました。
寝転がる犬が印象的だった。

もっともっと絵を描きたかっただろうに、家族と過ごしたかっただろうに、たくさん夢があっただろうに、本当に戦争は酷い。

戦火の中、絵を守った家族の思いにも胸がふさがるような気持ちになりました。

戦争がしたい人たちは、この展示を見ても心が動かなんだろうか…
見ないだろうけれども。

というわたしも、友だちに誘ってもらわなかったらその存在すらも知らなかったのだから言えないね。

「無言館展」は9月9日日曜日まで開催しています。
北海道立文学館は地下鉄中島公園駅下車、公園内を少し歩くとあります。
月曜休館。
posted by 元女将 at 21:47| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする