2017年08月01日

7月に読んだ本

今日から8月です。
え!!
って感じです。

7月はよく本を読みました。

所轄魂 笹本稜平
真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 大沼紀子
真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者 大沼紀子
真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 大沼紀子
挑発 越境捜査 笹本稜平
時効廃止 署長刑事 姉小路祐
ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由 小林せかい
総選挙ホテル 桂望実
眩 くらら 朝井まかて
道具屋殺人事件 神田紅梅本寄席物帳 愛川晶
月下天誅 浅草機動捜査隊 鳴海章
農ガール、農ライフ 垣谷美雨
残り者 朝井まかて
グリーン・グリーン あさのあつこ
14冊
『真夜中のパン屋さん』が完結ということで、前々巻から読み直したり
予約していた本が続けて借りられたり
図書館にも何度か行ったりもしました。

『真夜中のパン屋さん』についてはたくさん語りたいので別日に書くことにして、朝井まかてに唸った7月でした。
もともと大好きな作家さんです。
なにせ読後感がよい。
私にとって「読後感」は本を選ぶ第一位の条件!

『眩』と『残り者』どちらも舞台は江戸時代

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紹介文は「新潮社」のHPより
あたしはただ、絵を描いていたいだけ。愚かな夫への軽蔑、兄弟子への叶わぬ恋、北斎の名を利用し悪事を重ねる甥――人生にまつわる面倒も、ひとたび絵筆を握ればすべて消え去る。北斎に「美人画では敵わない」と言わせ、西洋の陰影表現を体得し、全身全霊を絵に投じた絵師の生涯を圧倒的リアリティで描き出す、朝井まかて堂々の代表作!

主人公は葛飾北斎の娘お栄
自分自身(葛飾大為)の名の作品は少ないけれど、その時代は弟子たちが合作して師匠の名で発表するというのが当たり前だったようで、北斎の名で出ている作品のたくさんの部分を職人として担っていたようです。
朝井まかてさんは美術館で「吉原格子先之図」を見たことがこの作品を生むきっかけになったそう。
作中に出てくる版画はネットで見られます。
実際に見ると物語が、登場人物がリアリティを増し、今、ここに生きている私と地続きの世界なんだ、なんて思えます。

それにしても、残された作品から、生没年不詳のほとんど何もわかっていない女の一生を紡ぎあげた朝井まかては天才!
これはすでにドラマ化が決まっているそうです。
主人公は宮崎あおい。うううん。私は尾野真千子のイメージで読んでました。

そして『残り者』
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双葉社のHPから(いろんな出版社から引く手あまたなのね)
時は幕末、徳川家に江戸城の明け渡しが命じられる。官軍の襲来を恐れ、女中たちが我先にと脱出を試みる中、大奥に留まった五人の「残り者」がいた。なにゆえ残らねばならなかったのか。それぞれ胸の内を明かした彼女らが起こした思いがけない行動とは――直木賞受賞作『恋歌』と対をなす、激動の時代を生きぬいた女たちの熱い物語。

江戸城明け渡しの前日、天璋院のカッコいいお言葉の後、大奥の女たちは我先にと城から出ていく。
針の始末が気になり戻ったりつ(りつは天璋院の衣装を縫うお役目=呉服之間)は天璋院の飼い猫を探すお蛸(御前所)と出会う。
すると天璋院が戻ってくると信じてそれまで大奥を守ると言い張る御三之間のちか、御中臈ふき、静寛院(和宮)付の呉服之間のもみぢなどとも合流し、明け渡しを隠れて見守ることに。

とにかくとにかくふきがカッコいい!!
天璋院もカッコいい!
登場人物の書き分けも見事で、物語を楽しみながら大奥のしくみもわかっちゃうのです。
最後の将軍慶喜夫婦は江戸城に住んだことがないとか知らなかった〜〜

ドキドキハラハラして、でも肩に力を入れることなくスイスイと読みました。
ラストには16年後の再会もあり、ホントに朝井まかて天才!!
posted by 元女将 at 23:17| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする